あの日は確か太陽が照りつける蒸し暑い日だった
美樹
今日暑すぎじゃない?
友人
ねー!
友人
てか、美樹アイスが…
美樹
えっ!?
美樹
あっ!
上げた声も虚しく溶けたアイスは地面に落ちてしまった
美樹
アイスがー…
友人
どんまい(笑)
真
おー派手に落ちてんね
美樹
誰?
真
俺は真
真
しょーがないからコレやるよ
美樹
いいです!
真
食ってねえし安心しろよ
美樹
ありがとうございます!
真
もう落とすなよ
真
じゃあな
ソーダ味のそれは火照った顔を冷ましてくれるようだった
数日後
美樹
ほんとにお母さんは人使い荒いんだから!
美樹
牛乳っと…あ
真
あ
美樹
真さんじゃん!
真
あー!アイスの子!
美樹
美樹です!
真
そっか、美樹ちゃんか
美樹
あの時はありがとうございました
真
気にしなくていいよ
美樹
いえ、お金とか返しますよ
真
高校生から貰えないよ
美樹
真さんって何歳なんですか?
真
俺は20
美樹
4つ上だー
真
そう。おじさんです(笑)
美樹
そんなことないですよ!
真
あはは
真
もう行くね
美樹
あのっ!連絡先教えてください
真
いいよ
真
はい
美樹
ありがとうございます
それから毎日のようにメッセージのやりとりをした
美樹
真さん宿題わかりません…
真
じゃあ、写真送って
美樹
はい
美樹
まことさん見て見て浴衣!
真
おお!似合ってんじゃん
真
彼氏と行くの?
美樹
違いますよ
真
そっか、好きな人いるの?
美樹
います…
真
そうなんだ!頑張んなよ
もしかしたら彼はこの時私に好意を持っていたのかもしれない
でも、それを確かめる勇気なんてなかったんだ
だから、
真
久しぶり
美樹
久しぶりですね
真
大人っぽくなったな
美樹
真さんも大人な男性って感じです
真
もう28だし
真
本当におっさんだよ(笑)
美樹
そんなことないですって
雪
真?
真
ああ、雪
美樹
っ…
美樹
この度はご結婚おめでとうございます
あの時、好きな人は貴方ですって言えてれば隣は私だったかな
後悔してももう、過去は変えられない あの時のソーダ味の思い出をいつかは笑い話にできるといいな






