廊下で聞き耳を立てる
隠すつもりがないのか、
隠せるほどの余裕がないのか
声は廊下に響くのに、
ベック達は、気づいていない
ベック
なんでわざわざ会いに来た
??
貴方は知らないみたいだけど、
??
私には娘がいて――。
衝撃の事実に、言葉が出ない
手が震え出した。
このままここにいれば、
何かが壊れてしまうような気がした
だから、急いでその場を離れた
ホンゴウ
遅かったな、どうした?
シャンクス
なにかあったのか?
夢主
...ん、なにも。
言えるはずもなくて、
適当に誤魔化した。
ライム
りんご飴、食べるか?
夢主
うん、
苦い気持ちを消すように、
りんご飴の甘い味が、
口いっぱいに広がって
包み込まれているような感覚に陥る
ヤソップ
そろそろ帰るかー
シャンクス
中々取れなかったな、、
ホンゴウ
全ロスしたから、副船長に怒られるぞ
ライム
にしても、戻ってこなかったな
まだ、あの女の人といるのかな
黒髪ロングの女性だった。
シャンクス
ん!ベック!!
ホンゴウ
なんだ、先に帰ってたのか
みんな家にかえったら、
ベックを探そうとしていたので
安堵している。
ベック
あぁ、突然で、すまねぇんだが
ベック
この島を出航させてくれ
ベック
今日の晩から。