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ある日の朝のこと……
地はまさに戦国の時代、お産の神さまは そっと地上を見つめていました
お産の神さま
お産の神さまは、下野国にある中流武家の仲睦まじい夫妻を見つけました
その夫婦は、夫は芳田那輝(よしだくにてる)、妻を蓮姫(れんひめ)と言いました。
蓮姫
どうやら二人は、子がほしいと願いながらも、蓮姫が不妊の病に侵されており、ままならない状態のようです
芳田那輝
蓮姫
離縁は、今で言う離婚のことです。 当時は戦いで沢山人が死んでしまうので武家の男子たちは、強い男子を妻に望んでいたのです
芳田那輝
蓮姫
そのため、側室という妻を何人も持っていいと言われておりました。 が、那輝にそんな考えは毛頭なかったようです
芳田那輝
お産の神さま
お産の神さま
蓮姫
芳田那輝
蓮姫
芳田那輝
蓮姫
お産の神さま
芳田那輝
蓮姫
那輝が蓮姫を押し倒します
蓮姫
芳田那輝
蓮姫
チュ、と二人は口付けを交わしました
蓮姫
芳田那輝
蓮姫
蓮姫
お産の神さま
お産の神さま
実は、お産の神さまは悩んでいたのです
いつか素晴らしい人物となる子供の魂を 安心して任せることができる夫婦が、 なかなか見当たらなかったのです
芳田那輝
蓮姫
お産の神さま
ドサッと衣擦れの音がします。 那輝が蓮を脱がし始めているのです
お産の神さま
思わず、お産の神さまは顔を赤らめました
芳田那輝
蓮姫
お産の神さま
お産の神さまに似た像の前で、 那輝と蓮は頭を低く低く下げました
芳田那輝
蓮姫
数分祈ったのち、ふたりは顔を上げて微笑み合いました
芳田那輝
蓮姫
お産の神さま
お産の神さまは、そっと決意しました
お産の神さま
__と
そういうわけで、この夫婦に新しい命が来るというのは……また次にお話しましょうか、