飴玉と甘々な恋（完）

俺、スマイル...です（？）

愛笑瑠...だけど。

瑠璃色のような日に

俺が生まれたから...

愛されて

笑顔で

瑠璃色の空の下。

俺が生まれ。

愛笑瑠...か

おかしな話だよ。

愛されて笑顔で...？

そんなの。

愛される子？

これのどこが...愛されてんだよ。

名前ってのは。

理不尽な物だよな。

名前をつけて。

「名前のように生きて欲しい。」

なんて言われても。

生きれる人なんて

そんな居ない。

毎日耐えて。

勉強も...頑張ってんだよ...？

何が不満なの...？

母さん...？

あ、そっか...

俺、覚えてないけど...

離婚したんだっけ...？

何も覚えてないな...

弟...ね。

今頃。幸せなの...かな？

やっぱ。お母さん見てて思う。

言った方がいいのかな？

兄ちゃんの話をすると

毎日悲しい顔をする

お母さんも嘘が下手。

やっぱり...どこか。

スマイルに似てるんだ。

キモイんだよ！

「僕が守るから！」

「大丈夫！兄ちゃんは弱虫のままでも！」

「兄ちゃんは僕が守るし！」

「結婚するんだ！」

ろくに、ご飯もくれない。

なのに、親って言っていいのかな？

みんな、見て見ぬふり。

こんなの、弟には見せれないな。

ちゃんとした兄で。

ちゃんとした...家族...

ちゃんとした.....

日常が欲しいな。

その時の、羅羽琉の雰囲気が

一瞬にして変わったのは。

一生忘れないと思う。