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5話怪談

第1話 - 5話怪談

2019年06月17日

#ホラー

#長編

白銀プリンス

蓮

なぁ、この四人で5話怪談やんない？

美香

何それ？

晴人

あっ、僕知ってる！

香織

私も知ってる！

晴人

5日の夜0時〜2時までに行う霊を呼び出す儀式のことでしょ。

香織

5話怪談を話したら、でるんだよね！

蓮

そうそう！今日丁度5日だろ？

蓮

皆今日こっそり家抜け出して、やってみようぜ！

美香

面白そうじゃない。いいわよ。

晴人

僕も前から気になってたんだ！

香織

私も…皆がやるなら…

蓮

よし！決まり！

美香

でも、４人だけじゃ1話ずつで4話しか話せないじゃない。

美香

誰が、もう１話話すの？

蓮

この中で、怪談マニアなのはやっぱり晴人だろ！

晴人

僕？いいの？

香織

うん、ぜひ。

蓮

じゃあ、今日、夜0時学校集合な！

蓮

ちゃんと、考えて来いよー

その夜…

香織

ごめん！遅れて！

美香

遅かったじゃない。

晴人

大丈夫だよー、僕も着いたばっかりだから…。

蓮

じゃあ、学校の階段でやろうぜ。

香織

いいの？勝手に入っちゃって…。

蓮

内緒だからなー

蓮

よし、準備は整ったから俺から始めるぜ。

蓮

悪食女

蓮

ある日、２人の女の子が学校で遊んでいた。

蓮

「ねぇ、屋上って立入禁止じゃなかったっけ？」

蓮

「うん、立入禁止だよ。なんで？」

蓮

「いや、屋上に女の人が居るんだけど…。」

蓮

確かに屋上に女の人が立っていた。

蓮

「気味悪いな〜。ねぇ、もう帰らない？」

蓮

「そうだね。帰ろう。」

蓮

２人は自分達の教室に戻り、帰る準備を始めた。

蓮

その時、『バアアアアアアアアン！！』と物凄い音がした。

蓮

「キャー！」

蓮

「何が起こったの？」

蓮

女の子はカーテンを開け、外を見た。

蓮

すると、窓ガラスに女の人がくっついていたのだ。

蓮

その女の人の口から何かニュルっとしたものが出てきた。

蓮

すると、その女の人はニタァ。と笑った。

蓮

その口の中は、ナメクジだらけになっていたのだ。

香織

気持ち悪い…。

晴人

じゃあ、次僕でいい？

美香

ええ。

晴人

窓を叩くもの

晴人

じっくり観察しないとわからない物は沢山ある。

晴人

でも、それをあなたは確認する勇気はあるだろうか。

晴人

その日の夜中、Ｔ代は窓の外から聞こえる何かを引きずる音で目を覚ました。

晴人

両親が旅行でいない間一人で居るＴ代はとても怖くなった。

晴人

しかし、しばらくするとその音は止まった。と、思った次の瞬間窓を『どん！』と叩かれた。

晴人

Ｔ代の緊張は一気に高まった。

晴人

『どん…どん…。』

晴人

ずっと叩いているので、Ｔ代は確認しようとカーテンを開けた。

晴人

すると、窓の外に顔がない傷だらけの女の人が居たのだ。

晴人

………うわーーーー！

美香

キャー！

蓮

うわっ

香織

ｲﾔｰｰｰｰｰ

晴人

びっくりした？w

香織

もう、晴人びっくりさせないでー

晴人

ごめんごめん！

美香

じゃあ、次あたしね。

美香

ガラスの目

美香

私の家には、ガラスの目をしたくまのぬいぐるみがあります。

美香

それを私はとっても可愛がっていましたが、小学校に上がるころには全く遊ばなくなりました。

美香

お母さんは、いらないなら捨てなさいと言っていっていたので、私はそのぬいぐるみを捨てました。

美香

だが、次の日、勉強してると後ろから視線を感じたので、振り返ってみると…

美香

捨てたはずのぬいぐるみが元の場所に戻っていたのです。

美香

その後何度捨てようとしてもぬいぐるみは帰ってきてしまいます。

美香

私は、そのぬいぐるみをクローゼットにしまい、一件落着と思われたのですが…

美香

ある日の夜、私は金縛りにあい、ビクビクしていると、クローゼットが開き、くまのぬいぐるみが出てきた。

美香

そして、そのくまのぬいぐるみは私に向かって

美香

「前は楽しかったのに…」と言い、戻っていったのです。

美香

その後、そのぬいぐるみは見ていません。

蓮

ぬいぐるみも怖いんだな〜。

美香

そうよね〜。

香織

じゃあ、次は私言うね。

香織

丑の刻参り

香織

A助はその夜、友人と遅くまで飲んでいました。

香織

早く帰りたかったA助は近道になる神社を突っ切って行くことにしました。

香織

「コーン、カーン」

香織

何か音がしたので、A助はその方向に行ってみることにしました。

香織

いざ、着いて見ると、真っ白な服を来た女の人が、大木に藁人形を打ち付けているところでした。

香織

A助もこれは見てはいけないものだと感づいたようで、逃げるようにその場を後にしました。

香織

その夜、A助はどうしてもトイレに行きたくなったのでベットから抜け出しトイレに行きました。

香織

「はあ〜スッキリした」

香織

そして、自分の部屋に戻ろうとした時です。

香織

「コツコツ」

香織

誰かがこちらに向かって歩いてくる音がします。

香織

ここは自分の家なんだ！あり得ない！

香織

と思ったA助は聞き間違いだろうと思い、ベットに戻りました。

香織

しばらくすると、A助は体が重くなるのを感じ、目を開けてみると、神社で見たあの女の人が体の上に乗っていたのです。

香織

「見たな…。」

香織

次の日A助は遺体で発見された。

美香

人間の方が怖い事もあるのね…。

蓮

じゃあ、最後晴人お願い。

おじいさん

おやおや。夜の学校で怪談話かい？

香織

あっ！

蓮

すいません！今すぐ出るんで！

美香

というかどうしておじいさんが学校に？

おじいさん

私は警備員をしているんだが、警備服を脱いできちゃってねー

おじいさん

怪しいと思うかもだが決して怪しい者ではない。

おじいさん

じゃあ、私にも１話話をさせてくださいね。

香織

はい、是非。

おじいさん

私が体験した話だがね。

おじいさん

夜の学校で警備って案外怖い物だよ。

おじいさん

ある日の夜、私がいつも通り警備をしていると、子供のひそひそ声が聞こえてきてね。

おじいさん

まだいたのかと思いながらその方向に行ってみると、子供が2人居て話していたんだ。

おじいさん

私はもう遅いから帰りなさい！と注意したのだが、どうにも聞こえていないようで…。

おじいさん

だから、前に回り込み注意をしようと思った。

おじいさん

でも、その子供の顔を見てみると…

おじいさん

のっぺらぼうだったんだ！

晴人

びっくりしたー

蓮

ありがとう！おじいさん！

香織

あれ？おじいさんは？

美香

も、も、しかして幽霊？

その後、私達は先生に何気なくおじいさんの事を訪ねて見たのだか、そんなおじいさんはいないのだと言う。

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白銀プリンス

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