テラーノベル
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コメント
2件
最高だよ~!夢主ちゃんの天然がめちゃ可愛い! 今日はディズニー行って来るね~!
最高すぎ✨️ もう甘々すぎ! ひよりちゃんもめちゃ可愛い🫶🏻︎
みるく兼かなぴー
みるく兼かなぴー
—題名— 『例外は“君”だけ』 お相手様:月島蛍
Prologue 最初に違和感を覚えたのは、たぶん、声の温度だった ——冷たいわけじゃない ただ、他の誰とも、少しだけ違っていた その違いを、うまく言葉にできないまま 私は、何度もその声を思い出すことになる
——主人公—— 澄川ひより Sumikawa Hiyori
澄川ひより/sumikawa
みるく兼かなぴー
最初に違和感を覚えたのは、たぶん、声の温度だった
放課後の教室 夕焼け空が黒板を斜めに照らして、チョークの粉が空中に漂っている ざらついた光の中で、その声だけが妙に冷たく聞こえた
月島蛍/Tsukishima
すぐ隣から落ちてきた声に、現実へ引き戻された 長い指が、私のノートの端を軽く押さえていた 視線を辿る
顔を上げると、視界に入ったのは、細くて少しだけ吊り上がった目 確か…月島蛍くん…?
名前と顔は一致している クラスメイトで、背が高くて、バレー部で、これは言って良いか分からないけど、ちょっと嫌な奴 ——それくらいの認識だった
澄川ひより/sumikawa
彼は一瞬だけ言葉に詰まったように見えた ほんの、わずかな沈黙 それから、小さく息を吐く
月島蛍/Tsukishima
興味を失ったみたいに、視線を外される その切り替えの速さに、少しだけ拍子抜けする
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
さらっと言われて、少しだけむっとする
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
即答だった…え……ひどくない? なんだこの人。 少しだけ、変な人だと思った
澄川ひより/sumikawa
考えても答えは出ないまま、ノートに目を戻す。 ——それで、終わるはずだった
それから数日 特別なきっかけがあったわけじゃない ただ、気づいたら、会話をするようになっていた
昼休み 机にノートを広げて、彼の方へ体を乗り出す 距離なんて、特に考えていなかった
澄川ひより/sumikawa
特別な理由はなかった ただ、近くにいたから ただ、一番分かりやすく説明してくれるって聞いたから それだけだ
月島蛍/Tsukishima
ペンを止めたまま、視線だけ寄越す 彼は凄く嫌そうな顔をしていた いやさ、思ってても良いけど…そんな顔されたらちょっと躊躇うなぁ
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
澄川ひより/sumikawa
澄川ひより/sumikawa
沈黙が落ちる ほんの一瞬なのに、やけに長く感じた 彼の手が、ぴたりと止まった ペン先が紙に触れたまま、動かない
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
首をかしげると、彼はほんの一瞬だけ言葉を失ったみたいだった それから、顔を逸らす そして、私のノートを引き寄せる
そんなやり取り 軽くて、なんでもない会話 なのに なぜか、嫌じゃなかった
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
ため息まじりに言いながらも、ちゃんと説明してくれる 声は相変わらず淡々としてるのに、 内容は驚くほど分かりやすい
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
呆れたみたいに言いながら、どこか完全には拒絶していない声音
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
彼は何も言わなかった ただ、ほんの少しだけ視線を逸らす
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
言い合いみたいになって、ふと気づく。 ——あれ、今ちょっと楽しいかも なんか…青春的な? アオハル的な!?
それが少しだけ不思議で そこからだった 会話が増えたのは
ーーーー
気づけば、視線を感じることが増えた 授業中 ノートを書いているとき 何気なく顔を上げた瞬間 ふと視線が合って、すぐ逸らされる
澄川ひより/sumikawa
澄川ひより/sumikawa
違和感は、少しずつ形を持ち始める
放課後。 教室に忘れ物を取りに戻ったとき。 中から声が聞こえた
女の子
女の子の声 ドアの隙間から見えたのは、月島くんとクラスの女子 距離が近い 空気が違う
澄川ひより/sumikawa
なんとなく分かってしまう ——告白 足が止まる 入るタイミングを失って、立ち尽くす
女の子
月島蛍/Tsukishima
月島蛍/Tsukishima
迷いがない 冷たいくらい、はっきりと 女の子が何か言いかけて、でも言えなくて そのまま俯く
少しだけ、胸が痛んだ 理由は分からない
ドアを開けるタイミングを失ったまま、 結局その場に立っていると 月島くんがこちらを見た 目が合う 一瞬 ほんの一瞬だけ、空気が止まる
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
それだけ 何もなかったみたいに、彼は教室を出ていく
女の子
女の子
女の子
澄川ひより/sumikawa
あぁ私は最低だ… 月島くんが彼女を振った事を多分だけど喜んでいる 私は本当に最低だ…
私はあの空間に居るだけでも耐えられず、忘れ物を素早く取り、 教室から風の様に逃げ出した
ー帰り道ー 気づけば隣にいた
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
即答…迷いがない
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
何故か同じ会話を繰り返しているみたいで、少し可笑しくなる。 でも、その笑いは外には出さない
少しだけ風が強かった。 髪が揺れる。 その隙間から見えたいつもほんの少しだけ見えない横顔が、いつもより少しだけ遠く感じた。
澄川ひより/sumikawa
自分でも、なぜそんなことを聞いたのか分からない 足が止まる 隣を見る ツッキーが、こちらを見ている まっすぐに 逃げ場がないくらい、静かな視線で
月島蛍/Tsukishima
短く答える でも、その声は少しだけ低くて いつもより、ほんの少しだけ重かった
それから数日後 また放課後 今度は、私が呼び止められた
夕焼けがとても綺麗で、 まるで炎が燃え上がっている様な… そんな放課後だった
男子
知らない男子ではない 同じクラスの、話したこともある人 でも、その声のトーンで分かる
胸の奥が、少しだけざわつく 嬉しいわけでも、嫌なわけでもない ただ、どうしていいか分からない
澄川ひより/sumikawa
男子
やっぱり、そうだった 言葉が、喉に引っかかる 断らなきゃいけない でも、どうやって?
傷つけずに? ちゃんと? うまく? 考えれば考えるほど、言葉が出てこない でも、“あの人”は…どうせ私の事を拒絶する… それなら…
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
後ろから、声 振り返る。 月島くんが立っていた さっきまでの空気が、少しだけ歪む
男子
男子
男子が不満そうに言う。 月島くんは、少しだけ目を細めた
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
淡々とした口調 感情を乗せているようで、乗せていない でも どこか、線を引いているみたいな言い方
月島蛍/Tsukishima
今度は、私を見る 視線が、合う
『断りなよ』 そう月島くんが言った
澄川ひより/sumikawa
月島蛍/Tsukishima
一歩、近づく 距離が、急に近くなる
月島蛍/Tsukishima
小さな声 けれど、はっきりと届く 意味が分からない 分からないのに 胸の奥が、強く揺れる
そのあと、どうやって断ったのか、よく覚えていない 気づけば、また二人で歩いていた 夕焼けが、やけに濃い 影が長く伸びる
断わって…そう言った彼 私は嬉しくて泣きそうだった でも、彼の前で泣きたくなくて、我慢した
澄川ひより/sumikawa
声が少しだけ震える
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
足が止まる 風が止まる 世界が、少しだけ静かになる 私は知っている…彼は私に興味なんてない事も 断らせたのも、気が差しただけだろう
月島蛍/Tsukishima
その問いは、逃げ道をくれなかった 冗談じゃない そう分かるくらい静かで、まっすぐで
澄川ひより/sumikawa
正直に言う 嘘はつけなかった 沈黙 長くはない でも、十分すぎるほどの時間
月島蛍/Tsukishima
小さく息を吐く 呆れたみたいに でも、その奥に、どこか諦めきれないものが滲む 一歩、近づく 逃げられない距離
月島蛍/Tsukishima
僕、恋愛とか興味ないって言ったけど
月島蛍/Tsukishima
月島蛍/Tsukishima
夕焼けに溶けるみたいに、でも確かに届く 言葉が、落ちる ゆっくりと
月島蛍/Tsukishima
月島蛍/Tsukishima
少しだけ間を置く 言葉を選ぶみたいに それが答えだった
全部、繋がる さっきの言葉も 今までの違和感も 視線も、沈黙も
澄川ひより/sumikawa
2人
重ねるみたいに、言われた 逃がさないように 息が詰まる でも、不思議と怖くはなかった
月島蛍/Tsukishima
澄川ひより/sumikawa
考えるより先に、言葉が出ていた。 一瞬だけ、彼の目が見開かれる。 それから、ほんの少しだけ、柔らかくなる。
月島蛍/Tsukishima
その言葉は、命令みたいで でもどこか、不器用なお願いみたいでもあった
月島蛍/Tsukishima
夕焼けが、ゆっくりと沈んでいく その中で 初めて見たその表情を、きっと、
私は忘れない
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(終) 『例外は“君“だけ』 By みるく໒꒱ෆ
#月姫のストコン 本当に参加させてくださり、本当にありがとうございました~🙌💞