テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

3日目 朝

パーカ

…………………はっ!!!!

パーカ

(…)

枕の側に置かれた 読みかけの本に目を向ける

パーカ

(…寝落ちしてたのか)

本を机の上に置き、 部屋を出て多目的室に向かう

パーカ

おはようございます

ラース

おはよう

リーブ

おはよう!

ヴァル

…おはよう……

3人は、台所と机を行き来し 朝食の準備をしている

パーカ

パーカ

あの、俺に出来ることはありますか?

リーブ

えぇ!手伝ってくれるの?
ありがとう!
それじゃあ、ここにあるサラダの盛り付けお願い!

パーカ

はい!分かりました!

机に置かれた山盛りのサラダを、 人数分のお皿に分けていく

リコ

おはよ〜

リコの挨拶を耳にし、 俺たちも朝の挨拶をする

リコ

おぉ〜パーカ君、今日は早いな〜

パーカ

はい、ラースさんに、大体この時間帯に皆さんが起床されると教えてもらいまして。

リコ

えぇ!?そんなこと聞いてたん!?
…しかも手伝いしてるし…ほんましっかりしてるなぁ…

パーカ

へへ…皆さんに任せっきりだと、悪い気がして…

と言った後 一瞬後ろに気配を感じた

スコル

…はよー

パーカ

うわぁ!
…お、おはようございます…!

寝ぼけて気配を消し切れてないにも かかわらず、鈍感な俺は驚く

リコ

あんためっちゃ寝ぼけとるやん!
顔洗ってきよし…

スコル

おう…

そう言って洗面所に向かう

続いてジェミも寝ぼけて 洗面所に向かう

リコ

ジェミも相変わらず寝ぼけとるな…

パーカ

(ラースさんの言う通り…朝に弱いんだな…)

 

パーカ

…サラダの盛り付け終わりました!

リーブ

ありがとうパーカ君!こっちも全部準備が終わったから、席につこっか!

パーカ

はい!

多目的室にいるみんなが 席に着く

洗面所から ジェミがスッキリした顔で出てきた

ジェミ

みんなおはよー!

ジェミの挨拶を耳にし、 俺たちも朝の挨拶をする

が、スコルがいないことに気づく

リコ

…スコルは?

ジェミ

トイレ!w

リコ

ふw…そっかw

ラース

…先にいただくか。

 

朝飯を食べ終わった後 俺とジェミとリコは リキトレをするため森の中に来ていた

ジェミ

…結局スコル、朝ご飯食べ終わるまでに来なかったねw

リコ

寝てる間に腹冷えたんかなw

パーカ

そ、そんなに笑らわないであげましょうよ〜…

ジェミ

だって〜、ラースにいっつも「絶対に腹に布団かけて寝ろよ」って言われてるのに〜w

リコ

そんだけ寝相が悪かったんちゃうー?こりゃラースに通販で腹巻き注文されるわw

…俺は気づいた

ジェミ

ちょっと!!!!笑かさないでよww

2人の後ろに人影があるのを

パーカ

ふ…2人とも………!!

リコ

分かった分かったパーカ君w笑うのも笑かすのもやめるから…

スコル

本当に笑わねぇんだな?

ジェミ

ひぃえええ!!!

リコ

いつの間におったん!

スコル

昨日、気配を消せてなかったから、今日は消してみたぞ。

リコ

す、すご〜い…

スコル

おい…トイレの中で新たなトレーニングを考えた。試しにやるからちょっとこっちこい。

そう言ってスコルは、2人の手を掴み 家の方面へ引っ張って行った…

ジェミ

いぎゃぁぁぁぁ!絶対地獄!絶対地獄ぅぅぅ!!

スコル

ごちゃごちゃ言わずに来い!笑った仕返しだ!

リコ

…………おわた…

 

パーカ

………

パーカ

(…あ、スコルさんにこの島について、後で聞かないとな…)

パーカ

(とりあえず、
リキトレの続きするか)

 

パーカ

(それにしても今日はいい天気だな…)

……………

焼けこげた古民家の中 1人の少女が立ちすくんでいた

少女の目線には、一匹の犬

耳がピンと立っていて 頭から尻尾まで毛がフサフサ

可愛らしい と思った瞬間

その真逆の感情が 少女からヒシヒシと伝わり…

・・-・・ ・・ ・・- --・-・ ・-・--  ・-・・・ ・-・・ ・・  ・- -・-・・ ・-・-- ・- -・--・ ・・-- 

パーカ

!!!!!!!!

パーカ

(…いつの間にか寝てたのか…それにしても恐ろしい夢だったな)

…と思わず俺は…

両手を挙げて伸びをした

ォォオオオオオオン!!!

パーカ

!!!!!!!!!!!

パーカ

やばい…やってしまった………!!

遠くから カサカサカサ…と聞こえてくる

パーカ

(落ち着け…慎重に木に登ろう…)

ラースとジェミに教わった通りに 俺は慎重に木に登る

パーカ

(せ、成功した…!)

パーカ

(これで安心…)

ガサっと音がした方向を見ると

俺が登った木の高さまで オオカミが 大ジャンプしていた

パーカ

う…嘘だろ…?

パーカ

(こ…殺される…………!!!)

パーカ

!?!?!?

横から男が飛び出し、 オオカミに大打撃を与え、 オオカミはこの場を去って行った

パーカ

(これが…超能力…?)

 

大丈夫ですか!?

初めて見る超能力に気を取られて ボーッとしていると、 木の下から声をかけられる

パーカ

だ、大丈夫です…!

心配をかけさせまいと 俺は慌てて木から降りる

パーカ

助けていただき
ありがとうございます…

 

いえいえ!間に合ってよかったです!

レオナルド

僕はレオナルドと申します。
よろしくお願いします!

若者だとは思えないくらい 礼儀正しい挨拶 だがよく見ると 俺と同じ歳くらいだった

パーカ

俺はパーカ。
こちらこそ、よろしくお願いします!

レオナルド

実は僕、3週間前にこの島に来たところなんです。

パーカ

え!3週間前に来たばかりなのに探索に行ってたんですか…!?

パーカ

すごいですね…俺一昨日来たばかりですけど、全然力が宿る気配がなくて…

レオナルド

そんなことないですよ…すぐ宿る方もいれば、徐々に宿る方もいるみたいなので、お互い頑張りましょう…!

レオナルド

…あ、一昨日来たってことは…僕と同じ15歳なんですか?

どうやらこの島に来るのは 15歳になった若者が ほとんどのようだ

パーカ

そ、そうなんですかね…俺ここに来た時に、今までの記憶がなくなって…パーカっていう名前も、ジェミさんに名付けてもらったんです。

レオナルド

マジですか!?

レオナルド

…でも……この島に来て初めて親しみやすい方と出会えたので…

レオナルド

……

パーカ

…タメ口でも大丈夫だ

レオナルド

マジ!?よっしゃ!!

レオナルド

…………こほん

レオナルド

ありがとうパーカ。
一緒に頑張ろうな!

そう言ってレオナルドは 手を差し伸ばす

パーカ

…あぁ、頑張ろう…!

俺は手を取り、握手をする

自分が何者なのか・何を頑張るのか 曖昧なまま握った手からは、 レオナルドの熱い想いが 伝わった気がした

…………ドドドドド

パーカ

!?…な、何の音だ?

ドドドドドドドド…

パーカ

お…音が近づいてくる…!

レオナルド

…………………あ

何かを見つけたかのように一点を 見つめだすレオナルド

パーカ

ど、どうした?

レオナルドの顔色を伺い、 見つめる方向を見た

その瞬間

…女の人が突然飛び乗ってきて、 そのまま俺は下敷きになった

 

……あぁ!?誰だオメェ!

パーカ

はぁ!?

レオナルド

ごめんパーカ…気づくの遅くて……

パーカ

こ、この人誰なんだ!?

レオナルド

この方はエアリーさん。暴走したら簡単に止められないんだ…

エアリー

オメェ新人か!?弱そうだな!すぐ死にそうな体してんな!!

パーカ

ちょ…めっちゃ言うじゃないですか…!言ってる事は間違ってはないけど…

エアリー

立て!私と勝負だ!!

そう言ってエアリーは 無理矢理俺を立たせる

パーカ

えぇ!?いきなり何なんですか!?
俺戦えないです!

エアリー

言い訳すんな!!いくぞ!!!

パーカ

お、落ち着いてくださいっっ…

エアリーの右フックが出た

痛みに耐えようと覚悟した

その時

体格の良い、ワンピースを着た人が エアリーの右フックを止めた

エアリー

おい!邪魔するな!!私はこいつと勝負してんだよ!

 

その人は何も喋らず すごい力でエアリーを止めている

エアリー

はっ…離せ!!!

エアリーは左手で離そうとする

その人も喋らずエアリーの左手を掴む

エアリー

…!

ぎゅっ

そして喋らずエアリーをハグした…

パーカ

!?

エアリー

ぅおい…!やめろぉ…!

ポンポン…

喋らずエアリーの頭を撫でる……

エアリー

…………………

パーカ

???

 

レオナルド

…エアリーさんをハグした方は、ピースさんっていうんだ。
ピースさんは、エアリーさんのことが大好きで、エアリーさんの暴走を完全に止められることが出来るんだ。

レオナルド

だけど、肝心な時に止めてくれなくて…ほとんど僕が止めに行ってるんだ…

パーカ

それは大変だな…

パーカ

エアリーさんにピースさん…
2人ともすごいな…

レオナルド

分かる…力も強いし、素早いし。

パーカ

それはレオナルドも一緒だぞ…

パーカ

…レオナルドって、長いからレオって呼んでもいいか?

レオナルド

いいぞー、他にもレオって呼んでる方もいるから。

パーカ

ありがとう。

俺は木陰で休んでいる エアリーとピースの元へ行く

パーカ

は…初めまして…パーカと言います。よろしくお願いします…!

エアリー

ピース

パーカ

………

エアリー

…よろしく

パーカ

(ほっ…)

ピース

……

ピースは、俺を数秒見つめた後 目を逸らした

パーカ

…………?

レオナルド

…大丈夫、パーカのことを認識したみたいだ。

パーカ

え?大丈夫なのか…?

レオナルド

ピースさんは無口な上、無表情だから分かりにくいけど…視線を逸らしたら、確認した合図だということを最近分かったんだ。

パーカ

なるほど…

納得していると 家の方面から足跡が聞こえてきた

ヴァル

…レオナルド、エアリー、ピース…おかえりなさい。

レオナルド

あぁ、ヴァルさん!ただいま戻りました…!

ヴァル

もう昼飯はできている。今日はゆっくりしてくれ。

レオナルド

ありがとうございます!エアリーさん、ピースさん、行きますよー

エアリーが立って先頭を歩きだす それについて行くようにピース レオナルドが歩きだす

ヴァル

…そういえば、リコと、ジェミが死んだ顔をしていたが…聞いても何も答えてくれないんだ。
パーカ、何かあったか知っているか?

パーカ

そういえば…スコルさんが考えた新しいトレーニングを試しにやってくれと、2人ともスコルさんに連れて行かれたのですが…どんな内容かは分かりません…

ヴァル

なるほどな…あとでスコルに聞いておく

パーカ

よろしくお願いします…

 

昼食後 リビング

俺とヴァルは遠くから まだ落ち込んでいる2人を見守る

パーカ

…まだ浮かない表情をしていますね…

ヴァル

あぁ…

ヴァル

さっきスコルから何のトレーニングだったのか、聞いたのだが…

パーカ

な…何だったんですか…?

ヴァル

ヴァル

…名付けて…『ウォシュレット【最強】トレーニング』…だと言っていた
(小声)

パーカ

パーカ

………へ?

ヴァル

(小声で)なっ、何回も言わせるなっ…!名付けて『ウォ

パーカ

大丈夫っ!大丈夫です聞こえてますっっ!

パーカ

…あ、もしかして…スコルさんの力って、水ですか…?

ヴァル

……あぁ。

パーカ

それにしても…ウォシュレットはやばいっすよ…ちょっと…俺からも言っときましょうか?

ヴァル

ヴァル

ボコボコにしても構わないぞ。

パーカ

そ、それは流石にダメですよ…

【main】 Z.island EP1

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

9

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚