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- ある日 -

私と英貴の関係性を知っている職場の上司に話しかけられた───

田宮

頼さん!彼氏来てないみたいだよ?

頼 倖菜

え?

田宮

休んでるって

同じ職場に勤めるようになってから 週に2日、3日は休んでいた───

頼 倖菜

今日朝まで連絡取ってましたよ

田宮

大丈夫か?

頼 倖菜

休憩入ったら連絡してみますね

頼 倖菜

なんで今日休んだの?

武谷 英貴

ばあちゃんが死んだから実家に帰ってる

頼 倖菜

は?

頼 倖菜

そんなこと一言も言ってなかったじゃん

武谷 英貴

心配かけたくなかったから

別に、心配なんかしない。

彼の家族が嫌いだから───

唯一優しくしてくれていた妹も 結局は彼の母親と同じだったから

頼 倖菜

ふーん

武谷 英貴

明後日には帰るよ

正直、どうでも良かった───

- 4月29日-

今日は彼の誕生日───

前日から彼の部屋に泊まり、今日は2人で出かける───

ご当地アイドルの劇場公演が当たり 一緒に行くことになっていた

(春の制服スカート揺らし ガードレールをぴょんと飛んで 君は全力走って行くよ)

初めての公園で神席を当てた私たち

推しメンとの距離も近くファンサももらったりして

まあ、充実した一日にはなった

- 5月の中旬 -

武谷 英貴

なぁ、ゆき?

頼 倖菜

なに

武谷 英貴

旦那とは離婚しないのか?

頼 倖菜

したくてもしてくれない

武谷 英貴

美桜連れて出ていくっていうのは?

頼 倖菜

そのつもりではいるけど

頼 倖菜

学校の手続きとかあるし

武谷 英貴

早く離婚してよ

私の中で離婚するという決意は決まっていた…

けど、どんなに離婚を求めても首を縦に振らない和真───

強行突破するしかない

着信:菜美

佐伯 菜美(さえき なみ)

中学時代からの親友から着信があった

頼 倖菜

はい?

佐伯 菜美

よ!

頼 倖菜

どうした?

佐伯 菜美

どうした?じゃねぇよぉ

佐伯 菜美

いつ長野帰ってくるんだよ

頼 倖菜

うーん。わからん

佐伯 菜美

もうガキ連れてこっちに来いよ

頼 倖菜

それは考えてはいるんだけどさ

佐伯 菜美

何に迷ってんの?

頼 倖菜

そっち行っても仕事すぐ見つからないじゃん?

佐伯 菜美

俺がいる派遣お前も登録すれば?

頼 倖菜

派遣?

佐伯 菜美

そう!猿も一緒に

猿とは英貴のこと───

頼 倖菜

あーね

佐伯 菜美

本宮さんに話しておくよ

頼 倖菜

うん

そう言って電話を切った

武谷 英貴

菜美なんだって?

頼 倖菜

うんまあ色々

武谷 英貴

なんだよ〜教えろよ〜

頼 倖菜

こっち戻ってこいよって

頼 倖菜

仕事は菜美が登録してる派遣にゆきとひでくんも登録したらいいからって

武谷 英貴

派遣かあ

頼 倖菜

担当の人に話しておくって

武谷 英貴

そっか

頼 倖菜

てか、ゆき帰るね

武谷 英貴

今日は泊まらないのか?

頼 倖菜

うん!帰る

武谷 英貴

そっか…

頼 倖菜

なに?

武谷 英貴

ううん

頼 倖菜

明日喫煙所でね

武谷 英貴

おう

英貴の家を出て、和真との待ち合わせ

家に帰った───

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