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え、最高に好きです🥺
ブクマ失礼します!
わ〜!!!めっちゃ好きです! もう、♡押しまくります! あと、ブクマも失礼します!! そしてお誕生日おめでとう!!! いい一年になりますように!
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
突然だが僕には お兄ちゃんがいる
優しくて、大人で 頭もいい
そして何より__
イケメン ! !
こんな理想な人はって、 お兄ちゃんより いいと人はいないって 思っていた. そんな僕を変えたんだ, あのヒトが____.
智
気温が高くなってきたこの頃 玄関から そう叫んぶ智の声が ちょっとした廊下を通じ リビングまで響く
瑠宇
久々の2人での買い物に 胸が高鳴るのを感じながら だらしなく姿勢を崩して 見ていたテレビを消す
急いで自分の部屋から 鞄を持ってくると 躓きそうになりながら 玄関へと向かう
智
瑠宇
昔の恥ずかしい記憶を 掘り出されぷくっと頬を 膨らまして軽く睨むと 怒るどころか文句を 言ってくることも無く わしゃわしゃと頭を撫でられる
瑠宇
せっかく上手くいっていた セットが崩れ またもや瑠宇だけが ぷんぷんと智に怒る
そんな瑠宇を見ている智と いうと、赤ん坊の泣いている所を 見ているかのように 軽く笑うだけだった
まぁ、こんな大人なところも 智にぃのモテるポイント なんだろうけど,,
ごちゃごちゃと話しながらも 靴を履き終わり 智がゆっくりと玄関を開ける
連休で家に籠っていたせいか やけに外の光が眩しく目を細める
段々と視界がクリアになってくると 目の前の道にいる ある人物が目に入った
瑠宇
色んな意味が重なり 自然と口から在り来りな 母音が漏れる
瑚緑
智
瑚緑
先程のうるさい騒ぎとは 一転し智の顔を見る度、 キョトンと目を丸くした
智
瑠宇
瑠宇
嫌味ったらしく、ジト目に なりながらそう言えば キーと向きになった瑚緑が また騒ぎ立てる
瑚緑
瑠宇
舌をべーっと出しながら 言い返すとまた瑚緑が 文句を言ってこようとする
が、それは言われることなく 智が間に入り2人して落ち着く
智
呆れ気味に笑われ 瑚緑と目が合ったが ふいっとお互い逸らす
瑠宇
智の腕を引っ張り 瑚緑の横を通り過ぎる
智
智
瑚緑
よくもあんな生意気な瑚緑を 相手できるのだと不思議で たまらないが,今を楽しもうと そんな考えもすぐに消えた
その後デパートに着いた瑠宇達は たくさんの人に負けそうに なりながらも何とか買い物を 終えることが出来た
瑠宇
そう呟いた瑠宇は 手に持っていた重たい袋を置き ソファーにダイブする
智
流石の智も疲れたようで 行く前の顔ぶれより 少し窶(やつ)れて見えた
瑠宇
そうふにゃりと笑えば 智も微笑みまた 頭を撫でられた
智
袖をまくった智が 先程の買い物袋から 食料を取りだし冷蔵庫にしまう
瑠宇
お兄ちゃんの作るご飯は 世界一美味しい みんなにも食べてもらいたいぐらい
しばらく経ち、 クッションを抱きしめながら ぼーっとテレビを見ていると 段々と美味しそうな匂いが 鼻をかすめる
瑠宇
智
瑠宇
智
智
上手く作れたのか 満足そうにニット口角を上げ ご飯が盛ったお皿に ルーをかけていく
智
瑠宇
両親と離れて、 1年すぎた今では こうやって智が料理を作り その他の家事などを瑠宇が と効率よく分担し 自分でも思うほど 成長することが出来た
智が瑠宇の後に続き 料理をテーブルに置き 2人して手を合わせる
瑠宇
どーぞ の代わりに 水を飲んでいる智が ん と 返事をする
瑠宇
頬がたれそうになるとは この事かと、頬に手を当てる
智
うんうんと頷きながら その後も他愛ない会話を 交わしながらカレーを食べ進める
『次の情報です。 今年も花火大会が 開催されるようです!』
智
テレビを見ていた中 ボソッと呟いた智に 視線を向ける
智
瑠宇
2人してお祭りに行けてないことを 思い出し、沈黙が生まれる
智
瑠宇
突然言われたことに つい間抜けな声が出る
智
智
一瞬,瑚緑の名前で眉間に皺が 寄ったが、確かに瑚緑ままとは 最近会っていなく,顔を見たいという 気持ちとお祭りに行きたい気持ちに 押され、智の提案に 首を縦に振った
瑚緑
瑚緑まま:そうそう、智くん達が 誘ってくれたから喜んで って言っといたの〜
ソファーに寝っ転がっていた 体を勢いよく起こし、 嬉しそうにそう話した 母さんを驚きながら見る
瑚緑
瑚緑まま: 他に何があるのさ!!
バシッと強めに肩を叩かれながら ツッコまれ、肩を擦りながら睨む
瑚緑まま: 2人にはしばらく会って 母さん楽しみだわあ,,,
上機嫌でいつもより うるさい母さんの姿に 呆れ、はいはいと適当に流す
瑚緑まま: あんたも久しぶりに 瑠宇くんと出かけられて 良かったでしょ〜
瑚緑
確かに久しぶりだけど…
瑚緑
赤くなっているであろう 顔を誤魔化すため 当たり強く言えば 大人の余裕ってやつなのか ケラケラと笑われる
そう、瑚緑は瑠宇のことが 好きなのだ. それも小学生の頃から.
中学校は瑠宇に変なやつが 寄らないようになんやかんや 守ってたし、高校だって 同じところにした
瑠宇が言うには智くんが いるからあそこの高校にした らしいけど、
そんなことはさておき,,
瑚緑
嬉しさと少しの緊張で 心臓がバクバクなるのを 聞こえていないか心配に なりながらも、顔を膝に埋める
瑚緑まま: ぁ、そーだ、 何時から行くか聞いと いてくれないー?
瑚緑
瑚緑まま: それ当たり前でしょ! 詳しい時間よ!!
半ば強制にトークアプリを 開かされる
しばらく話していない 瑠宇とのトーク履歴は スクロールが大変になるほど 下の方で,少し寂しくなる
やっと開いたトーク画面には 最後の会話は1か月前と 記されていた
懐かしく思い、彼とのトーク履歴を 見ようと上にスクロールしたが 早く連絡して と急かされ 不機嫌気味にメッセージを送信する
数秒後、既読マークが付き、 智にぃに聞いてくる! と 返ってくる
こんなメッセージさえ、 可愛いと思ってしまうのは ものすごく重度なのだろう
瑚緑
キッチンで洗い物を している母にそう叫び トーク画面をゆっくり閉じた
待ち合わせ場所の 神社の入口へと 登る階段に体力を取られながらも 何とか登りきる
瑠宇
そこには静かな夜を 連想させるものは無く、 屋台の灯りや着物姿の人々に 胸が躍る
智
キラキラと目を輝かせながら お祭りを見ていた瑠宇を 隣に瑚緑達を見つけた智が 歩き出す
智
瑠宇
進んでることに気づかないほど 浸っていたのかポンっと軽く 頭を叩かれ、ハッと小走りで 智の後に着く
智
片手で手を上げながら 瑚緑ままを呼べば 相変わらずの元気な声と 笑顔が耳に入る
瑚緑まま: やぁ〜!久しぶり〜! 智くんまた大人になった ねぇ…
智
照れ隠しなのか 頬を人差し指で掻き はは と笑う智
瑠宇
瑚緑ままに続き瑠宇も 自分の事のように嬉しそうに そう話せば 瑠宇もな と智に褒められる
瑠宇
瑚緑ままとわちゃわちゃと 談笑してる中,1歩下がった所に いる瑚緑と目が会う
瑠宇
顔色ひとつ変えず、 何故かぼーっとしている瑚緑に 近ずき、顔をのぞき込む
反応もゆっくりで覗き込んだまま 数秒が経ち、うわぁ と 驚いた瑚緑が後ずさる
瑚緑
少し顔を赤らめ 強く言い返してくる瑚緑
瑠宇
ムッと腰に手を当て 言ってやると、 もっと顔を赤らめる瑚緑
瑠宇
心配になるほど赤くした顔に そう尋ねるが、違うし と 冷たく流された
瑚緑まま: 瑠宇くんの浴衣姿に 見惚れてるだけでしょ〜
いつ間にか隣に来ていた 瑚緑ままに頭を撫でられる
瑠宇
瑚緑
先程よりも不機嫌になった瑚緑は 少し前を歩き出した智の 隣へといってしまった
瑚緑まま:あのこいつからあんな 頑固になったのかしら
冗談交じりに半事実でそう 笑って話す瑚緑ままに 瑠宇は何も言えず隣で 笑うだけだった
パンッと銃から玉が飛び出し 大きく目立つクマの人形を落とす
瑠宇
智
そうにっと笑った智に 射的のおじさんも大したもんだなあ と関心しながら,先程 落とした人形を大きめの袋に 入れてくれた
智
瑠宇
智
瑠宇好きだろ と 袋を差し出され ルンルンで受け取る
瑚緑
屋台の食べ物を買ってきた 瑚緑たちが瑠宇の手にある 袋を見て呟く
瑠宇
瑚緑
聞いたくせに無関心なのは 相変わらずだが、 はい と突然突き出されたものに 一瞬止まる
瑠宇
瑚緑
覚えてくれてたんだ,,
随分昔の記憶なのにと 嬉しくなり目を細め ありがとうと笑い返せば また少し顔を赤らめ 黙ったまま頷く瑚緑
智
瑠宇
頭にポンっと手を乗せられながら 智の目を見て頷く
瑚緑まま: わ、もう花火 始まるわぁ〜、行くよ
時計を確認した瑚緑ままが そう言い,少し急ぎ足になりながら 人混みの中をまた、歩き出す
智
瑠宇
瑚緑
瑠宇
瑚緑
僕だってもう高校生なんだから そんなことにはなるわけないじゃん!
…て言ったのが 数分前で、、
瑠宇
人に流され歩いたが いつの間に目の前にいた3人が いないことに気づき 1人立ちどまる
あんな瑚緑に言っときながら 綺麗に伏線回収した自分は どこまでついているのか、
笑い事ではないが 泣いている場合でもなく とりあえずポッケから 携帯を取り出し,智に電話をかける
が、
『現在出ることができません. プーっと言う音の後に続き 話してください』
どうやら周りの音に負け 着信は届かず、そんな 機会が発する音だけが耳に入る
もう一度電話をかけようと 電話マークを押した時だった .
ゆっくりと 画面が フェードアウトし、電源が 付かなくなる
瑠宇
1人ということだけじゃなく 唯一救いのスマホすら ダメになり,足が微かに震える
瑠宇
絶賛
迷子です...
アイツがいないのに気づいたのは 花火会場へと着く直前の事だった
瑚緑
不意に足を止めた瑚緑を 不思議そうに黙ったまま 見つめる2人にそう問いかける
しばらくして 辺りを見渡し彼が いないことに気づき 3人して目を見開き見つめ合う それと同時に焦りが迫り寄せ, 智がいち早く瑠宇に 電話をかける
が、わずかの光だったものも 簡単に砕かれ, プーっと機械音が祭り騒ぎの 騒音が聞こえないかのように 3人の空間の中で響いた
瑚緑
どうすればいいのか 今何をするべきか。 何も浮かばずにいる瑚緑には そう呟く事しか出来なかった
普段冷静な智も どうすればいいのか分からず スマホを握りしめたまま 足元を見ている
瑚緑まま: 何ぼーっとしてんの 探すのが先でしょうー?!
そんな俯き気味な2人の 背中をバシッと音がなるほど 思いっきり叩いたのは いつも通りの母
瑚緑まま:母さん迷子センター 行ってくるからあんた達 探して来なさいよー?!
棒のように動かずにいる 2人にテキパキと司令し 智も少しオドオドしながらも コクっと頷き、 花火会場と反対の方向へ 走り出した
ハッと瑚緑も智に続き 走り出した
瑠宇
なぜ自分はこんな時に限って やらかしてしまうのか.
と、笑顔で通り過ぎていく 女子高生達を見て、 ついため息がでる
花火が始まるまでも もう数10分といったところか
花火、皆で見たかったな
来年も見れる保証はない 中で今日の花火はとても 楽しみにしていたのだ
だと言うのにこの 状況に気を抜くと 涙が溢れそうになる
瑠宇
ここにいても見つけても 貰えないかもしれない
そんな嫌なことが 思い浮かび, 1人寂しいが周りの人に 流されながら歩くことにした
右手に持っているりんご飴には 目もくれずただひたすら. 智たちが居ないか見渡し 小さい歩幅で進んでいく
瑠宇
と、気づいた時には もう手遅れで、 何故か小さい神社の前に立っていた
瑠宇
確かに流されながら 進んだ時花火会場と 看板がついていて左方向を 指さしていたはず
瑠宇
僕はどこまでついていないのか. 自分に嫌気がさし, また全て吐き出すかのように 小さくため息する
と、神社の門の前を 立ったままいると 林から気味悪くカラスが飛び出す
瑠宇
怖いのが苦手な訳では無いが 人っ子一人居ない中で 色々起きられると嫌でも 怖いことを連想してしまい 足に重りをつけられた んじゃないかと思うほど重くなる
もう、見つけて貰えないのかな…
これ以上動くことも出来ず しゃがみこみ蹲(うずくま)るのが 精一杯のことだった
瑚緑
探しても探しても 見当たらない瑠宇の姿に 大きな焦りと心配で 胸騒ぎがする
『ねぇねぇ、さっきの男の人、 大丈夫かな? あっちたしか 道危ないし、小さい神社しか ないよね 』
走りそうになった中 ザザッと地面を擦る音を鳴らし 立ち止まる
たしか花火会場の 正規ルートでは 分かれ道で、片方は 神社に繋がっていると聞いた
瑚緑
気づいた時には 周りの人をかき分け 全速力で走り出していた
時間も10時を回り, 先程から暗かった空が 1層暗く見える
ほんとにあんな所まで 瑠宇が、来れたのだろうか 途中で怪我なんかしてないだろうか
そんなことばかり頭を支配し 息が切らしながらも 足を止めずに走り続ける
神社へ繋がる道は 大きい石や凹凸が多く、 転びそうになりながら あと少しなのか 長い階段が目に入った
瑚緑
そんな呟きを 林道に落として 一段一段と登り始めた
ここでしゃがみこんで どれだけ経ったのか. だが何も変わることはなく カラスの声や木々が 揺れるだけだった
そろそろ自前のつよい精神も 崩れそうで携帯とりんご飴を 握りしめる手が震える
瑠宇
そう暗い神社の中 嘆いた時だった
『 瑠宇!! 』
頭の中に響くほど 鮮明に聞こえたその声に パッと顔を上げる
瑠宇
そこには息を切らした 瑚緑が立っていた
瑠宇
ここまで探してくれた瑚緑に、 そう震える声で 謝ろうとしたがそんな瑠宇の、 声は遮られ,代わりに 瑚緑の胸の中で温もりを感じていた
瑚緑
瑚緑
瑠宇
久々に感じた人の温かさに つい頭を預け瑚緑の 背中に手を回す
瑚緑
少し赤らめる瑚緑なんか 気にすることなく 強く強く抱きしめる
瑠宇
そう小さな声で呟いたのと 同時であっただろうか
ヒュー… ッバーン――.
「『 あ 』」
声が揃い、2人の目の前に 大きな花火が広がる
その花火が とても近くみえ, 圧倒されながら息を呑む
瑠宇
そんな瑠宇の声も、 花火の音にかき消される
不意に少し腰あたりまで 降ろされた手に, 瑚緑の顔を覗く
瑠宇
表せない程綺麗だった. 花火の明かりで照らされた 瑚緑の姿がかっこよくて 近くで見たことのなかった 整った顔に数年一緒にいた 仲だったことを忘れさせるほど 花火より見入ってしまう
と,長い間花火の音だけが 響いていた中で 突然瑚緑が口を開いた
瑚緑
瑠宇
瑚緑
瑚緑
そう答えた瑚緑が 無邪気な顔で笑う
瑠宇
そう瑠宇も 笑を零し頷いた
胸がキュッと掴まれたかのような 感覚に手を当て撫でる
その時気づいたんだ.
どこまでもかっこよくて 優しい,
キ ミ は 僕 の ヒ ー ロ ー だ .
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ