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____昔の、夢を見た。

家の奴等は皆、優しいフリをして俺のことを忌み嫌っている。

口に呪符を巻かれていた毎日

只々苦痛だった。

思い出しただけなのに恐怖感で吐きそうになって来る。

狗巻 棘

っ、、、

何時も何時も

人目につかない廊下の隅っこで泣いてた。

上手く呪力の制御が出来ない俺を、両親は冷たい目で見下ろす。

_優しいフリして 気づいてないと思ってる そのゴミ見る様な目

実際ゴミなのかもしれないけど

親にだけは、

認められたかった…

生きてて良いって

思いたかったのに。

また涙が溢れて呪符を濡らす。

そうだ。

その後、悟が来て

俺をあの地獄から連れ出してくれたんだ。

だから、それに見合うだけの働きをしようと思って祓ってきたんだ。

だけど____

もう、見合うだけの働きは出来たよね____?

狗巻 棘

っ!

目が覚めた。

此処は…

医務室?

気を失って…

てっきり死んだと思ってた。

ぐるりと辺りを見回すと、隣に悟が座っていた。

目を閉じて、眠っているようだ。

珍しく目隠しをしてない。

長い睫毛に縁取られた空色の瞳がゆっくり開かれる。

五条 悟

あ…起きたんだ、棘

狗巻 棘

しゃけ…

五条 悟

大丈夫?棘、あれから二日間もずっと寝てたんだよ。

狗巻 棘

…!

二日間も…

という事は、今は四日目の昼。

実行まで、もう1日も無いや。

五条 悟

…もうちょい、寝る?

狗巻 棘

…しゃ、け

五条 悟

うん、じゃあ席外すね。皆にも知らせなきゃ。

狗巻 棘

すじこ

和田たけあき様の 【キライキライジガヒダイ!】 から歌詞お借りしました。

五日で何かは変わるのか

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