「俺の分まで。」

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地雷ﾁｬﾝは快適な空の旅へ

⚠死ネタ注意⚠

何でも許せる方のみ

一部モブころ表現あり (Rまでとはいかないと思うけど)

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

当然、僕に挨拶する人などいない。

唯一してくれるのは、

るぅとくんだけ"だった"

僕は、るぅとくんからの挨拶を待ちながら、自分の席へと向かった。

るぅとくんは、滅多に人をお前と呼ばなかった。

るぅとくんにとって、「お前」は、嫌いな人を指す言葉だった。

例えば、僕が襲われかけた時───

るぅとくん…！！

☆見せられないよ☆

冗談のつもりで言った言葉だった。

君の顔から、急に笑顔が消えた。

ﾊﾞｼﾝｯ

君は1枚の紙を、僕の机にたたきつける。

ﾍﾟﾗｯ

僕は、驚きと絶望のあまり、絶句した。

そこには…

るぅとくんへ 好きです！ 付き合ってください！ 前までも付き合ってるのと同じような関係だったけどね…。 世界一愛してるよ！ ころん

ふざけた手紙。

笑ってしまうほどふざけた手紙が、僕の名でるぅとくんに届いていた。

P.S. 麗奈なんてやつより、僕の方がいいよ！

麗奈さんは、るぅとくんが想いを寄せている女の子だ。

僕から見ても、顔は上出来だと思う。

性格は…知らないけど。

でもきっと、るぅとくんが好きになるくらいなら、素敵な人なのだろう。

僕のものとは思えない下手くそな字で書かれた手紙は、

君を怒らせるには十分だったようだ。

るぅとくんは…

"同性愛嫌悪者"

だったから。

僕が友達だと思っていたその人は、

実にあっさりと、僕のところから離れてしまった。

頑なに僕の言うことを信じない君を、ただ笑うことしかできなかった。

当然、教室に僕の居場所はなくなった。

るぅとくんがいたから僕は学校に来れていたのかと、今更ながら感謝した。

虐められる日々が続き、僕は限界が近づいていた。

ちょうどその時、僕の体調が悪化したので、すぐに入院生活をすることになった。

そのタイミングで、学校も転校した。

るぅとくん、君のことを

殺したいくらい憎めていたら

ずっと楽だったのに

あの時は、男の人を好きになるなんて夢にも思ってなかったな笑

さとみくんに、僕の本当の気持ちを伝えようか。

あの時みたいに、気持ち悪がられるかな。

それは嫌だ。

決めた。

僕は───