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買い物へ行き、夜ご飯の準備を終えた。

桜井凪沙

(早く帰ってこないかなぁ……)

いやいや、こんな全面にこの気持ちを出しちゃダメだよね。

桜井凪沙

はぁ……

とため息が出る。

桜井凪沙

切り替えないと……

20時ピッタリに帰ってくることないし、 もうちょっと待てば、帰ってくるよね。

桜井凪沙

……

ずっとソワソワしてしまう…… 今まで、家で、亮平さんを待っていた 気持ちとは違う気持ち。 自分でも、ニヤけてしまうくらい、 恋をしてる。 すると… ピンポーン

インターホンが鳴り、画面を見ると、亮平さんが立っていた。

桜井凪沙

今、開けます。

と言うと、

阿部亮平

はーい

と返事してくれた。 玄関に向う途中、鏡で、身だしなみをチェックした。

桜井凪沙

大丈夫だよね……

そして、ドアを開けると、 そこにはもちろん、亮平さんがいる。

阿部亮平

ただいま。

桜井凪沙

おかえりなさい。

もう、ほぼ、同棲中のカップルと変わらない。 亮平さんを、家の中に入れて、すぐご飯の準備をする。 テーブルに、作っておいたご飯を並べる。

そして、一緒に「いただきます」と言う。 これはいつものルーティン。

阿部亮平

うまっ!

桜井凪沙

笑笑

阿部亮平

なんで笑ってるの?

桜井凪沙

いつも、うわっ!とか、

うまっ!って言いますよね笑

阿部亮平

それで笑ってたの?

桜井凪沙

はい…

阿部亮平

だって、本当、美味しいんだもん!

子どもみたいでかわいい。 その笑顔が好きなんです。 これぐらいなら、心の中で想ってていいよね。

一緒にご飯を食べながら、何気ない会話をしていた。 すると亮平さんが…

阿部亮平

あのさ、記事のことなんだけどさ……

桜井凪沙

……はい。

まだ、なんかあるの? 記事のことって…

阿部亮平

ちゃんと会社に相談して、
記事取り下げてもらった。

桜井凪沙

そうなんですね。

阿部亮平

撮られた時に一緒に写ってた女優の方も、否定してて、相談したらしい。

芸能人ってすごいな… よく熱愛の記事とか見るけど、嘘の場合もあるんだ。 本人が言ってる訳じゃないのに、信じ込んでしまう人ばかり。 大変な世界だ…

桜井凪沙

記事取り下げれて良かったですね。

阿部亮平

うん…

桜井凪沙

ファン想いで素敵だと思いますよ。

そう言うと、亮平さんが私を見た。 そして、目を逸らした。 亮平さんを見ると、口角が少し上がっていて、優しく微笑んでいる。

阿部亮平

ありがとう。

ありがとう……なんで私に?

阿部亮平

そう言ってくれると、これで良かったんだって、安心する。

安心……

阿部亮平

だから、ありがとう。

そんなこと言われたら、勘違いしちゃうよ。 私がまた1人で、勘違いするだけだよ。 気持ちを落ち着かせ…

桜井凪沙

お役に立てて良かったです。

亮平さんの役に立てたのが嬉しい。 それから、黙々とご飯を食べたり、くだらない話をしたりと、私たちの日常が戻ってきた。

阿部亮平

ごちそうさまでした。

ご飯を食べ終え、皿洗いしてると… 亮平さんは、私の横に来て、

阿部亮平

明日は俺ん家集合ね!

ちっ……近い.../// でも、明日も会える! 嬉しい。

桜井凪沙

わかりました。

阿部亮平

20時には家にいるから!

20時以降に来てくださいって意味。 嬉しすぎて……ただこの感情を出すことは出来ない。

「明日俺ん家集合ね」と言われた、次の日の夜。 20時すぎに、亮平さんの家へ向かう。 インターホンを鳴らそうとした時、前に言われた言葉を思い出した。

阿部亮平

ねぇ……なんで、鍵使わないの?

俺が居る時も、鍵、使って入っていいんだよ?

阿部亮平

鍵を渡したのは、
俺がいないときもあるからだけど……

いる時も、普通に鍵開けて入ってきて欲しいから渡したんだよ?
これも契約のひとつだよ?

その言葉を思い出した。 どうしよう……… 亮平さんはそう言ってくれたけど、いきなり鍵開けて入って、なんか言われたら…… と、ドアの前で迷ってると…… ガチャ

桜井凪沙

え…

阿部亮平

なぎちゃん!

阿部亮平

何してるの?

桜井凪沙

あっ……いや…

阿部亮平

上がって。

そういうと、亮平さんは、 私を、中に入れてくれた。 すると……

阿部亮平

どうして、ドアの前にいたの?

なかなか来ないから、部屋に呼びに行こうとしたら、ドアの前で待ってたから、びっくりしたよ。

桜井凪沙

えっ…

部屋に呼びに来ようとしてくれてたんだ。 早く、インターホン鳴らせば良かった…

桜井凪沙

えっ…と…
インターホン鳴らそうと思ったんですけど、前に、亮平さんが、なんで鍵使わないの?って言われたの思い出して……

どうしようって迷ってたら……
亮平さんがドア開けてくださって…。

阿部亮平

なるほどね。

なぎちゃん、迷った時は、インターホン鳴らしてくれていいからね。

俺がいない時だけ、鍵使ってもいいし、
もちろん、いる時も鍵使っていいからね。

迷った時はインターホン鳴らしていいからね。 そう言われると安心する。

桜井凪沙

はい。

2人は、リビングへ向かった。

阿部亮平

お寿司、頼んどいた!

桜井凪沙

……うわっ!

テーブルに並べられた、お寿司。 見るからに、高そうなお寿司。 さすが芸能人……と思い知らされる。

阿部亮平

笑笑

桜井凪沙

えっ?なんで笑ってるんですか?

阿部亮平

なぎちゃんも、今、うわっ!って言ってたよ?

桜井凪沙

えっ…
私、今、うわって言いました?

阿部亮平

うん笑

えっ、自覚なし?

桜井凪沙

………

阿部亮平

あれ?恥ずかしくなっちゃった?

桜井凪沙

なんでもないです。

自分も知らない、自分を見られた気持ちななり、恥ずかしくなる。

阿部亮平

意外と子どもみたいなとこあるんだね。

この状況を楽しんでる、亮平さんがいる。 私が、恥ずかしがっているところをいじって楽しもうとしている。

桜井凪沙

子どもじゃないです…

阿部亮平

子どもみたいに可愛いねって意味だよ。

そう言われた瞬間、私の頭に、亮平さんの手のひらが、ポンッと優しく触れた。 頭が真っ白になる。 頭に手が触れたこととか、かわいいと言われたこと。 その事で頭がいっぱいになる… 友達だから、こういうことも簡単に出来るのかな……

高級なお寿司を食べているのに、全く味に集中できない。 「かわいい」と「頭を触られたこと」 この二つがずっと私の頭の中でモヤモヤしている。 すると、亮平さんが…

阿部亮平

ねぇ、なぎちゃん、

なんで、休みの日でも、髪結んでるの?

桜井凪沙

えっ…

阿部亮平

いや、髪の毛結んでるとこしか見たことないなって思って……

たしかに言われてみればそうかも。 休みの日も仕事の日も、ずっと髪は結んでる。

でも……これは… 咄嗟に嘘をついた。

桜井凪沙

ラクたがらですかね。

阿部亮平

結んでるのが?

桜井凪沙

はい……

阿部亮平

本当に?

えっ… なんで? 私が嘘ついてるのバレてるの?

桜井凪沙

なんでそう思ったんですか?

阿部亮平

目合わせなかったから……

阿部亮平

なぎちゃんは、ちゃんと人と向き合って話すタイプでしょ?

そんなことまでわかってるんだ…… もう逃げれなさそうだね…

桜井凪沙

元彼に言われたんです……
髪の毛、、結んでる方が……似合うって……

阿部亮平

……似合う。

桜井凪沙

その髪型と、俺の選んだ服着ていれば、
俺が、恥ずかしくないからって……

阿部亮平

……

桜井凪沙

すみません……

こんな……話しで……

阿部亮平

嫌なこと思い出させちゃったね。
ごめんね。

桜井凪沙

……

桜井凪沙

いえ。誰かに話した方がスッキリするというか……
私を否定されてる気持ちが、少し和らぐので、話せて良かったです……

阿部亮平

そういうトラウマもあるのね。

桜井凪沙

そうみたいですね…

あぁ……完全に空気悪くしちゃったな…… すると…

阿部亮平

なぎちゃんの髪下ろしてるとこ見せて。

桜井凪沙

……えっ?

阿部亮平

普通に見てみたい。

そう言われ、 凪沙が、震える手で髪のゴムを外そうとしていると…… 亮平はそれを見て…

阿部亮平

なぎちゃん、待って…

桜井凪沙

……

阿部亮平

今すぐにとは言わないから。

大丈夫?

桜井凪沙

……え

阿部亮平

今、手震えてたから……

手が震えてるとこ見られてた…… いつも、ゴム外そうとすると手が震える……

桜井凪沙

いつか……見せます。

でも、初めて会った時からずっとそうだった。

阿部亮平

じゃあ待ってるね。

桜井凪沙

はい。

私のことを絶対否定しない人

いつも通りの日常が続いていた。 亮平さんとの日常は平和で、出来る事ならこのままの生活を続けたい。 けど、苦しさだけが増していくばかり。 そんなことを考えながら、会社の休憩室でご飯を食べていると…… ガチャ

橘(後輩)

凪沙さん!

橘ちゃんが、後ろから声をかけてきた。

桜井凪沙

橘ちゃん、どうしたの?

橘(後輩)

あの……お客様が…

橘ちゃんが向いてる方に視線を向けると…… そこにいたのは……

桜井凪沙

えっ…

佐久間大介

やっほー

佐久間さんだった。 えっ?今日は仕事一緒じゃないよね? そして、佐久間さんの後ろから顔を出してる人がいる。

ラウール

こんにちは。

ラウールさんが、軽くお辞儀しながら挨拶をする。

桜井凪沙

……なんで?

頭が真っ白になる。

橘(後輩)

じゃあ、私は戻りますね。

佐久間大介

すみません。わざわざ案内してもらって。

橘(後輩)

いえいえ。失礼します。

そう言って、橘ちゃんはその場を離れた。

桜井凪沙

あっ……あの…

佐久間大介

ごめんね。急に来ちゃって。

桜井凪沙

いや、全然大丈夫なんですけど……

佐久間大介

あっ、ラウは仕事が一緒だったから、
そのまま連れてきたって感じ。

いや、どんな感じよ。 全くわからない…… ラウールさんも少し気まづそうっていうか…居ずらそう…… すると…

佐久間大介

亮平と仲直り出来たみたいだね!

あぁ……何となく分かっていたけど やっぱその話だよね。

亮平さんの話ですよね……

桜井凪沙

別に喧嘩していた訳じゃないですけどね。

佐久間大介

まぁ確かにそうか。

と簡単に納得してくれる佐久間さん。

桜井凪沙

えっと…ご要件は?

このために会社にきたと思わない。 何かあるんだろうなぁ…

佐久間大介

ご要件か……

えっ…まさかのないパターン? すると…

ラウール

えっ、何か言ってたじゃん。

佐久間大介

なんだっけ?

ラウール

ほら、凪沙ちゃん、亮平にちゃんと聞けたのかなぁって言ってたじゃん。

ラウールさんが話す内容は当たり前だけど、 私はその場にいなかったから分からない話。

佐久間大介

あっ!そうだ!

佐久間大介

聞けた?

会ったことあるか、ないかって話。

桜井凪沙

……会ったこと…

あっ……そうだった!

佐久間大介

思い出したみたいだね。

桜井凪沙

すっかり忘れてました。

佐久間大介

そっか。色々大変だったもんね。

桜井凪沙

いや私には……

「私には関係ない」と言おうと思ったけど口に出せなかった。 だって、助けてくれたのは佐久間さんと深澤さん、みなさんだったし、 間係ないなんて言えない。

佐久間さんの隣にいる、ラウールさんに視線を向けた。 ポツンと置いてけぼりになっているラウールさん。

佐久間大介

あっ、えっと、凪沙ちゃんが…

と佐久間さんが、前に私たちが話していた内容をラウールさんに話している。 話している時、ラウールさんの表情を見たが、佐久間さんの話を聞いて事情を理解しているような表情だった。 むしろ、何も知らない、私の方が置いてけぼりになっている。

なんて話せばいいのか分からない。 亮平さんは、いつ私を認識したのか。

ラウール

それを、亮平に聞きたいってこと?

佐久間大介

そうそう。

ラウールさんも、私とこの会社で会う前から、私のこと知っていたはず。

桜井凪沙

聞いてみるか……

心の中で思っていたことがつい、ポロっと口に出てしまった

佐久間大介

まぁ、亮平がなんて言うか分かんないけど、頑張ってみなよ。

背中を押してくれる佐久間さん。 優しい…… 素直にそう思ってしまった。 だって、今日だってわざわざ様子見に来てくれたんでしょ? それじゃもう……

桜井凪沙

頑張ってみます。

佐久間大介

うん!大丈夫だから。

今まで、聞くチャンスは何回もあった。 初めて会った時も、会社でSnowManのみなさんに会った時も、話を濁され正直何も分からなかった。 これ以上、踏みこまない方がいいのかと思っていたから、聞くのが怖かった。 でも、今だったら聞ける気がする。 亮平さんとの関係は、前より深くなっているはず。

ラウール

大介もう行かないと。

佐久間大介

うわっ時間やばいじゃん。
じゃあ凪沙ちゃん俺ら行くね。

じゃあまたね。

桜井凪沙

はい

手を振ってくれる佐久間さんと、また軽くお辞儀している、ラウールさん。

桜井凪沙

ありがとうこざいました。

そう言うと、佐久間さんとラウールさんは目を合わせた後、私の方を見て、ニコッと笑ってくれた。 そして、背中を向け、エレベーターに向かって歩いて行く2人。 その背中を見て… 頑張ってみますと心の中で呟いた。

私を探し続けてくれた人……

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