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2日目【夜】
鈴仙
鈴仙は一度自室に戻って仮眠を取った後、小腹を満たすためロビーへと降りてきた
2日目夜にしてメンバーは元々参加者が少ないのもあり、たった4人のみ
小規模なビジネスホテル程度の広さのこのホテルが広く思えてしまうほど、辺りは静けさに覆われていた
そんな静かな空間にただ1人、ぽつりと佇む人影が向こう側に見えた
鈴仙
日向正宗
言葉だけ見れば嫌味ったらしく見えるが、今の日向の様子からしてそれは無いと思われる
ソファーにだらんと寝転がり、気絶したかのようにピクリとも動かない
ある意味極限状態での生活の疲れも出ているのだろう、そう鈴仙は感じた
鈴仙
日向正宗
鈴仙の言葉に応えるかのように重たい身体を起こし、先程とは違った“いつもの”表情に戻した
日向正宗
日向正宗
鈴仙
鈴仙が賛成すると日向の表情は一気に明るくなった
日向正宗
居酒屋
そうして2人はホテル内の居酒屋的なスペースへとやって来た
STAFF
日向正宗
鈴仙
角の席につきメニューを広げて眺めると、見慣れない酒と料理が陳列されていた
日向正宗
鈴仙
指差した先には自室やロビーの窓から見えた山の描かれた酒瓶と、郷土料理的なものだろうか、山菜の沢山盛り付けられた小鉢があった
日向正宗
鈴仙
注文した後すぐに料理がテーブルに置かれた
本当にこの場所には自分達2人しかいない、そう感じ2人は暫し寂しさに優しく包まれた
静寂の中、酒瓶からお猪口に透き通った酒が流れていく音だけが響く
弱々しい手つきでゆっくりと口へと運ぶ鈴仙の所作が視界に入った日向は、すかさず前向きな言葉を投げかけた
日向正宗
鈴仙
鈴仙
日向正宗
日向正宗
勢いよくぐびっと飲み干しては注ぎ、時々山菜の盛り合わせをつまみ、また飲み干しては注いでと何回も繰り返した
注ぐ度身体が徐々に火照っていく感覚を覚えながら、また一杯また一杯と入れ続けた
今までの疲れやストレス、そしてしんみりとした寂しい雰囲気がちょっとしたスパイスになり、気付けば机には瓶が6本ほど転がっていた
鈴仙
鈴仙の声がけには泥酔してふにゃふにゃになった声が返ってきた
日向正宗
そうして晩酌はいつの間にやら実質ヤケ酒になっていった
幼い見た目からは想像もつかない程の飲みっぷりに、鈴仙は初めこそ感心していたが徐々に心配が勝ってきた
無駄な部分でタヒ人を出さないためにも仕方なく鈴仙が無理矢理水を口に突っ込むと、意外にも日向は大人しく受け入れた
鈴仙
あまりにもピタリと言葉が止まってしまったため念の為顔を覗くと、一筋の涙が電灯の光を反射して輝いていた
鈴仙
苦しそうな顔に、咄嗟に言葉が口から出る
すぐに頭の中で最悪の事態の妄想が駆け巡ったが、その心配は幸運にも杞憂に終わった
日向正宗
日向正宗
日向正宗
そう言い終るや否やまた酒瓶に手を伸ばしたが、何を思ったのかすぐに引っ込めた
日向正宗
日向正宗
消え入りそうな声で呟くと、すぐにそのまま机に突っ伏して眠りについてしまった
鈴仙
鈴仙
鈴仙
山菜をグラスに少しだけ残っていた水で流しこみ、鈴仙は日向を抱え店を後にした
2日目終了 残り人数:4人
コメント
2件
日向がここまで弱っているのを見るのは初めてだな… 苗木が人狼じゃないと知ったら皆発狂しそうで怖いよ