青春なんて僕には来ないと思ってた これは僕が一夏に起こった不思議な体験だったー。
とある放課後
クラスの人たち
ねー今日遊び行かない?
クラスの人たち
あ、いいねいいね!!
クラスの人たち
タピる?
クラスの人たち
ね!いこ!
そんな話を聞きながら僕は本を読んでいる。間違ってもあの人たちと一緒のことはしたくない…
クラスの人たち
おい、南野!タピろうぜ!
南野 翔
(!)
南野 翔
………
クラスの人たち
無反応かよ
クラスの人たち
いこうぜ
クラスの人たち
おーいこいこ!
あいつらはさっそうと教室から出て行った
南野 翔
ふぅ…
南野 翔
帰るか
自転車のロックを外し、またがり、 漕いでいく
どんどん学校が遠ざかっていくー
海の見える場所にて
南野 翔
はぁ…相変わらずきれいだな
南野 翔
この景色は
柵越しに見る海の景色は言葉にできないほど素晴らしいものだったーー
すぐ向こうにあるのは珊瑚の形をした木。僕のお気に入り
南野 翔
(足元にボトルが)
砂の入ったボトルを拾った
南野 翔
綺麗✨
南野 翔
持っていこ
今日は時間に余裕があったから 珊瑚の形をした木、珊瑚の木のところに近づいた
木の下に座ってボトルを取り出す
南野 翔
綺麗だなぁ
太陽に透かすとキラキラと光る
南野 翔
(ボトル、ゆるいな)
ポンッ
南野 翔
(あ、開けちゃった…)
南野 翔
(なんか甘いにおい…)
南野 翔
(うっ…)
バタッ
僕はその場に倒れた……
もくもくと現れた煙に僕は一瞬にして包まれた…