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結局俺は
解体してしまった
大切な親友を、自らの手で
kn に命令されたとはいえ
恐怖に勝てない自分が情けない
目の前にある原型を留めていない brだったもの
視界に入れないように 布で覆う
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ずっと
手の震えが止まらない
今の俺は
きっと いい子 のフリができない
knから暴力と
暴言を浴びることしかできない
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ここにはいない人
俺は一人語りかける
口に出すことを躊躇いながらも
心が限界なのか 我慢できず吐き出してしまう
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多分俺はしんでしまう
臓器を取り出して 生きるというのは 今の俺には確実に無理だ
親友を守れるのだから なんの抵抗もない
誰かのためにしねるだなんて 俺には十分すぎるしにかた
正しい選択のはずなんだ
もう使われていない部屋
brの臓器を隠すには 適した場所だと思った
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咄嗟に持っていたものを背中に隠す
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nkの足元に目を移すと
ナイフやロープ
様々な凶器
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言いたくないのか
たじろいで目を逸らすnk
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必死に訴えかけるnk
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n k
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nkは背を向けて手を見つめる
n k
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冷酷なnkの声
俺は彼の言うことを 否定できなかった
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先程の地下の部屋が使えないのなら
隠せる場所は俺の部屋くらい
掃除も部屋全体をするのは不可能
掃除しないであろう場所に 複数箇所分けして隠す
s h k
俺は自室をあとにする
臓器は監視下にはない
見つかるかどうかは
正直運次第
俺は収納箱から 必要な道具を選別していく
一度きりのチャンス
失敗は許されない
一人分の臓器があれば
お金はしばらくなんとかなる
俺の死体は解体されないはず
お金が尽きたあとも
brの臓器は隠したし
持ち出されない
きっと大丈夫