キミ色ソーダ
第3話
和也
そういえば
和也
もう少しで菜月の誕生日だな
菜月
うんっ!
菜月
今年は夏祭りの日と
同じなんだー!
同じなんだー!
和也
よかったじゃん
菜月
うん!
和也
夏祭りさ16時からだけど
和也
それまで何してんの?
菜月
特に予定はないかなー!
菜月
暇つぶしするの!(笑)
和也
和也
よかったら
和也
一緒にどっか行かね?
菜月
...え?
和也
だから
和也
どこか行こうぜ
菜月
いいの!?
和也
...ん
菜月
行きたい!
和也
うん
和也
また時間とか決めよ
菜月
うん!
菜月
(誕生日は1日中和也と
一緒だ...!)
一緒だ...!)
菜月
...幸せ
和也
ん、なんか言った?
菜月
ううん!なんも言ってないよ!
和也
そ
菜月
(心の声が漏れてた...)
菜月
(でもほんとに幸せ)
和也
(さっきの聞こえてた)
和也
(幸せって言ってたの)
菜月
あー!
菜月
誕生日の日が楽しみっ!
和也
...俺も
菜月
(よけい好きになっちゃうな...)
和也
(やばい)
和也
(めっちゃ好き)
はるき
俺もいつか
はるき
あんな風に好きな人と
はるき
帰れるようになりたいな...
はるき
...なーんて
はるき
俺には無理だわ(笑)
でも菜月が和也と話して
あんな笑顔になるんだったら
俺はずっと『友達』という
心の距離で
菜月の笑顔をいつまでも見ていたい
そんな想いを心に抱きながら
今日も明日も
毎日を過ごしていたい
ぼふっ...
菜月
あぁぁ
菜月
生きてる中で1番最高な
菜月
誕生日になる予感...っ
和也と一緒に過ごせるという 幸福感と
またどこかで
なんかしらの事件が起こるような 予感が飛び交う
菜月
...どっちにしろ
菜月
思いっきり楽しめればいいや!
夏祭りに和也に告白するとなると
ソワソワするけど
もしも失敗した時
何か大切なものを 失うような気がする
菜月
...その時は
菜月
その時だよね!
そう思い込んで今を生きていれば
とりあえず
今
はどうにかなる
そう信じるしかなかった
別に誰かを恨んだりだとか
そういうことじゃない
でも私は菜月に憧れている
それは確か。
憧れを持つことは
悪いことではない
そうでしょう?
すず
私もそろそろ自分の気持ちに
すず
白黒つけなきゃだな
って思っても
想いを伝えたところで
元の関係に戻れない気がするのは
気のせい?
それともこの『夏』という
季節のせい?
ずっと考えても私には わからなかった
ガチャ...
和也
思い切って誘ってみたけど
和也
あんなに緊張するとは
思わなかった...
思わなかった...
夏祭り、菜月と
いや
俺の好きな人と一緒に
行けるなんて夢のまた夢だ
和也
でも...夢じゃない...
今日好きな人と ハグしたことだって
夏祭りの日、好きな人と 一日中一緒に居られることだって
夢みたいな話だけど
夢じゃない
和也
菜月を独り占めしたい...
そんな想いをこの胸に抱いて
俺は夏祭りを迎えたい