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父「じゃぁ行って来るな」
冷「うん!行ってらっしゃい!」
母「いい子で待ってるのよ笑」
冷「はーい!」
冷「暇だなー」
冷は外に出れなかった。
いつも両親が仕事に行く時、扉の向こうに見える外を少し見る程度。
両親は冷が外に出ることを禁じた。
それもそのはず、冷はボロボロで…近所に知られたら通報されてしまう。
冷「お外って…楽しいかな?」
冷「ちょっとだけ…」
冷は扉に手を伸ばした。
だがその手を止めた。
冷「ダメダメ!」
冷「2人とのお約束だから守らないと!」
どうして守れる?
あんな親の約束など守らなくていいのに…
父「ただいまーw」
冷「お父さんおかえり!」
父「おいちょっとこっちに来いw」
冷「?わかった!」
冷(お父さんお酒飲んでる?)
グチャッ
冷「ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!!!!」
冷(なに?なにも見えない…お父さん…お父さんッ…!!)
冷は酔った父親に目を刺された。
冷「…」
父「冷…ごめんな…今回は痛過ぎたよな…」
冷「大丈夫だよ笑」
冷「いつもより愛が沢山ってことでしょ?」
冷「僕嬉しい!」
父「ありがとうな冷笑」
冷は目を失い目隠しをするようになった。
そしてまた…失う。
母「冷、ちょっとおいで笑」
冷「ん?こっち?」
母「こっちよ笑」
冷が母を見つけ触れた瞬間。
ブチャッ
母は冷の耳を包丁で切り離した。
この為に研いできたのか?あまりにも鋭く、冷の耳は簡単に飛んだ。
しかし冷は…
冷「アハハハw」
冷「痛い…痛いよお母さん!笑」
冷「もっとちょうだい!痛い愛ちょうだい!✨」
母「!」
母「来るな…!!」
母は冷を突き飛ばす。
冷「え…」
母「キモイんだよ!!」
母は怒りに任せ冷のもう片方の耳を切断した。
冷(どうして…どうしてお母さん怒ってるの?)
冷(そっか…喜びすぎたらダメなんだ…)
冷「おっお母さん…怖いよ…涙」
母「あぁ冷…ごめんなさいね…」
母「大丈夫よ笑」
母「まだまだ愛をあげるからね笑」
冷「うん…」
冷は12歳で目と耳を失った。
両親は元々情緒不安定だったが、どんどんおかしくなっていた。