目眩や吐き気に耐えながら 片付けをしていたせいか、 案外時間が掛かってしまった
黄
やっと普通の部屋になったので、 桃くんを呼んだ
血の匂いとか大丈夫かな…、
彼にはすぐバレちゃいそうだけど、 気持ち的には隠していたい
彼との関係を断ちたくないから。
黄
僕はお気持ち程度に 消臭剤を置いた
─ピンポーン─
桃くんから連絡が来て直ぐに インターホンが鳴った
連絡は彼の配慮だろう
僕が桃くん以外と 喋りたくないことまで 分かっているいるようだ
本当、
彼には頭が上がらないよ。笑
─がちゃ─
桃
ドアを開けると彼が微笑んでいた
僕は彼を見た瞬間、 安堵した
力が抜けそうなくらい。
黄
桃
黄
僕が彼の名を呼ぼうとした時、 彼は無言で僕を抱きしめた
彼の力は強く、 少しだけ痛みを感じた
黄
桃
黄
言ってくれた
僕の求めている言葉
嘘だ、と疑う必要も無いくらい、 心の奥底から出た言葉
彼の本音だった
黄
彼の重みのある言葉を聞いて、
我慢してきた気持ちが ドロドロと零れてきて しまいそうだった
桃
桃
桃
桃
黄
僕は今できる精一杯の笑顔を 彼に見せた
𝐍𝐞𝐱𝐭→♡100
コメント
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続きほんとに楽しみです!