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悠馬(ユウマ)

あのさぁ

悠馬(ユウマ)

こーゆーの、困るんだけどー?

健太郎(ケンタロウ)

お前、何しに来たの?

貴重なお昼休みを潰され

挙句に午後の授業は遅刻確定

会議室に呼び出された海李と光輝は

イライラを隠すこと無く目の前の人物にぶつけていた

健太郎(ケンタロウ)

雪緒

雪緒(ユキオ)

なっ、何しに来たって

雪緒(ユキオ)

だから、お前達の様子をだな

悠馬(ユウマ)

余計なお世話なんですけどー

健太郎(ケンタロウ)

わざわざ見に来るなよ

雪緒(ユキオ)と呼ばれた少年は

たじろぎながらも返事を返す

けれども海李と光輝はそれをバッサリ切り捨てた

雪緒(ユキオ)

本名:森崎 雪緒(モリサキ ユキオ)

職業:アイドル、学生(中1)

元気でやんちゃなムードメーカー

身長:158cm

アイドルグループ『マジカル☆彡フラワー』のメンバー

赤ちゃんモデルとして1歳2ヶ月で芸能界デビュー

メクハピよりも先に芸能界入りしている為"メクハピの兄"と勝手に名乗っている

嫌いな食べ物:ピーマン、トマト、ニンジン

辛辣な二人の言葉に

雪緒はグッと拳を握り締めた

雪緒(ユキオ)

でも!

雪緒(ユキオ)

お、俺が兄ちゃんだし!

雪緒(ユキオ)

様子くらい

悠馬(ユウマ)

いや、来んな〜

健太郎(ケンタロウ)

そもそも、兄ちゃんじゃねーし

口にした言葉はまたしても切り捨てられた

海李と光輝は溜め息を吐いて雪緒を追い詰める

圧力のかかる視線を向けられ

雪緒は悔しそうに唇を噛む

雪緒(ユキオ)

な...なっ、何で

雪緒(ユキオ)

何でそーゆー事言うんだよぉ〜!

悠馬(ユウマ)

おい、泣くな泣くな

健太郎(ケンタロウ)

何泣かしてんだよ悠馬

悠馬(ユウマ)

は!?

悠馬(ユウマ)

俺じゃないんですけど!

わんわんと泣き出す雪緒を見ても

海李と光輝は動揺する素振りを見せない

傍から見れば中学生を虐める高校生の図だが

二人にとっても、また雪緒にとっても

これは"いつもの事"だった

悠馬(ユウマ)

つーか俺ら以外に誰も居ないのに

悠馬(ユウマ)

嘘泣きは止めろよな〜

そう言って、海李は雪緒をジトリと睨んだ

雪緒はビクリと肩を震わせ

顔を覆った指の隙間からチラッと視線を送る

悠馬(ユウマ)

うざいだけだぞ

雪緒(ユキオ)

うっ、嘘泣きじゃッ

健太郎(ケンタロウ)

はい、うざいうざい

健太郎(ケンタロウ)

ほんと、何しに来たのお前

雪緒(ユキオ)

...チッ

悠馬(ユウマ)

チッ、じゃねぇよw

悠馬(ユウマ)

舌打ちしたいのはコッチだっつーの!

全くなびく様子の無い2人を見て

雪緒は心底不愉快そうに舌打ちをした

雪緒(ユキオ)

何だよ

雪緒(ユキオ)

たまには引っかかれよな〜

健太郎(ケンタロウ)

いつも嘘泣きされるのに

健太郎(ケンタロウ)

引っかかれとか無理だろ

悠馬(ユウマ)

ガチ泣きでも揺らがねぇわ

雪緒(ユキオ)

下衆かよ

悠馬(ユウマ)

お前に言われたくねぇわw

雪緒はドカッと椅子に座って足を組む

背もたれに背中を預け

ふんぞり返って2人に視線を向けた

健太郎(ケンタロウ)

で?

健太郎(ケンタロウ)

何しに来たの?

海李と光輝も椅子に腰かけ

不機嫌そうな雪緒を見やる

雪緒(ユキオ)

だーから

雪緒(ユキオ)

お前達の様子を見に来たんだってば

悠馬(ユウマ)

暇かよ

健太郎(ケンタロウ)

お前学校は?

雪緒(ユキオ)

今日は午前中仕事で午後フリー

雪緒(ユキオ)

早く終わったからお前達の馬鹿面拝みに来たんだよ

悠馬(ユウマ)

暇かよ

健太郎(ケンタロウ)

暇だな

雪緒(ユキオ)

暇じゃねぇよw

雪緒は足を組み直して身を乗り出す

先程とは変わって少し真剣な雪緒の目に

海李と光輝も目を細める

雪緒(ユキオ)

まぁ、冗談はここまでにして

雪緒(ユキオ)

ちゃんと用があって来たんだよ

悠馬(ユウマ)

何?仕事?

健太郎(ケンタロウ)

仕事だったら山さんが持ってくるだろ

悠馬(ユウマ)

あ、そっか

雪緒(ユキオ)

仕事とはちょっと違うんだけど

雪緒(ユキオ)

仕事だと思ってくれても良い

そう言って雪緒は腰に付けたポシェットへ手を伸ばす

ファスナーを開けて中から白い封筒を取り出し

それを海李と光輝の前へと差し出した

雪緒(ユキオ)

中、見て

健太郎(ケンタロウ)

何だこれ

悠馬(ユウマ)

もしかしてスキャンダル〜?

海李は真っ先に封筒を取り上げ

ビリビリと雑に封を開けた

雪緒(ユキオ)

て事で

雪緒(ユキオ)

渡したから俺は帰る

悠馬(ユウマ)

は?

健太郎(ケンタロウ)

むしろ帰れ

雪緒(ユキオ)

帰るっつーの

雪緒(ユキオ)

じゃあな〜

足早に帰っていく雪緒

二人は多少の不信感を抱きながらも

開けた封筒の中身を取り出した

中から出てきたのは3枚の書類

そこに記載されていたのは

学校が終わると

何処かで見ていたかの様に完璧なタイミングで

山さんが校門前に車をつけていた

雪緒の事で今日も光輝はお泊まりコース

山さんに海李の家まで送ってもらい

2人は雪緒に渡された書類を机に並べて黙り込んでいた

悠馬(ユウマ)

なぁ

健太郎(ケンタロウ)

何だよ

悠馬(ユウマ)

何コレ?

健太郎(ケンタロウ)

俺が聞きたいんですが

雪緒が手渡した3枚の書類

それは契約書でも企画書でも報告書でもない

どうやらサイトか何かのコピーらしかった

健太郎(ケンタロウ)

"メクハピ二次創作詰め合わせ"?

悠馬(ユウマ)

"タイトル一覧"

健太郎(ケンタロウ)

"メクハピ同棲開始"

悠馬(ユウマ)

"初夜"

健太郎(ケンタロウ)

"手料理"

悠馬(ユウマ)

"手料理その後"

健太郎(ケンタロウ)

"ヤキモチ"

悠馬(ユウマ)

"仲直りセッ♡♡"

健太郎(ケンタロウ)

セッ...

悠馬(ユウマ)

...セッ?

光輝は書類を裏返して天を見上げる

海李は手を組んで♡で伏せられた文字を想像する

そして2人はほぼ同時に溜め息を吐いた

健太郎(ケンタロウ)

悠馬、止めよう

悠馬(ユウマ)

同意見

悠馬(ユウマ)

この紙は燃やそう

真顔でスっと立ち上がると

海李はグシャリと3枚の紙を掴む

コンロに火をつけ、躊躇いも無く紙をかざした

※良い子は真似しないでね🤗

燃えて無くなる紙を見下ろし

海李は自分の心が落ち着くのを感じる

光輝はその間に着替えを済ませ

海李の横へと移動した

健太郎(ケンタロウ)

...終わったか

悠馬(ユウマ)

任務は完了した

海李はパンパンと手を叩き

真面目な視線を光輝へ送る

その視線を受け、光輝は深く頷いた

健太郎(ケンタロウ)

ご苦労

悠馬(ユウマ)

とりあえず雪緒にRINE送るわ

健太郎(ケンタロウ)

絶対シバく

慣れた手つきでスマホを操作し

海李は雪緒へメッセージを送った

海李♡

おい雪緒

海李♡

次会った時覚えとけよ

海李♡

つーか明日家に来い

雪緒❄

は?

雪緒❄

何だよ急に

海李♡

明日家来ればわかる

海李♡

絶対来い

雪緒❄

いや明日も仕事なんだけど

海李♡

来いよ

雪緒❄

悠馬(ユウマ)

何なんだよ...

健太郎(ケンタロウ)

アイツ気でも狂ったのか?

海李も着替えを済ませると

2人はようやく夕食の準備に取り掛かる

学校から帰って、二人は1度も笑っていない

悠馬(ユウマ)

クソガキめ...

健太郎(ケンタロウ)

結局、何の書類だか意味不だったし

健太郎(ケンタロウ)

わざわざ学校まで持って来た意味も分からん

悠馬(ユウマ)

アイツも年頃なんだろ

包丁でネギ等の野菜を切り分け

適当に鍋に放り込む海李

いつもなら"もっと丁寧に入れろ"と

光輝の小言が入る所だが

今日の光輝はイライラでどうでも良くなっていた

健太郎(ケンタロウ)

はー

健太郎(ケンタロウ)

何か気分悪〜

悠馬(ユウマ)

親のイチャイチャ見ちゃった気分

健太郎(ケンタロウ)

うわ、めっちゃ分かる

健太郎(ケンタロウ)

まさにソレ

悠馬(ユウマ)

気まずいとかよりも

悠馬(ユウマ)

まず、引くよな

健太郎(ケンタロウ)

それな

悠馬(ユウマ)

あ、健ちゃん醤油取って

健太郎(ケンタロウ)

悠馬(ユウマ)

今日こそマヨネーズ入れて良い?

健太郎(ケンタロウ)

ふざけんな

健太郎(ケンタロウ)

却下に決まってんだろ

悠馬(ユウマ)

え〜

悠馬(ユウマ)

絶対美味いと思うんだけどな〜

二人で話していると不思議と良くなる気分に

海李も光輝も気が付かない

お互いにふざけ合いながら言葉を交わし

夕飯が出来上がる頃にはいつもの2人に戻っていた

悠馬(ユウマ)

明日って何時からだっけ?

悠馬(ユウマ)

仕事

健太郎(ケンタロウ)

9時

悠馬(ユウマ)

朝の?

健太郎(ケンタロウ)

朝の

悠馬(ユウマ)

山さん送迎?

健太郎(ケンタロウ)

もちろん

悠馬(ユウマ)

よし

悠馬(ユウマ)

夜更かししても問題無いな

健太郎(ケンタロウ)

いや、寝ろや

悠馬(ユウマ)

今日リリースされたスマホゲーやりたいもん!

悠馬(ユウマ)

良いでしょ?

悠馬(ユウマ)

ねぇ、健ちゃ〜ん!

健太郎(ケンタロウ)

うざw

健太郎(ケンタロウ)

きっしょw

悠馬(ユウマ)

俺の繊細な心は傷付きました〜

健太郎(ケンタロウ)

誰の心が繊細なんだよw

悠馬(ユウマ)

皆のアイドル・俺♡

健太郎(ケンタロウ)

黙れよw

健太郎(ケンタロウ)

夜更かしして起きれなくても知らないからな

健太郎(ケンタロウ)

俺は絶対起こさない

健太郎(ケンタロウ)

山さんに迷惑かけても良いならどうぞ

悠馬(ユウマ)

ぅぐっ

悠馬(ユウマ)

ここで山さんの名前はずりぃ...

健太郎(ケンタロウ)

俺はいつも通り早めに寝るから

健太郎(ケンタロウ)

ふぅ、ご馳走様でした

悠馬(ユウマ)

健ちゃんバカ真面目かよ

悠馬(ユウマ)

9時なら大丈夫、起きれるって〜

悠馬(ユウマ)

はむっ

悠馬(ユウマ)

ん、ご馳走様でした〜

健太郎(ケンタロウ)

先に風呂もーらい

悠馬(ユウマ)

え"っ!?

悠馬(ユウマ)

ちょっ、ま

健太郎(ケンタロウ)

おっ先〜

悠馬(ユウマ)

あ!!

悠馬(ユウマ)

くっそ!

悠馬(ユウマ)

俺片付け確定じゃん!

悠馬(ユウマ)

許さんぞ健一郎め...

健太郎(ケンタロウ)

健太郎だよ、バカ悠馬

悠馬(ユウマ)

聞こえてんのかよw

何だかんだで機嫌を取り戻した二人

雪緒にいた〜いお仕置をして丸く収まる

はずだった...

悠馬(ユウマ)

あ、なぁなぁ健ちゃん

健太郎(ケンタロウ)

何だよ

健太郎(ケンタロウ)

ゲームなら手伝わねーぞ

寝床につき、それぞれの時間を過ごしていたが

静まり返った空間に海李の声が響いた

悠馬(ユウマ)

そうじゃなくてさ

悠馬(ユウマ)

今日、雪緒のバカが持って来た紙にさ

悠馬(ユウマ)

"メクハピ二次創作"ってあったじゃん?

健太郎(ケンタロウ)

あー

健太郎(ケンタロウ)

あったような気はする

悠馬(ユウマ)

メクハピは俺らじゃん?

悠馬(ユウマ)

二次創作って、何?

真剣な表情で訊ねる海李に対して

光輝は面倒臭そうに口を開いた

健太郎(ケンタロウ)

知らね

健太郎(ケンタロウ)

創作はそのまんまの意味だろ

悠馬(ユウマ)

二次は?

健太郎(ケンタロウ)

それもそのまま二次元的な意味じゃないの?

悠馬(ユウマ)

二次元って漫画とかの世界じゃん?

悠馬(ユウマ)

俺ら漫画化されてるって事?

健太郎(ケンタロウ)

さぁ、どーだろーな

早く寝たい光輝は適当に相槌を入れる

そして、ふとある考えに辿り着いた

健太郎(ケンタロウ)

おい

悠馬(ユウマ)

なーに?

健太郎(ケンタロウ)

お前、またエゴサの事考えてるだろ

悠馬(ユウマ)

...(ニッコリ)

何も言わずに笑顔を向ける海李

光輝は呆れて大袈裟に溜め息を吐いた

健太郎(ケンタロウ)

アホか

健太郎(ケンタロウ)

寝ろ

悠馬(ユウマ)

あっ!!

悠馬(ユウマ)

健ちゃんまた寝る気だな!

悠馬(ユウマ)

そうはさせな

健太郎(ケンタロウ)

...zzz

悠馬(ユウマ)

...

悠馬(ユウマ)

ありえねぇー...

秒で寝た光輝の姿を

海李は信じられないと見詰める

だが、やはり1人でエゴサする気にはなれない

海李は大人しく布団へと潜り込んだ

つづく

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

一緒にお風呂入ればいいじゃん(´ 3`)と思ったのは私だけですかね…?? えっととりあえず、、だめ私雪緒めっちゃタイプ!!!!お兄ちゃんぶりたいけど二人に甘えてるとことか最高!!!!山さんと雪緒を推していきたいと思いました!!

ユーザー

「良い子は真似しないでね🤗」が好きすぎてツボったwww エゴサしないのね!!えらい!!()

ユーザー

ついに二次創作のことを知ってしまった...! と思ったら二次創作というものをご存知なかった(?)...!? ピュアかな!!?え、ピュアですか!!? そしてエゴサしないんですね! チーペペさん、読者を焦らすプロですかね!? 続き楽しみにしてます!

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