綺糸
…………い
綺糸
おい!
凪月
へ?ああ、何?
綺糸
呼びかけても反応が無かったからな
凪月
ごめんね!大丈夫だよ
綺糸
………そうか
綺糸
なら帰るぞ、もう放課後のチャイムが鳴った
凪月
え、そうだったんだ!急がなきゃね!
綺糸
ふん…………
凪月
ただいまー!
スマホを放り投げ
ベッドに横になる
凪月
……………疲れた
凪月
(着替えるのも面倒だ……)
凪月
でも、綺糸と話せたのは良かったかな
凪月
(あの敵意丸出しの感じ……)
凪月
……ぷっ、あっはは!
凪月
(懐かしいなぁ……!)
別の携帯をポケットから取り出す
電源をつけて目に入るのは
4人で笑っている写真
真ん中で笑っているのは
黄色いロングヘアの少女
右隣にいるのは
真っ直ぐこっちを見て笑っている
セミロングの茶髪の少女
困り顔で、微笑んでいるのは
赤色の髪を束ねているの男の子
無表情で睨んでいるのは
薄い青色の髪の短い男の子
凪月
これは、何個目かな……
愛しい思い出にキスをして
携帯を閉じて
凪月
もう、このまま寝てしまおうか
変わらない明日を願って
私は瞳を閉じた






