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紫陽花が咲く頃に

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紫陽花が咲く頃に

2 - 紫陽花が咲く頃に Ep.2(助け合い)

2021年08月04日

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新島 蒼

急に...どうしたの?!

座り込んでいた女子

だって、困ってた。

新島 蒼

さっきの事?

座り込んでいた女子

うん、それだけ

座り込んでいた女子

だから、落ち着けるかなって思ったから、行動したの。

新島 蒼

そ、そう...なんだ

新島 蒼

あ...ありがとう....ございます...

座り込んでいた女子

別に気にしなくて良いよ。

座り込んでいた女子

そろそろ大丈夫だと思うから...

座り込んでいた女子

私、先帰るね..

座り込んでいた女子

それじゃ.....

彼女は服が濡れたまま帰ろうとしたのだ。

新島 蒼

ちょっと待って!

座り込んでいた女子

新島 蒼

服めちゃくちゃ濡れてるし...

新島 蒼

それに、まだ雨止んでないよ?

座り込んでいた女子

そうだね.....

座り込んでいた女子

じゃ....

新島 蒼

え...えぇ?

新島 蒼

もう少し待った方が良いと思うよ

座り込んでいた女子

別に..気にしてないよ...

彼女はきっと嘘をついては、 いないのだろう

座り込んでいた女子

君は...この家の住人でしょ...?

新島 蒼

う、うん

座り込んでいた女子

なら私がいたら、迷惑...

新島 蒼

そんな事ないよ...

新島 蒼

ここのマンションの人達は、みんな優しいと思うから。

新島 蒼

だからあそこの、イスに座って...

新島 蒼

雨が止んだら、帰れば良いよ

座り込んでいた女子

じゃあ、そうする。

彼女はすんなりと、僕の意見に従ったのだ。

座り込んでいた女子

......

新島 蒼

........

新島 蒼

えっと...君は何で、あそこで座ってたの?

座り込んでいた女子

雨が好きだから。

新島 蒼

雨が...好き?

僕は全く理解が出来なかった。

彼女が発する、言葉はとても不思議だ

新島 蒼

傘を刺した方が良いと思うよ...

座り込んでいた女子

何で?

新島 蒼

え!何でって...

新島 蒼

ちょっと前に言った通り....

新島 蒼

風邪ひいちゃうから..,

座り込んでいた女子

そうなんだ、これからそうしてみる。

新島 蒼

これからって...

新島 蒼

今までも...傘も刺さずに座ってたの?

座り込んでいた女子

うん....

新島 蒼

そうなんだ...

新島 蒼

てか!君の名前は?

座り込んでいた女子

新島.....

新島 蒼

えっ...新島って...言うの?

座り込んでいた女子

うん...新島....紗夜

新島 蒼

そんな事....あるんだ.....

新島 紗夜

 彼女は可愛く、首を傾げた。

新島 蒼

あっ...いや...僕も新島って言う名前だったから、偶然だなって..思ったんだよ。

新島 紗夜

新島....君......?

新島 蒼

はっ..はい!

 僕はまだ緊張している様だ...

新島 紗夜

名前覚えた....

新島 蒼

そっ...そうですか....

新島 紗夜

ねぇ...何で話しかけたの.....

新島 蒼

えっ....心配したんだ.....

新島 蒼

それで、声かけたんだけど....

新島 蒼

気にしてたらごめん...

座り込んでいた女子

別に大丈夫...

座り込んでいた女子

そうなんだ...

彼女はそう言うと、今まで見た事がないくらい、素敵な笑顔を僕に見せた。

座り込んでいた女子

ふふ....

新島 蒼

わっ...笑った...

新島 紗夜

私...今まで、他人に声かけられた事。

新島 紗夜

ほとんどないから...

新島 紗夜

ビックリしたの....

新島 蒼

そうなんだ....

何だか..どこか僕に似ている様な気がしたのだ。

僕もほとんど、1人ぼっちだから

新島 紗夜

雨...止んでる....

新島 蒼

あっ本当だ...

新島 紗夜

じゃあ.....帰るね...

新島 紗夜

バイバイ.....

そう言うと、彼女は可愛らしいくしゃみをしたのだ。

新島 紗夜

ヘッ...ヘクチッ...!

新島 蒼

だ...大丈夫?

新島 紗夜

寒い...

新島 蒼

だろうね...笑...

新島 蒼

一回、僕の家に来る?

新島 蒼

お風呂あるから、入った方が...って...

僕は顔を真っ赤にしたのだ。

新島 蒼

い、今の...やっぱ無し!

新島 紗夜

お風呂...入りたい....

新島 蒼

え......

新島 蒼

ほ...本当に大丈夫?

新島 紗夜

うん

新島 蒼

じゃあ....ついてきて...

 僕は少し彼女の事を心配したのだ。

新島 蒼

(普通こんな、落ち着けるのかな?)

階段を使い、僕の部屋の近くまで歩いていく。

新島 蒼

い、今は家族いないから、静かだし...

新島 蒼

あんまりしてあげられないけど...

新島 蒼

大丈夫?

新島 紗夜

うん、大丈夫だよ。

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