琉優斗
琥狼
琉優斗
あの日から2週間
琉優斗くんは部活の休憩時間
美術室に訪れるようになった
僕の学校は
美術室と体育館がとても近い
すぐそこの曲がり角に
体育館に繋がる渡り廊下がある
それはもう
体育館の音が届くぐらい近い
だから黄咲くんは
ただ単に涼みに現れる
琉優斗
琥狼
琥狼
琥狼
琥狼
琥狼
琉優斗
パラ パラ パラ パラ
黄咲くんは優しい表情で言った
琥狼
琉優斗
琥狼
でも・・・
僕の夢は、もう叶わない
黄咲くんは
琉優斗
なんて言いながら紙を見る
慈恵留
この声は.......橙堂慈恵留くん?
同じクラスで、バスケ部
確か、副部長だったっけ?
琉優斗
琉優斗
琥狼
タッタッタッタッタッ…
黄咲くんは軽く走りながら
体育館に戻って行った
いつもそうだけど…
黄咲くんの居なくなったあと
僕はとても寂しくなる…
琥狼
琥狼
それは分かってるんだけど…
でも、すごく
琥狼
琥狼
僕の前のテーブルには
何故か
スポーツブランドの タオルがあった
琥狼
どうしよう…
届けるべきかな?💦
今日は多分もう来ないし…
僕はゆっくり体育館に向かった
琥狼
僕の学校には
男バスと女バスがある
男バスは
ステージ側で練習している
琥狼
僕は隙間ほどドアを開けた
すると
沢山の声がする
琉優斗
慈恵留
莉音来
すごっ!
バスケってこんな激しいんだ…
みんな汗だく
でも・・・
誰1人コート外で休まない
声も出さない人はいない
奈那森
振り向くと、ジャージを着た
少し身長の高い紫がよく似合いそうな
男の子がいた
この人もかっこいい顔してるな…
奈那森
琥狼
ジャージの色的に同学年だ
奈那森
男の子がそう言うと
ドアが勢いよく開いた
開けたのは黄咲くんだ
琉優斗
琥狼
奈那森
奈那森
琉優斗
奈那森
男の子はこっちをジロジロ見る
僕になんかついてるのかなぁ…
奈那森
琥狼
奈那森
琥狼
奈那森
琥狼
思わずマヌケな声が出てしまった…
黄咲くんも目を丸くしている
奈那森
紫里…もしかして?
琥狼
奈那森
う、嘘だろ…
コンクールとは、
「紫里芸術コンクール」
毎年4月に開催されてて、
僕は必ず応募していたのだ
琉優斗
奈那森
奈那森
奈那森
琉優斗
奈那森
琥狼
僕は、紫里さんから目を逸らした…
コメント
12件
続き待ってます🎶
すごく素敵ですね! 続きが楽しみです(*^◯^*)