コメント
5件
ミサキさんが助かる方法は無かったんですね……。人の命は、重いですからね。
有毒植物で処刑する為、参加ありがとうございました!
薔薇の花束と手書きのメッセージカード、そして指輪ケース──
愛しい“あの人“のために用意したもの
きっと、気に入ってくれるはず
“あの人“にキモチを伝えよう
ミサキ
圧迫感を覚え、ミサキは目を覚ました
ミサキ
ミサキ
ミサキ
横たわる形で木箱に閉じ込められていた
ミサキ
手足を縛られ、思うように身動きができない
じょじょに目が慣れてゆき、白い花と葉、枝が底面に敷き詰められている
ミサキ
腕の拘束をほどこうとするが、緊張と焦りでなかなかほどけなかった
ミサキ
枝の先が肌を切った
血がにじむ
ミサキ
数十分後
ミサキ
ミサキ
ミサキ
助けを求め声を張り上げるが──
ミサキ
人の気配が感じられず絶望感に襲われる
ミサキ
?
ミサキ
ミサキ
見知った声に安堵した
ミサキ
ミサキ
ミサキ
ミサキ
ネル
ミサキ
拒絶され思わず耳を疑った
ミサキ
ネル
ネル
無視するように声を遮る
ミサキ
ネル
ネル
ネル
ミサキ
ネル
いつの間にか目から涙が溢れた
ネル
回想
──羨ましい
女である自分とは違い、目を見張るぐらい美しかった…………
妬みから嫌がらせをした
それでもセリは屈せず、余計に苛立った
なによりも気に入らなかったのは、思いを寄せていたネルがセリのそばにいたこと
あいつさえ、いなければ…………
数日後、歩道橋でばったりと会った
セリ
相変わらず美しい
ミサキ
セリに対する不平がたまりまくり、言いがかりをつけた
セリ
呆れたような視線を向けられ、ミサキは思わずカッとなり────
どん
セリ
突き飛ばしてしまった
階段から転がり落ち、セリはぐったりと横たわる
ミサキ
自分のやったことに恐怖を覚え、その場から逃げ出した
そこは人気もなく、ほかに目撃者もいなかったため、幸か不幸か警察がミサキのもとへやってくることはなかったが…………
ネル
ネル
ネル
ネル
ミサキ
ネル
ミサキ
ミサキ
ミサキ
ネル
ミサキ
ネル
ネル
ミサキ
ネル
ミサキ
ネル
ネル
なんで、あたしが好きになる人は──
相手がいたり、妻子持ちばかりなんだろう?
ネル
遠ざかる気配を感じ、必死に呼びとめる
ミサキ
ミサキ
ミサキ
ネル
ネル
ネル
ミサキ
ネル
ミサキ
ミサキ
ネル
ネル
ネル
ミサキは顔が青ざめていく
ネル
そう吐き捨てると、その場から立ち去った
ミサキ
ミサキ
虚しく絶叫だけが響く
ミサキ
半月後
ネル
セリ
ネル
セリ
“あの日“渡せなかった薔薇の花束と手書きのメッセージカード
《I can't live without you》
──そして、指輪ケース
ネル
薬を口の中に放り込む
ネル
瞼を閉じた
ネル
一筋の涙が頬をつたい落ちる
ネル