「俺らはどこにいても」〖渡辺翔太編〗

~渡辺side~

こんな気持ちだったんかな

この"俺"って

どんなやりとりしてんたんだろ

まあ別に自分に気を使わなくていいか

悪いな"俺"

最後のやりとり

「頭冷やすから明日まで話しかけないで」

「ごめん」

「わかった」

「明日」

結局のところ

文句ぶつけても

怒りぶちまけても

俺はあいつの隣から離れられない

なら良かった

こいつだけが俺が"俺"じゃないって

すぐに気づいた

学校では数日だったけど

誰も疑うことなかったのに

まあすぐ大人の俺が出てきて

謝れそうだから

そうなる前に夏休みに入ってよかったけど

俺も気づいた

わけわかんねぇ状況だけど

この世界にきて

この"涼太"と出会わなかったら

"みんな"と出会わなかったら

気づけなかったことだと思う

また恥ずかしいことを……

俺も思ってるけど

涼太は

口下手で馬鹿で

でも優しくて面白い

最高の幼なじみであり

親友の

俺がしんでも隣にいたいと願う

唯一無二の相棒（シンメ）だ

それはお前

涼太だけだ

あるのか……？

SnowManはともかく

存在するのか……？

大好きな

憧れの人達

よかった……！

存在してたんだ！

そんで、また生きてる……！

なんだそうなのかよ……

懐かしいな

なんだそれって

まだ俺らが全然の時

反抗心と思春期で遊んでやろうかと

ふっかと悪巧みして

結局のところ俺は

アイドルとして生きたくて

そんなくだらないこと考えるのやめて

もうすぐデビューを迎えるけど

関係者以外は入れないし

しぬほどセキュリティやばいんだぞ

ある

6人になって

色々なことを沢山経験して

壁にぶつかっては励ましあって

時には仲間内でもぶつかって

それでも

デビューしたら

今度は

"9人全員でまた行こう"

そう話していた

あの偶然の……

奇跡の場所へ

花は咲いてないけど

デビューしたら

蕾だった俺たちの花が咲いたんだから

もう一度行こうねって

あるかもわからないけど

行ったら約束破ることになるかな

再び

デビューを誓う為に