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殺人感染症

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殺人感染症

1 - 殺人感染症 第1話

♥

1,249

2020年12月13日

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担任

次、篠原悠花

悠花

…はい

担任

お前なぁ…もっと頑張れよ…

担任

このクラスで最低点に近いぞ

担任

この大問1とか

担任

授業で何度も出るって言っただろう

悠花

はい…すいません

担任

もっと兄を見習うんだな

悠斗

(また怒られてやがる…あいつ)

担任

次、篠原悠斗

悠斗

はい

担任

おめでとう、またしてもクラス1位だ

担任

さすが成績優秀者だな

悠斗

ありがとうございます

担任

双子の妹とは大違いだな

悠斗

…………

担任

その調子で頑張るように

担任

次──

──休み時間

忠利

おつかれー

悠斗

おう、お前はテストどうだった?

忠利

大体いい感じ。ただ…

忠利

数学お前に負けたからなぁ!

悠斗

うわ!掴みかかるな!

忠利

生物も化学もお前と同点1位だしよぉ!

悠斗

英語はお前が1位だろうが

悠斗

そうなってくると勝負はトントンだろ?

忠利

総合で負けるかもなぁ、これ

悠斗

前回は負けてるし、今回は勝ちたいな…

ドカッ

悠花

うぁ…ッ!

沙羅

なに~こけちゃったの~?

悠花

…や、やめて…

沙羅

え、何?聞こえない?

沙羅

あれ机にテスト用紙があるね

沙羅

みちゃお~

悠花

お願い…やめて!

ペラっ

沙羅

うわ…がっつり赤点じゃん…

悠花

…う…ぐす…

悠斗

(うわ…またいじめられてるよ…)

沙羅

双子のお兄ちゃんの悠斗くんはクラスで1位なのに

沙羅

アンタはなんでバカなの?

沙羅

あ、もしかしてアンタ…

沙羅

川で拾われたんじゃないのぉ~?

忠利

…助けなくていいの?

悠斗

はぁ…毎回毎回…

忠利

まぁまぁ、助けてあげなよ

忠利

たった1人の家族でしょ?

悠斗

自分でなんとかしてくれればいいんだけどな…

悠斗

おい、沙羅

悠斗

そこらへんにしてやってくれ

悠花

お兄ちゃん…

沙羅

あ、大好きなお兄ちゃんが助けに来てくれたよ

悠斗

(こいつを助けると)

悠斗

(俺まで馬鹿にされるのがウザい…)

沙羅

カッコいいねぇ好きになっちゃうねぇ

沙羅

気っ持ち悪いアニメみたいに

沙羅

お兄ちゃん大好きって言えよ!

ガシッ

悠花

痛っ、髪引っ張らないで…!

沙羅

ほらぁ!ほらぁ!

悠斗

おい沙羅

悠斗

いい加減にしろよ

沙羅

…っ

沙羅

分かりましたー

悠花

キャッ

沙羅

妹だからって無条件で庇われて

沙羅

ウザ…

──翌日、朝

テレビ

『次のニュースです』

テレビ

『本年度より殺人事件の数が』

テレビ

『急激に増加しています』

テレビ

『昨年と比較しても件数は倍以上であり、専門家は──』

悠斗

あいつ、全然部屋から出てこないな

悠斗

悠花ー!行くぞ

ガチャ

悠花

学校行きたくない…

悠斗

はぁ?

悠花

いじめられるから

悠斗

あのなぁ

悠斗

だったらいじめられなくなる努力をしたらどうなんだ!

悠花

…っ!

悠斗

お前がナヨナヨしてるから

悠斗

そこにつけこまれるんだろうが!

悠斗

頼むからしっかりしてくれ!

悠斗

父さんも母さんも、事故で死んでもういないんだ!

悠斗

今は2人で暮らしているけど

悠斗

俺だっていつかは

悠斗

お前の側からいなくなる

悠斗

いつまでもお前を守ってやれるわけじゃないんだからな…

悠花

ごめんなさい…

ガラッ

悠斗

おはよう

男子学生A

おはよう

女子学生A

おはよう、悠斗くん

悠斗

おう

ガラッ

悠花

…ぉはよ…ぅ

男子学生A

…………

女子学生A

…………

悠花

…ぅ

タッタッタッタッ

悠斗

(教室に入らずに逃げやがった…)

悠斗

(なんであいつはろくに挨拶もできないんだ…)

忠利

おはよう悠斗

忠利

なぁ、あれ見た?朝のニュース

忠利

謎の殺人事件の増加現象

悠斗

あー…見たけど

忠利

あれに関する面白い都市伝説があってな

悠斗

お前、都市伝説好きだね

忠利

あぁ、大好きだ!

忠利

あの殺人事件の増加の原因は

忠利

『殺人衝動感染症』だ!

悠斗

なんだそれ

忠利

感染すると耐えがたい殺人衝動に駆られて

忠利

人を殺してしまうんだ…!

悠斗

へぇ

忠利

もし感染者を殺してしまうと

忠利

今度はその殺した人間が感染してしまうんだ

悠斗

馬鹿馬鹿しい

忠利

何言ってんだ!

忠利

都市伝説なんて全部

忠利

馬鹿馬鹿しいだろうが!

悠斗

反論の仕方が予想外だ

キンコーンカンコーン…

くだらない話をしていると

授業の始まりを知らせるチャイムが鳴る

しかし、悠花はまだ教室に来ていない

悠斗

あいつ…サボりか…?

忠利

そういえば沙羅もいないよ?

悠斗

まさか…

──放課後

悠斗

(あの後、探しに行ったら)

悠斗

(またいじめられてるんだもんな)

悠斗

(こいつ…)

悠花

…………

悠斗

(何度庇っても、こいつはいじめられる)

悠斗

(俺と違って、勉強も運動も)

悠斗

(何も出来ないから)

悠斗

はぁ…

悠花

ご、ごめんなさい…

悠斗

謝るならもう少し

悠斗

勉強とか運動とか

悠斗

クラスに馴染む努力をしろ

悠花

…はい

悠斗

(まぁ…でも)

悠斗

(この何の才能もない妹を守るのは)

悠斗

(優秀に生まれた兄の役目なのかもな…)

悠斗

(こんなのでもたった1人の肉親で)

悠斗

(大事な妹だしな…)

悠斗

さて、買い物して帰るぞ

悠花

うん

悠斗

キッチン用の漂白剤、食器用洗剤、トイレの消臭剤…

悠斗

これで全部だよな?

悠花

う…うん?

悠斗

わかんないなら適当に返事するなよ

悠花

ご、ごめんなさい…

悠斗

さて帰るぞ

悠花

…うん

バッ!

悠花

…ひっ!

悠斗

うわっ、急に飛び出してきて危ないな…

はぁ…ぁっは…ぁぁぁぁ…!

路地から飛び出してきた男の目は血走り

涎をたらし、息は犬のように荒い

一目で異常者だと分かる

そして手には銀色に鈍く光る包丁を持っていた

うああぁぁぁがッ!

悠斗

危ない!悠花!

ぐあぁぁぁ!

悠花

お兄ちゃん!

悠斗

(包丁持ったやべぇ奴ともみあいに…!)

悠斗

早く逃げろ!

悠花

で、でも…

悠斗

いいからいけよ!

悠斗

お前に何が出来んだよ!

悠花

ぅ…あ…

悠斗

くそッ!

悠斗

(腰が抜けて動けないみたいだ)

悠斗

(お前が逃げれば俺も逃げられるのによ…!)

あぁああああ!

悠斗

あ、暴れんな!

包丁を持った男の腕を掴み

おさえこもうとする

しかし、男は抵抗したため

男の腕が明後日の方向にいってしまう

悠斗

あ──っ

グサッ…

悠斗

あ…あ…

うがぁ…

悠斗

(もみあっていたら)

悠斗

(包丁が男の身体に…!)

がぁぁぁぁッ!

ブシャァァアッ!

悠斗

(こいつ、自分で包丁を抜きやがった!)

悠斗

うわッ!血がっ

悠斗

(包丁は太い血管まで達してたみたいだな)

悠斗

(抜いたせいで血がすごい勢いで吹き出てくる…)

悠斗

う──!目に入って…

悠斗

(この状態で目を潰されるのはマズイ!)

悠花

キャッ!

悠斗

悠花!?どうした!

悠斗

(目が開けられない!)

ドサッ

悠斗

(倒れた音…!?)

悠斗

くッ…

眼を擦りなんとか目を開ける

…………

悠斗

悠花!無事か!?

悠花

ぐす…。う、うん…

悠斗

その血は…?

悠花

そこの人のがかかっただけ…

悠斗

良かった…

悠斗

(刺さった包丁を自分で抜いて)

悠斗

(一気に失血したから昏倒して死んだんだ…)

悠花

うぅ…ぐす…うっ…

悠花

きゅ、救急車…

悠斗

いや、助からねぇよこれは

悠斗

(どうする、警察を呼ぶか?)

悠斗

(だが、正当防衛を立証できるか…?)

悠斗

(第三者がいないこの状況で…)

悠花

じゃ、じゃあ警察を…

悠斗

逃げるぞ、悠花

悠花

な、なんで!?

悠花

私達、悪いことしてないんだから

悠花

素直に警察を呼べば…

悠斗

逮捕されるかもしれないぞ

悠斗

今ここには当事者の俺たちしかいなくて

悠斗

第三者の目撃者がいない

悠斗

当事者が正当防衛を証明するのは

悠斗

難しいんだぞ!

悠斗

俺たちは万が一にも

悠斗

犯罪者になるわけにはいかないだろ!

悠花

それは…そうだけど

悠斗

もし正当防衛にならなかったら

悠斗

俺もお前も前科者だ!

悠斗

経歴に大きな傷がつくぞ!

悠斗

俺はキャリア警官になる夢が

悠斗

お前は医者になる夢が

悠斗

叶わなくなるんだぞ!?

悠花

それは…嫌だけど…

悠斗

警察に通報するリスクと逃げるリスク

悠斗

どちらが高いのか考えろ、バカ!

悠花

…わかった

悠斗

(どうする…、証拠隠滅しないと…)

悠斗

(そうだ!)

ガサガサ…

悠斗

(塩素系漂白剤でハンカチを濡らして…)

悠斗

(遺体を拭こう…)

悠花

な、なにしてるの?

悠斗

もみあったときにこいつの爪に

悠斗

俺の皮膚片がついてるかもしれないだろ

悠斗

それを処理してるんだ

悠斗

(あとは隠滅すべきものは…)

──真夜中

悠斗

…………

悠斗

う…ぐ…うぁ…

悠斗

──っは!

悠斗

くそ…うなされて寝れない…

悠斗

(やれるだけの証拠隠滅はやった…)

悠斗

(俺たちに繋がる痕跡はないはずなんだ…!)

悠斗

くそ…体が変だ…

悠斗

喉がすげぇ渇いて…心臓がバクバクする…!

悠斗

ストレスかな…

悠斗

水飲んで落ち着くか…

悠斗

…………

悠斗

…人影?

悠花

あ…お兄ちゃん

──ドクンッ!

悠斗

(なんだ…ッ!)

悠斗

(心臓が痛いくらいに脈打って…ッ!)

悠花

…どうしたのお兄ちゃん

悠斗

(喉が一気にカラカラになって)

悠斗

(悠花しか見えなくなる…!)

悠花

胸をおさえたりして、大丈夫?

悠斗

(やばいやばいやばい…ッ!)

悠斗

(こいつを…この女を…)

悠斗

──殺したい

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コメント

7

ユーザー

うわぁ続きがキニナル…(゜゜)

ユーザー

こわいなぁ、、

ユーザー

どうなるんだろう

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