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過去編
小学生の頃。
恒一は何をしても失敗する少年だった。
体育で転ぶ。 発表で噛む。 テストで間違える。 周囲から笑われる。
最初は傷ついていた。
ある日、また失敗した。
恒一
誰か「また失敗した!」
その瞬間。
恒一
クラスが笑った。
恒一は気づいた。
――笑わせればいい。
笑われるんじゃなくて。 自分から笑わせればいい。
それから恒一は、ずっとお調子者になった。
しかし、一人になると笑顔が消えた。
恒一
だから誰より騒ぐ。 誰よりふざける。 誰より人を笑わせる。
そして茜と喧嘩する時だけは、不思議と安心する。
恒一
それが、恒一にとっての救いだった。
コメント
1件
恒一の「笑わせればいい」って気づき、胸がギュッてなったよ……。笑われるんじゃなくて自分から笑わせるって、すごく賢いけどどこか哀しい選択だよね。それでも茜と喧嘩するときだけ素の自分でいられるって描写が、すごく好き。恒一のぎこちない優しさが滲んでて、もっとその関係性を知りたくなった🥀