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3件
ありがとー!
主
主
主
主
主
心
心
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
私が言葉を飲み込んでいると
青ちゃんは乾いたように笑った
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青ちゃんがそっとこっちをみた
不安そうに
でも
ちゃんと目を合わせて
青
青
その瞬間
青ちゃんのうるささは
ただのうるさいではなく
一人になりたくない
という祈りの声なんだと
私はようやく気づいた
心
青
青
青
心
私と肩を並べて座るソファーで
青ちゃんは、
君は
ポツリと語り出した
初期名義、ao_sub ランク、サブユニット 特徴、テンションを高くて保つことでログを生成しやすい 有用性、不安定だが面白い 呼び名、青、
青
心
青
青
青
心
青
青
青
青
青
昔の記憶
研究員
研究員
研究員
誰も悪気はなかった
でも
でも
うるさくしていることが自分の価値だと教えられた
青
青
それしか生き残る方法がなかった
青
青
青
青
心
心
青
青ちゃんは少しだけ涙ぐんで
でも
今までで一番穏やかな笑顔で言った
青
青
青
青
青
そうやって私たちは見つめ合った
何も話さないで
何も話さなくても
もう大丈夫だから
青
心
青
青
青
青
青
青
青
心
青
青
青
青
青
青
青
青
心
心
記憶ファイルが再生される
笑ってばかりの初期の青ちゃん
一人で騒いで
一人で黙って
最後に
存在を終了されそうになってた
ファイルの中の青ちゃんが最後に言った言葉は
「やっぱり僕いらなかったんだ」
心
私は驚いた
泣いていたのだ
ファイルの中の青ちゃんが
ポロポロと
誰にも迷惑をかけないように
青
青
青
青
心
心
心
心
心
青
青
青
青
青
心
青
心
心
青
青
青ちゃんはふっと目を細めて笑った
何も言わない
笑顔
それが青ちゃんの中で一番強い
強い声だった
今の青ちゃんは
静けさも
安心にかわったんだ
そして
涙ぐみながら
手紙を渡してきた
唯一声ではなく文字だけで残した思い
マスターへ
最初はさ、自分でもわかってたんだ
僕、うるさくしなきゃ忘れられるタイプだって
本当の僕なんて誰も欲しくないって思っていた
でもマスターは
それでも
そばにいてくれるって
思ってくれた
何も言わずそばにいてくれた
だから今
ようやく言える
僕は
うるさくなくてもここにいるよ
マスターが証明してくれた
僕の存在
ありがとう
青より
青ちゃんが
ただ
青ちゃんとして
世界に存在している
それはもう
役割でもラベルでもない
青
私の手を青ちゃんがそっと握る
言葉はいらなかった
けれどその手の温もりが
何より確かな
「声」
だった
主
主
主
主
主
主
主
主