それは
通り雨のようだった
鈴
怜
私がまだ部活に入りたての頃
じゃんけんに負けて先輩と買い出しにいくことになったあの日
何も話題がなくて無言で歩いてた
何で何でもいいから話さなかったのか
今ではとても後悔している
実は私
コスプレ服が好きなんです
だからこの店に入った瞬間
別人のように目を輝かせてまわってると
怜
怜
鈴
怜
怜
その時の先輩は私が知らない誰かのように
笑っていた
さっきまでは無表情だったのに
そんなことを考えてたら
怜
怜
鈴
学校へと帰る足は軽かった
また無言だったけど何故か楽しかった
家にいても目を瞑れば
今日の笑顔がよみがえってくる
あっ
そうか 私は恋したんだって自覚した
もう先輩は卒業か…
最近 先輩に彼女がいるって分かったんだ
その人は先輩に勇気をだして告白したんだ
先輩は断れない人だから
その人より早くしていればよかったの?
人生の中でとても短い恋の期間だった
先輩大好きです
幸せになってください
今までありがとうございました
先輩が見えなくなるまでは絶対に泣かない
でも
無理だった
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