テラーノベル
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飲み会の翌日、午後4時。 わたしとお兄さん、リュウさん、明日香は影山先輩のアパートへと来ていた。
リュウさんはインターホンを押して言った。
リュウ
リュウ
影山
リュウ
暫くすると、 ドアが重たくひらかれた。
影山
リュウ
リュウ
影山
リュウ
リュウ
影山先輩は焦点の合わない虚ろな瞳でリュウさんを見つめている。
影山
影山
影山
影山
濃厚な夕焼けがじっくりと わたしたちの影を落とす。
しばしの静寂に、 各々動けずにいた。
影山
わたしたちは無言で誘われ、 影山先輩のお部屋にお邪魔した。
部屋には荒んだ雰囲気が立ち込めていた。
リュウ
机の上には怪しげな実験器具が並んでいる。
リュウ
リュウ
彼は鈍重に口をひらいた。
影山
影山
リュウ
リュウ
リュウ
影山先輩は静かに頷いた。
影山
お兄さん
明日香
影山
影山
影山
リュウ
リュウ
リュウさんはわたしの頭をなでる。
リュウ
影山
影山
影山
影山
リュウ
リュウ
影山
わたし
影山
影山
影山
影山
リュウ
リュウ
影山
影山先輩は唖然としている。 眼鏡がずり落ちそうだ。
影山
リュウ
わたし
わたし
リュウ
わたし
わたし
リュウ
すると影山先輩は目を見張った。
影山
...犬に変身した日、コンビニで バイトしてたときのこと。
わたし
わたし
手に何かを持った、 少し年上の男性が入店した。
彼の手の中にあるそれは、 香水のように見える。
わたし
彼は水を一本手に取ると、 わたしのレジへ持ってきた。
影山
すると、フローラルな香りが鼻孔をくすぐった。
わたし
わたしは事務的にスキャンしてお金を受け取り、彼を見送った。
わたし
わたし
影山
男性はふらふらとよろめきながら帰っていった。
辺りにはまだ花の香りがやさしく漂っていた。
わたし
わたし
リュウ
リュウ
影山
影山
お兄さん
影山先輩は机の上から 一つの香水を持ってきた。
瓶の中で水色の液体がさらさらと揺らめいている。
明日香
コンビニで見たときの、 まさにそれだった。
わたし
リュウ
わたし
わたし
リュウ
影山
影山
影山
影山
影山
影山
影山
影山
影山
影山
影山先輩は狂い始め、ぼさぼさになった頭をかきむしった。
リュウ
お兄さん
明日香は影山先輩の変貌ぶりに ショックで放心している。
影山
影山
影山
お兄さん
...辺りを見渡すと。
キッチンには洗われていない食器が山積みになっていた。
リュウ
リュウ
向こうの部屋には脱いだ服が散乱し、引き出しからも物がはみ出ている。
リュウ
影山先輩を察したリュウさんは 落ち着いて影山先輩を抱き締めた。
リュウ
何も言わずにただ抱き締めた。
影山
影山
影山先輩はぐったりと力を抜いた。
彼の頬を一筋の涙が伝う。
リュウ
お兄さん
リュウ
お兄さん
リュウ
リュウ
お兄さん
お兄さん
リュウ
リュウさんは影山先輩からそっと離れ、机の上にあった「人間に戻る薬」と書かれた瓶を手に取った。
リュウ
リュウ
影山
影山
リュウ
リュウ
リュウ
影山
リュウさんは恋人を再び抱き締める。優しく、温かく。
影山先輩は泣きながら 彼女に身を委ねた。
時が止まった部屋、そこには確かに愛の形が存在していた。
つづく
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