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男子生徒A

なあ、お前

男子生徒A

どうして急に白菊と仲良くし出したんだよ

男子生徒B

まあ、顔はいいからな

蒼氷

…僕は君たちと違って人を顔で選ばないから

男子生徒A

あぁ?

男子生徒B

喧嘩売ってんのか?

蒼氷

あと、別に喧嘩も好きじゃないから

蒼氷

そんなくだらないことしてるほど、僕は暇じゃないんだ

男子生徒A

本当に生意気だな

こいつらが僕に依存しているやつら。

蒼氷

用件はそれだけ?

蒼氷

もう帰っていいかな

蒼氷

白菊さん待たせてるし

男子生徒A

まあ待てよ

男子生徒B

お前の大切なものは?

あ、透真くんから…

これ、本当に透真くんかな?

透真くんって、もっと冷めた話し方で

絵文字とか使わなさそう…

透真くん、今どこにいるの?

蒼氷

大丈夫、心配しないで

心配とか、そうじゃなくて…

蒼氷

授業始まっちゃうでしょ?

蒼氷

大丈夫、授業準備しな

わかった

てぃーちゃー\_(・ω・`)

じゃあ授業始めるぞ〜

てぃーちゃー\_(・ω・`)

…あれ?透真と白菊とABは?

生徒

わからないで〜す

てぃーちゃー\_(・ω・`)

…授業どうする?

生徒

サボりたいで〜す

てぃーちゃー\_(・ω・`)

いや、お前らなぁ…

生徒

先生、おねが〜い☆

てぃーちゃー\_(・ω・`)

駄目だぞ?

生徒

…(・д・)チッ

てぃーちゃー\_(・ω・`)

えっ(°ω° )

男子生徒A

生意気なお前にはこれくらいがお似合いだぜ

蒼氷

はぁ…はぁ…はぁ…

男子生徒B

もうくたばってんのか?

男子生徒B

弱ぇwww

僕は人目につかないところで殴られていた。

ここなら白菊さんやみんなに迷惑をかけることはない。

こいつらが僕の世界を絶望に堕とした。

男子生徒A

もう授業始まるじゃん

男子生徒B

おい透真

男子生徒B

スマホ出せよ

蒼氷

…なんで

男子生徒B

白菊に連絡するためだよ

男子生徒B

あいつ、異様にお節介だからな

 

 

 

男子生徒B

よし、これで授業サボれるしストレス発散もできるし

???

透真く〜ん!!

???

どこにいるの〜!?

男子生徒A

は?え、マジ?

男子生徒B

あいつ、授業も抜け出してきたわけ?

男子生徒A

お前さ、昨日の間に何があったわけ?

男子生徒A

興味も示してなかっただろ

男子生徒B

おい、もういいだろ、逃げるのが先だ

ああ、こいつらも先生に叱られるのを怖がっている腑抜けなんだな。

僕はその場から動けず、ぼんやりと天井を眺める。

透真くん!!

どうしたの!?

やっぱり、白菊さんが来た。

動けなくなってる僕も、腑抜けだなぁ…

あいつらと変わらない。

透真くん、聞こえる?

蒼氷

…聞こえるよ

良かったぁ…

いや、良くないよね

蒼氷

…どうしてここがわかったの?

焦って走っていったAくんとBくんが見えたから、もしかしたらと思って

蒼氷

…そっか

怪我してるよね、保健室行く?

蒼氷

いや、大丈夫だよ

白菊さんの顔を見て、ふとさっきの質問を思い出す。

 

男子生徒B

お前の大切なものは?

 

僕の大切なもの。

その言葉を聞いて、真っ先に思い浮かんだのは何故か白菊さんだった。

僕は今まで、大切なものを作ってこなかった。

理由は単純。

失うのが怖かったから。

失って悲しくなるのなら。

最初から作らないでやる。

…透真くん?

蒼氷

あ、ごめん、何?

保健室行こ?

蒼氷

大丈夫だよ、教室戻らないと

そんなボロボロじゃ説得力ないぞ〜

ほら、行こ

蒼氷

あ、ちょっと…

藍を抱く青い鳥は自由な空へ羽ばたく。

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