TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

あげは

そっか…

あげは

だからあたしは今日視えなかったんだ

氷麗

らしい…。

一連のことをあげはに話すと

すごく納得していた

あげは

そういえば

だけど

あげは

あたしは誰に助けられたの?

氷麗

え?

氷麗

さっき言ったでしょ、「ふお」って人だって

あげは

言ってないよ

あげは

変な名前

氷麗

(さっきも同じこと…)

自分がしたこととか、あたしが言ったことをすぐ忘れる

氷麗

(これもなにか関係あるのかな…)

氷麗

あ、そういえばあげは

氷麗

昨日の──

あげは

あ!

あげは

そう、あたしって昨日何してたっけ?

氷麗

…え?

あげは

なんかね、ここ最近…1年くらいの記憶がちょっとずつ抜けてるの

あげは

どんどん消えてく…

氷麗

あげは…?

氷麗

(嘘でしょ)

氷麗

この数珠は…見覚え、ある?

あげは

なに、その変な数珠

あげは

氷麗の趣味?え、もしかして幽霊とか信じてる?(笑)

氷麗

嘘でしょ…

氷麗

あげは…あたし、先いくね!!

あげは

え!?

氷麗

あの…!

てん

おっと

てん

この時間にこの教室に用とは、珍しいね

氷麗

そ、そんなことより…!

てん

うん?

氷麗

あげはが…どんどんあなたたちの記憶をなくしてるの!!

てん

それがどうした

氷麗

…え?

ふあ

あたしたちのことって覚えてなきゃいけないかしら

ふあ

いい思い出じゃないでしょ

ふあ

そもそもずっと覚えてればきっと、地球上で幽霊はもっと有名な存在ね

氷麗

あっ…

氷麗

じゃ、じゃああげはは本当に全部忘れ──

ふお

いっ…嫌だ!!!!

ふあ

はぁ…もう

てん

うわー面倒臭い

ふお

おいてんうるさい

ふお

僕は…まだあのコが初めてのニンゲンだった!

ふお

初めて僕が助けて

ふお

初めて優しさをくれたんだ!

てん

まあまあ

てん

初めはそうなる気持ちもわかるけど…

ふお

うるさいなぁセンパイぶんな!

ふお

お前幽霊歴僕より下のクセに!

ふお

つーかお前だって今回で2人目だろ!!

氷麗

(え?)

氷麗

あ、あたしはふあさんに──

ふお

知らないのか?

ふお

能力玉を食べたと言うことは仕える者もそいつに変化するんだよ

氷麗

仕える…?

氷麗

(それに、2人目って…)

氷麗

(てんくん…は1度誰かを助けた?)

てん

まあ、助けた奴とは関係なく主要人物が変わるってだけ

氷麗

ふお

僕は忘れてほしくないんだ

ふお

クロセに、僕のこと

ふあ

嫌ね、1度目はみんなこうなるわ

氷麗

ふあさんも…?

ふあ

そうよ

ふあ

まあてんだけは別のようだけど

てん

仕事はちゃんとやらなくちゃね

ふお

お前はいいよな

ふお

どうせ生前の記憶がないから感情が薄いんだろ!

てん

うるさいなぁ

てん

それ以上やったらふおクビだよ

てん

このままここからもいなくなっちゃっていいの?

ふお

嫌だよ!!

ふお

だけどクロセだってきっと…本当は大切な思い出を忘れたくないんだ!

そう言ってふおという人は駆けていく

…というか、浮遊していく

氷麗

(てんくんもずっと…ほんとは飛べたんだ)

足はあるのに空中でくるくる回るてんくんを見てそう思う

氷麗

てんくん!

てん

え?

氷麗

あ、勝手にごめんなさい

氷麗

名前、知らなかったから…

てん

うん、いーよ

氷麗

あなたは…どうして死んだの?

てん

え?

氷麗

あたしたちの2個上のセンパイだったんだよね?

氷麗

あれ?でも亡くなったって大騒ぎになったのはあたしがまだいないとき…小6んときだよね?

氷麗

てことは今何歳??

てん

らしいね

てん

でも俺は死んでから記憶を失くしてる

てん

さっきあいつが言ったようにね

てん

普通に生きてたらもう高等部3年にいるんだろうね

てん

だけど記憶を失くす前眠り続けてたから俺の中での時は止まってる

てん

幽霊だから成長もしないしね

氷麗

そっ…か

ふあ

精神年齢で言うと…高1くらいじゃないかしら

ふあ

2年くらい寝てたし

氷麗

2年!?!?

てん

そんなもんだって

氷麗

この学校には…何人の幽霊がいるの?

てん

俺を合わせて12人

てん

少ないと思うかもしれやいけど、この学校で最近12人も死んでるってことだからね

てん

最年長が…何年前だっけ?

ふあ

さあ

ふあ

あの人は自分のこと話さないものね

てん

だね

氷麗

(12人も…)

その時だった

きゃぁぁぁあ!!!

と、聞いたことのある声の悲鳴が聞こえてきたのは。

この作品はいかがでしたか?

45

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚