扉を開けた瞬間 無秩序な鐘の音が響いた
店内に流れる音楽は邪魔をしない程度のジャズ
壁に飾られたレコ ー ドはマスタ ー の趣味
人気のない所に位置するbar
故に、知る人ぞ知るといった店だ
主に社会から追放された人間が集う場所
「 いらっしゃいませ 」
グラスを拭き乍低くて秩序的な声が耳を擽る
その瞳と目が合うことはないだろう 何故なら彼はグラスを拭く事に集中していたから
_ 蘭 .
俺が注文するとその手は止まって酒を作り出した
情報に拠ればこのbarにもЯd - nの奴らも此処に来るらしい
頬杖を付、ジャズを聴乍ウイスキ ー を待っていた
「 隣、いいかしら 」
聞いた事ある女性の声だった
女らしい甲高い声じゃ無く落ち着いた低い声
薔薇基調の香水が鼻腔を擽る
ゆっくり声の主の方を見ると矢張彼女だった
_ ベリ ー ニ .
_ 蘭 .
行成過ぎて心臓が飛び出でるかと思った
熱が一気に上がり顔が熱くなる
黒いタイトなドレスに網タイツ 紅マットなリップが白い肌によく似合っていた
_ ベリ ー ニ .
頬杖をつき彼女がそう言った マスタ ー は小さく頷きグラスを一つ棚から取り出す
「 お客様、ウイスキ ー ロックです 」
グラスをとって酒を口に含んだ
_ ベリ ー ニ .
_ ベリ ー ニ .
何の予兆も無く彼女がそう言い放った
思わず口に含んでいた酒を吹き出しそうになる
コメント
3件
りーうさんありがとうございます!ゆっくり自分のペースで進んでください!
皆様お久しぶりです。 約一年程期間を開けてしまい申し訳ないです🙇🏻♀️ この一年でTERRORの雰囲気が少し変わってしまった様ですが、私のペ ー スで少しづつ再開していきます