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エーミール
グルッペン
ゆっくりと誰も居ない街を歩いていると 急に馬が止まる、前を向くと街のほとんどの皆が 広間に集まっていた
エーミール
グルッペンに手伝ってもらいながら 馬から降りると皆が走ってきてくれる
母さん
エーミール
母さん
汚れなんて気にせず抱きしめてくれる 母さんを抱きしめ返すとボコッと鈍い音がする
街の人
街の人
エーミール
投げつけられる罵詈雑言にゴミ なんで…助けてくれたのはグルッペンなのに…!
母さん
エーミール
母さん
エーミール
引っ張られる体に抗いグルッペンに手を伸ばす 俯いたままただ血を流し続けるだけ…
エーミール
エーミール
グルッペン
そう言って悲しそうに笑うと馬に飛び乗り 反対方向へ体を向き直させる
街の人
街の人
グルッペン
走り出した馬を止められる人は居なくて あっという間に見えなくなった 全員何かに勝利したように喜び、抱き合った 俺はただ消えていったグルッペンの方を向き その場で崩れ落ちる
エーミール
急に降り出した雨はあっという間に 体から体温を奪い涙と一緒に流れる 静まり返った広場は、泣き崩れる少年を 見て真実に違和感を覚える
母さん
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
エーミール
初めて見せる少年の本心に 全員下を向き、悔しさと罪悪感を抱える 孤独な少年はただ1人大切な友人を残し 闇の中へ消えていった
あれから3年後 13になった俺は荷物をまとめ家を出た
母さん
エーミール
あの事件から姿を見せなくなった彼は とっくの前に家を捨て旅に出たらしい 後を追う様に自分も旅に出ることを決意する
母さん
エーミール
街の人
街の人
エーミール
茶色の馬に跨り手綱を握り指示を出す 走り出す馬の背中は、昔の記憶を思い出した
エーミール
いつものカエデの葉が揺れる 木の幹に触れると大きく割れたヒビの中に 何かが隠されていた
エーミール
取り出すと黒い鞘に入った剣に 何冊かの本が入っていた、ページの1枚目 整った字で見慣れた字で…
エーミール
エーミール
グルッペン・フューラーと書かれた あいつの名前を優しくなぞるとあいつは俺を 俺達を憎んでなんかいなかった…
エーミール
エーミール
地図を見て来たのに… この近くで間違いないはずなのに何故か目的の 街は見当たらなかった
エーミール
???
後ろから声をかけられる 幼いような男らしい声の発生源は小柄な男で 民族衣装を身にまとい、天と書かれた雑面 で顔を隠している
エーミール
???
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
ロボロ
エーミール
ロボロ
お互い馬に乗っているから同じスピードで 並走し歩く、どこの出身なんやろ…
ロボロ
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
ロボロ
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
ロボロ
エーミール
ロボロ
エーミール
ロボロ
黄色が特徴的な女の子…体格的に男か… が引き連れてきた集団はこっちに向かってきていた
ロボロ
エーミール
ロボロ
エーミール