アサシン
俺の秘密がわかったか?
アサシン
ん?わからない?
アサシン
しょうがない
アサシン
俺の秘密を話すには
アサシン
さっきの少女の話をしなきゃな
アサシン
本当は依頼人の秘密を話すなんて
アサシン
暗殺者として、してはいけない事なんだ
アサシン
それ位分かるだろ?
アサシン
今回は特別に話してやろう
アサシン
もしかしたら、話してるうちに
アサシン
俺の記憶も戻るかもしれないしな
少女が通う小学校
少女
みんな、おはよう
クラスメートA
何しに来てんだよ
クラスメートB
オマエが来るとこじゃねェんだよ
クラスメートC
汚ぇ格好、あっちへ行ってろ!
少女
あっ!私の机が…ない
クラスメートA
クスクス
先生
何を騒いでる!早く座りなさい!
少女
私の机が…
先生
授業始める!!
少女、机を探しにいく
机を取りに行って戻る かばんを開けてみると…
少女
そんな…
教科書にイタズラ書きされ ノートは破られていた
保健室の戸を開ける
少女
先生すみません
保健室の先生
どうしたの?その格好
少女は、びしょ濡れだった
少女
あ、それは…
保健室の先生
着替えは?ない?
少女
隠されてしまって
保健室の先生
貸してあげるから、着替えてね
少女
いつも、すみません
クラスメートからは、毎日嫌がらせをされており、担任は見て見ぬふり。 唯一、保健室の先生だけが、心のよりどころだった。
少女
ただいま
祖母
遅かったじゃないか!
祖母
買い物行って、早くご飯の支度!
それから風呂掃除もだよ!!
それから風呂掃除もだよ!!
少女
…はい…
祖母
ほんっとにグズなんだから!
誰に似たんだか!!
誰に似たんだか!!
祖母
育ててやってる恩を忘れるんじゃないよ
少女は、毎日嫌がらせを受けており、家に帰れば家事全般やらされる日々。友達もいなければ、相談相手もいない、一人ぼっち。 自由になる時間もほとんどなかった。
しかし、どんなにつらい日々でも、少女は泣かなかった。
少女
お父さん…
少女
お母さん…
写真を見ては、あの頃を思い出す。楽しかった日々、幸せだったあの頃。 そして、あの出来事が彼女の運命を変えた…