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エーミール
母さん
エーミール
少し曇った朝、家の前で靴を履き 母さんに挨拶すると呼び止められた 振り返ると心配そうな母さんとお隣さんが居て 何かあったのかと、心配が駆け巡る
母さん
エーミール
おばちゃん
母さん
エーミール
おばちゃん
エーミール
母さん
エーミール
おばちゃん
エーミール
母さん
溢れそうになる涙をこらえて走り出す あいつは…グルッペンは、あの当主みたいな 悪虐非道なやつなんかにならない!
グルッペン
ぼーと厚い雲に覆われた空を見上げる もう昼になるのに今日は1度も姿を見せてない エーミールを待っていた
グルッペン
丘の麓の方から風に乗って声が聞こえる エーミールだと思った俺は立ち上がり見ると どこかで見た2人が何かを叫んでいた
グルッペン
母さん
おばちゃん
異様な雰囲気に気がつき走って 丘を駆け下りる、俺に気付いた2人が目を見開く
おばちゃん
グルッペン
母さん
グルッペン
おばちゃん
胸ぐらを掴まれ少し体が浮く こんなに取り乱すまで心配していると言うことは あいつは、行方不明なのだろう ふと、今朝父が話していた誘拐犯が頭をよぎる
グルッペン
おばちゃん
グルッペン
母さん
グルッペン
手を引き剥がし 首に下げていた笛を鳴らす 静かな丘に鳴り響くと遠くから愛馬の姿は見えた 手綱を掴み飛び乗る
グルッペン
おばちゃん
馬を走らせる、後ろからおばちゃんが怒鳴る 当たり前だ疑うならまず俺達だろう それが正しい感情だ
エーミール
頭からガンガンと伝わる痛みで目を覚ます 目を開けると見慣れない部屋に 手足を拘束する鎖に知らない男達、誘拐か… 目をつむりまだ起きてないフリをする
男
男
男
男
男
人身売買目的での誘拐か 反応からして多分これが初犯ではない でも数は少なそうだな… 声的に中年男性3人、多分距離的に森の奥の 廃墟の中か これは、助かる確率は0に等しいか…
エーミール
男
男
エーミール
麻布の匂いがしてるから袋に入れられて 運ばれただろうし、人通りの少ない所歩いてたし 勘付くやつなんて…
エーミール
あいつの鋭い洞察力に早い頭の回転なら 気づくだろうけど… 賢いから1人で乗り込むようなバカはしないだろう
男
男
外から叫び声が聞えると ドカンッとドアを蹴り破る音と共にドサドサと 倒れる音が聞こえた 慎重に目を開けると見慣れた男が立っている
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
ガチャッと回収した鍵で鎖を外してもらう 嬉しそうに笑うグルッペンの後ろで ゆっくりと男が剣を構える
エーミール
グルッペン
剣で攻撃を受け止めるが子供対大人… しかも向こうは男で上から絶対に負ける 急いで最後の足かせを外そうと鍵を回収して 差し込む、こんな時に限って上手く回らない
エーミール
男
グルッペン
エーミール
外れた足かせを男に投げつけ グルッペンを後ろに引くが遅かったのか 血がぼたぼたと流れ落ち血溜まりをつくる
エーミール
グルッペン
左目から血が流れ続けるどうすれば… 時間をかければグルッペンの命が危うい 気絶してる男の手元に銃が落ちているのに気がつく 自分を守るように前に立っているグルッペンの 背中を抜けて銃を取り構える
エーミール
男
バンッと乾いた銃声を鳴らしながら発射した 銃弾は男の頬を掠め壁にめり込んだ
エーミール
男
怖気づいたのか剣を降ろし逃げようとする このまま逃げてくれれば勝てる…! 背中を見せ足を踏み出した瞬間、男は血しぶきを 上げながら倒れた
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
グルッペンの言うことは正しい 連絡されれば、俺達の命もましてや家族にまで 被害が行ってしまうかもしれない
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
せっかくこんな小説みたいな展開があるのに 雰囲気をぶち壊して!!
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
出ていったのを確認してから 銃をリロードする、やっと目を覚ました男に こんどは躊躇なく発砲した
グルッペン
明るい外に出ると傷だらけで血まみれな グルッペンの側には大きな黒い馬が立っていた
グルッペン
エーミール
たしかに体中に血がにじみ ジンジンと痛みが伝わってくる
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
補助してもらいながら馬の背中に乗ると 後ろにグルッペンが乗り手綱を握った 初めて乗る馬の背中に興奮しているとゆっくり 歩く馬に手綱で指示を出すと すごいスピードで馬は走り出した
エーミール
グルッペン