〜悟目線〜
今日は珍しく任務が入ってなくて、自室で寛いでいて。
五条 悟
っ…!
突然変な悪寒が背筋を走った。
この感覚は、
一年前
傑が死ぬ直前と同じ_
誰か大事な人が危ない状態になっている?
____棘だ
直感的にそう思った。
五条 悟
くそっ…何処で任務なんだ…
五条 悟
/s/[storyId]/_components/chat-script-render/op/end-call/assets/call-end.7ffbe621715a9ef9.png)
通話
00:00
伊地知 潔高
はい…
五条 悟
伊地知!
伊地知 潔高
ごっ、五条さん!?
五条 悟
棘の任務場所は!
伊地知 潔高
え…?何故そんな事を…
五条 悟
早く
伊地知 潔高
は、狐小路です。手黒の…
五条 悟
分かった
伊地知 潔高
へ?あ、あの、五条さ
ぶちっと伊地知を無視して電話を切る。
早く行かなきゃ…
五条 悟
此処…?
伊地知 潔高
五条さん、本当に来たんですか!?中で何が…
五条 悟
詳しくは後で。ちょっと入るね
とぷん、と軽い音を出して中へと入る。
呪いの気配は…
無し。
一応辺りを確認しながら奥へと進む。
五条 悟
…
呪いは、祓ってあるのか…
五条 悟
(心配し過ぎだったか…?)
瞬間、息を呑む。
血に塗れた地面。
そこに倒れ伏すのは
五条 悟
っ…棘!!
狗巻 棘
…
意識が無い。
息をしてない。
血液が喉に閊えてるのか…。
脈はある。 流石は呪言師って感じだな、ある程度訓練してたのか。
五条 悟
ごめんな…苦しいよな…
五条 悟
今、出すからな…
口の中に指を入れて喉を開く。
えずく様な音と共に赤い血が流れて来る。
あちこちに擦り傷を作った体が痛々しい。
応急処置を済ませた後、帳を解いて高専に向かう。
医務室へ運び、硝子へ預ける。
五条 悟
(まさか、僕がこんなに情を移す生徒がいるとはね…)
閉ざされた相貌を見下ろしながら思う。
五条 悟
(…でも)
普段の棘なら、
こんなに無鉄砲な事をしただろうか…?