右手
ビクッ)……ッ、
千ト
(…震えてる…、)
左手
ぁ、…兄貴、
右手
(とッ、父さんからの虐待なんて…、言えない…そもそも妖怪に分かるのかな…?)
千ト
ちょっと!
千ト
僕ちゃんと分かるもん!
右手
えッ、
左手
は、何言ってんだ?
千ト
あッ、
千ト
スゥゥゥゥッ↑
(どうしよぉー!!!!)
(どうしよぉー!!!!)
右手
何で…、心でも読めるの、?
左手
妖狐だから、その力…?
千ト
アーーエットォ…はい、
右手
じゃあ嘘ついても意味無いか(諦
千ト
な、何かごめん…、
千ト
実は僕、「読心」を使えるんだ
右手
心を読めるんだ…、
千ト
うん、
千ト
それより、虐待…ってどう言うこと…?
左手
ふはッ、妖狐でもそんぐらい分かるんだな
千ト
笑い事じゃ無いよ…
右手
……、
右手
僕たち、双子だからいつも父さんに殴られてるんだよ
左手
ッ、…でも、いつも兄貴が守ってくれて……、
左手
ここに来る前もッ、俺を庇って殴られて…、せめて体を冷やす為にここの川まで来たんだよ……ッ、
右手
左手…、僕は大丈夫だよ、
千ト
……酷い
左手
ぇ、?
千ト
そんなのッ、酷いよッ!
右手
せ、千ト…?
千ト
命を何だと思ってるの…ッ!
千ト
ねぇ、二人のお母さんは?
左手
か、母さんは朝からどこかに出掛けてあまり帰ってこないよ、
右手
うん、
…カァ、カァ(烏
左手
あ、もう夕方だ
右手
ヤバ、急いで帰らなきゃ
千ト
…ねぇ、僕も二人の家について行ってもいいかな?
左手
はぁ、?何でだよ、
千ト
二人の状況を知りたいだけなんだ
千ト
嫌ならもちろん、
右手
いや、良いよ
左手
兄貴…、分かった
右手
でも、父さんに見つからない様にしてね?
千ト
!
千ト
勿論!ありがとう右手君、左手君!(ニコ
左手
(……ガキみてぇ、…)(笑
千ト
よし、あとは山を降りれば
左手
はいストップ
千ト
え、何?
右手
千トのその耳と尻尾を隠さないと
千ト
あ、そっか!
千ト
じゃあ、(パタン
千ト
はい!
左手
何だ、それ自由に出来るのかよ!
千ト
へへへ、
右手
よし、行こう
全く、何をしてるのかと思ったら…、
どうしたの_____?
む、丁度いい、着いて来るが良い!
はぁ?
また何か仕出かすつもりなのか、?
当ッたり前だ!
結界から出たからな、気配で分かった
千ト君の事か、
確かに、けど、少しは好きにさせて良いんじゃない?
何故だ
千ト君が自分から外に出るなんて今まで無かったし、すぐに帰って来るんじゃないのか?
む……、







