陸
陸
ベッドに横たわると自分の意思とは裏腹にぽろぽろと言葉が飛び出してくる。
入院なんて、いつぶりだろう。
陸
パジャマやタオル等の生活必需品を誰かに持ってきてもらわなければならない。
…大和さん、今日オフだったような…
ベッドにセットしてあるテーブルからスマホを掴み取り、『二階堂大和』の文字を探し指で叩く。
大和
この声は…多分家で久々のオフをのんびり過ごしていたところだろう。
…何だか申し訳なく思えてきた。
大和
陸
大和
陸
大和
陸
大和
陸
必死で嘘をついた。
ドクドクと心の汚い部分が抉り出されていく。
必要なものを頼むと、すぐ行く。と言う言葉を境に電話は切れた。
陸
肺癌になんかなったことないのに''ガン''…その言葉だけで治療が嫌になった。
コメント
3件
肺癌ねぇ 何回もなってるならリスクも高いし症状も酷くなる再発ならもっとね
せめて山ンディには全部 話しちまおうぜ…(´゚д゚`;)