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コメント
2件
友達って☔️ちゃんらしい! 他の2人とはまた違った関係が見られそう! 投稿ありがとうございます!!続き楽しみにしてます!!!
か、影と友達……笑 こさめちゃんぽいww
主
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作
主
主
主
第98話『影と名を呼ぶ夢』
雨音はなかった。
けれど、どこか湿った気配だけが、世界を満たしていた。
目を開けた瞬間、こさめは――ここが夢だと、はっきり分かった。
空はなく、地面もない。
上下左右の感覚が曖昧で、黒と灰色の境目のような場所。
音が吸い込まれるように消えていく、静かすぎる空間。
こさめ
ぽつりと呟いた声は、遠くへ行く前に溶けた。
居心地が、悪い。
胸の奥がざわついて、皮膚の内側がむずむずする。
――早く、起きたい。
そう思った瞬間、現実に戻れるはずだと、どこかで思っていた。
今までの夢は、そうだったから。
けれど。
こさめ
目を閉じても、何も変わらない。
瞼の裏に広がるのも、同じ暗闇だった。
こさめ
独り言のように呟きながら、こさめは自分の頬を、ぺち、と軽く叩いた。
――はず、だった。
こさめ
想像以上に、はっきりとした痛み。
じん、と熱が残り、反射的に目尻が熱くなる。
夢のはずなのに。
現実みたいに、ちゃんと痛い。
袖で目元をこすった、その時だった。
こさめ
視界の端に、“誰か” が立っている。
こさめは、ゆっくり顔を上げた。
そこにいたのは――自分と、まったく同じ形をした存在だった。
背丈も、輪郭も、髪型も。
けれど、色だけが違う。
光を一切反射しない、完全な黒。
輪郭だけが、かろうじて分かるほど。
こさめの影
心臓が、一拍遅れて跳ねた。
こさめ
恐る恐る口にすると、その存在は俯いたまま、こくり、と小さく頷いた。
それだけで、確信する。
――ああ、やっぱり。
胸の奥が、じんわり冷える。
同時に、不思議と「初対面じゃない」感覚もあった。
沈黙が落ちる。
音のない世界では、その沈黙がやけに重かった。
こさめは、息を整えてから、そっと声を出す。
こさめ
こさめ
できるだけ、明るく。
いつも通りの、軽い調子で。
影は、一瞬だけ肩を揺らし、それから、ふるふると首を横に振った。
こさめ
短い問いかけ。
けれど、影は答えない。
俯いたまま、ぎゅっと拳を握っているのが分かる。
こさめ
こさめは、少し困ったように笑った。
こさめ
こさめ
冗談めかした声音。
けれど、その奥には、不安が滲んでいた。
しばらくして――影が、震える声で呟いた。
こさめの影
こさめ
その一言で、空気が変わる。
こさめ
問いかけると、影は小さく頷いた。
肩が、細かく揺れている。
こさめの影
その言葉に、こさめは目を見開いた。
胸の奥が、きゅっと締めつけられる。
――覚えてない。
でも、確かに“何か”があった。
こさめの影
こさめの影
こさめの影
こさめは、一歩近づいて、ぎゅっと抱きしめる。
こさめ
優しく、噛みしめるように言う。
こさめ
こさめ
こさめ
影は、首を振った。
こさめの影
ぽつり、ぽつりと、言葉が落ちる。
こさめの影
その声は、あまりにも弱くて。
責めるよりも、怯えている子どものようだった。
こさめは、しばらく黙り込んだ。
そして――ふっと、笑う。
こさめ
影が、びくりと肩を揺らす。
こさめ
あまりにも、あっさりとした提案。
こさめ
こさめ
影は、勢いよく顔を上げた。
こさめの影
黒い瞳が、揺れる。
こさめの影
こさめの影
こさめの影
こさめ
こさめは、ぴしっと言い切った。
こさめ
それから、少し照れたように笑う。
こさめ
こさめ
そう言って、ひんやりとした頬を、両手で掴む。
こさめの影
抵抗するような声。
こさめ
こさめは、くいっと口角を上げさせた。
こさめ
その瞬間。
影の瞳に――小さな、確かな光が灯った。
初めて見る、ハイライト。
こさめの影
影は、恐る恐る口を開く。
こさめの影
こさめは、にこっと笑った。
こさめ
こさめ
ふたりは、ぎこちなく手を差し出し、そして、握手をした。
その温度は、少しだけ冷たくて――でも、確かに“存在して”いた。
――そこで、夢は終わった。
……はずだった。
けれど、こさめの意識は、すぐには現実へ戻らなかった。
もう一段、深い場所へ沈む。
その顔は、穏やかで、幸せそうな笑みを浮かべていた。
現実の世界。
眠るこさめの傍で、影は、静かに主の顔を覗き込んでいた。
その表情は、もう凍りついていない。
小さく、ぽつりと呟く。
こさめの影
雨雲の切れ間から、かすかな光が、差し込み始めていた。
第98話・了
主
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡260
主
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