ラストチャンスの告白

BL注意

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

入学式が拍手と共に終わった

朝の出来事なんか 忘れてしまいそうになる

みんな、もう友達できてる

俺はいつしか、残りものみたいな 存在になっていた

当然か

俺が振ったんだもん

結局、友達ができないまま

俺は1人、隅で本を読むことしか 出来なかった

当然、一緒に行く相手もいない

まろもあの日からは顔を合わすとこも 会話することも無くなった

チャイムが鳴り

みんな慌てて準備をする

お昼の時間になった、

普通なら友達同士が机をくっつけて 会話をしながら食べる

俺はそんな中で1人、教室を出る

唯一、中学時代の友達がいた

だから、お昼はこうして一緒に食べている

2人には、まろから告白されたことを 全て話した

これが俺にとっては、大切な友達だ

ｶﾞﾁｬﾝ

やば、体操服のジャージ忘れた

しょうちゃんに借りても間に合わないよね

しょうがない、少し寒いけど...

よりにも寄って外

ジャージがない以上、我慢するしか ない

雨雲みたいな空

今にも降り出してきそう

な、なに....冷たい何かが

ﾎﾟﾂ....

ｻﾞーー

みんな屋根に向かって走ってる

俺も行かなきゃっ....

いいな、俺も友達とかと温め合いたい

この寒さを忘れるぐらい、

笑って誤魔化したい

風邪....引いちゃったかな

体が震える

指先が冷たい、頭がボーっと してしまう

視界がぼやける、息もしづらい

たったあの雨だけに、こんな事になってしまうなんて

いつしか俺は、壁に持たれながら座り込んで

誰にも助けを求める事はできず

気を失ってしまった

みんな♡押してくれて嬉しい(泣)

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