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も…むり…

いみわかんない…

ベッドに横たわると自分の意思とは裏腹にぽろぽろと言葉が飛び出してくる。

入院なんて、いつぶりだろう。

あ…連絡しなきゃ…

パジャマやタオル等の生活必需品を誰かに持ってきてもらわなければならない。

…大和さん、今日オフだったような…

ベッドにセットしてあるテーブルからスマホを掴み取り、『二階堂大和』の文字を探し指で叩く。

大和

あーい、もしもーし、どうしたー?

この声は…多分家で久々のオフをのんびり過ごしていたところだろう。

…何だか申し訳なく思えてきた。

大和

もしもーし?なんかあったか?病院長引いてるか?仕事間に合いそうになければお兄さんが運転して迎えに行くけど?

あ…いや…

大和

…?どうした?

…っ、

大和

なんかあったか?

にゅ、いん…することに…なっ、たんで、

大和

入院…!?

あ、べつに、たいしたこと…無いんですけど…ちょっと、経過観察の入院…というか…

必死で嘘をついた。

ドクドクと心の汚い部分が抉り出されていく。

必要なものを頼むと、すぐ行く。と言う言葉を境に電話は切れた。

やだ…なぁ…

肺癌になんかなったことないのに''ガン''…その言葉だけで治療が嫌になった。

この作品はいかがでしたか?

513

コメント

3

ユーザー

肺癌ねぇ 何回もなってるならリスクも高いし症状も酷くなる再発ならもっとね

ユーザー

せめて山ンディには全部 話しちまおうぜ…(´゚д゚`;)

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