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南海
ねー鈴最近ほんっとに暑っついよね。
鈴
うん、マジ死にそう…ていうかこの暑さなら死んだ方がマシ｡
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
こんにちは
南海
だ、誰？
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
わたくしは、皆様に暑い夏を快適に過ごして頂くために、クーラーや、扇風機、巨大冷蔵庫などをつくっております、株式会社 呪殺と、申します。
南海
へ、へえ
南海
（呪殺って……すごい名前だな…｡）
鈴
っていうか、巨大冷蔵庫って何？
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
体験されますか？
鈴
南海…どうする？
南海
暑いし…行ってみようかなぁ
鈴
うん…じゃあそうしよ
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
この建物が巨大冷蔵庫です。
南海
うわぁ、涼しい！
鈴
うん！
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
では、さようなら。
南海
どこに、行くんですか？
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
次のお客様を探しにいきます。ｼﾝﾃﾞｸﾚﾙﾋﾄｦﾈ
鈴
ど、どうゆう事？
南海
い、今死んでくれる人を探しに行くって言ったよ…ね？
鈴
う、うん……。
ガチャ
南海
へ？嘘でしょ
鈴
鍵をしめられた…？
南海
ね、ねぇ助けてよ！ここから出してよ！
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
無理です。だいたいあなた達が言いましたよね…？
南海
な、何を…？
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
こんなに暑いと死んだ方がマシって
南海
で、でも…それ言ったの鈴じゃん！
南海
私は、何も言ってない！私だけでいいから助けて？お願い!!
鈴
南海…酷いよ…
鈴
私なら死んでもいいんだね…？
南海
だってそうじゃん…鈴が余計な事言わなきゃ、助かったかもしれなかったのに！酷いのは、そっちだよ!!
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
1人だけ助けてあげましょう。
南海
もちろん私だよね？
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
違います。
南海
何でよ
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
あなたは、友達を大事にしてないですよね…？
南海
してるよ!!
鈴
してないよ！私に酷いって言ってさ、自分だけ助かろうとしてるじゃん。
南海
っ…。
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
もういいですか？
南海
ま、待って…鈴ホントにごめん、許して！
鈴
今更何言ってんの？許す訳ないじゃん（笑）
南海
ごめんなさいごめんなさい
鈴
そんなこと言っても無駄だよ？
鈴
バイバイ
南海
いやぁー
南海
あれ？何で外にいるの？
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
鈴さんは、殺されました。
南海
え、嘘でしょ。
南海
私を殺すんじゃなかったの？
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
えぇ、あなたもいずれ殺されますよ。
南海
な、何で？
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
鈴さんが殺しにきます。
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
この名前のとおりですよ？
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
まず、1人にうらみを持たせ殺し、2人目の人は、その人に、呪い殺されるシステムなんですよ。
南海
え？
鈴
ﾅﾐ？
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
お、今日は、お迎えはやいですね。
南海
そ、そんな
鈴
ｻｲｼｮﾊｺﾛｿｳｶﾄｵﾓｯﾀｹﾄﾞ ﾔｯﾊﾟﾘﾅﾐﾊｺﾛｾﾅｲ
南海
え、助けてくれるの？
鈴
……。
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
なるほど、わかりました。
南海
あ、あの。
株式会社 呪殺（ｶﾌﾞｼｷｶﾞｲｼｬ ｼﾞｭｻﾂ）
今は、殺さないそうです。
南海
よ、よかった。
10年後
南海
鈴来ないし、許してくれたんだ！
鈴
ﾌﾌｯｿｳﾃﾞﾓｵﾓｯﾃﾀﾉ
南海
え？
鈴
ﾅﾐﾆﾊﾏｲﾆﾁｲｯﾎﾟﾝｽﾞﾂﾊﾘｦｻｼﾃﾕｯｸﾘｸﾙｼﾒﾃｱｹﾞﾙ
南海
い、いや
鈴
ﾜｶﾞﾏﾏﾊﾞｶﾘｲｯﾃﾓｼｶﾀﾅｲﾖ
鈴
ｲｯﾎﾟﾝﾒ
グサッ
南海
いたっ
南海
何これ引っ張っても抜けない…
南海
どんどんめり込んでくる…。
鈴
ﾌﾌﾌﾌｯ
南海
痛いよ…
3日後
南海
っ……。
鈴
ｱﾚﾓｳｼﾝｼﾞｬｯﾀﾉ
鈴
ﾂﾏﾝﾅｲ
こうして二人共死んでしまいました…。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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