コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
買い物へ行き、夜ご飯の準備を終えた。
桜井凪沙
いやいや、こんな全面にこの気持ちを出しちゃダメだよね。
桜井凪沙
とため息が出る。
桜井凪沙
20時ピッタリに帰ってくることないし、 もうちょっと待てば、帰ってくるよね。
桜井凪沙
ずっとソワソワしてしまう…… 今まで、家で、亮平さんを待っていた 気持ちとは違う気持ち。 自分でも、ニヤけてしまうくらい、 恋をしてる。 すると… ピンポーン
インターホンが鳴り、画面を見ると、亮平さんが立っていた。
桜井凪沙
と言うと、
阿部亮平
と返事してくれた。 玄関に向う途中、鏡で、身だしなみをチェックした。
桜井凪沙
そして、ドアを開けると、 そこにはもちろん、亮平さんがいる。
阿部亮平
桜井凪沙
もう、ほぼ、同棲中のカップルと変わらない。 亮平さんを、家の中に入れて、すぐご飯の準備をする。 テーブルに、作っておいたご飯を並べる。
そして、一緒に「いただきます」と言う。 これはいつものルーティン。
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
子どもみたいでかわいい。 その笑顔が好きなんです。 これぐらいなら、心の中で想ってていいよね。
一緒にご飯を食べながら、何気ない会話をしていた。 すると亮平さんが…
阿部亮平
桜井凪沙
まだ、なんかあるの? 記事のことって…
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
芸能人ってすごいな… よく熱愛の記事とか見るけど、嘘の場合もあるんだ。 本人が言ってる訳じゃないのに、信じ込んでしまう人ばかり。 大変な世界だ…
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
そう言うと、亮平さんが私を見た。 そして、目を逸らした。 亮平さんを見ると、口角が少し上がっていて、優しく微笑んでいる。
阿部亮平
ありがとう……なんで私に?
阿部亮平
安心……
阿部亮平
そんなこと言われたら、勘違いしちゃうよ。 私がまた1人で、勘違いするだけだよ。 気持ちを落ち着かせ…
桜井凪沙
亮平さんの役に立てたのが嬉しい。 それから、黙々とご飯を食べたり、くだらない話をしたりと、私たちの日常が戻ってきた。
阿部亮平
ご飯を食べ終え、皿洗いしてると… 亮平さんは、私の横に来て、
阿部亮平
ちっ……近い.../// でも、明日も会える! 嬉しい。
桜井凪沙
阿部亮平
20時以降に来てくださいって意味。 嬉しすぎて……ただこの感情を出すことは出来ない。
「明日俺ん家集合ね」と言われた、次の日の夜。 20時すぎに、亮平さんの家へ向かう。 インターホンを鳴らそうとした時、前に言われた言葉を思い出した。
阿部亮平
阿部亮平
その言葉を思い出した。 どうしよう……… 亮平さんはそう言ってくれたけど、いきなり鍵開けて入って、なんか言われたら…… と、ドアの前で迷ってると…… ガチャ
桜井凪沙
阿部亮平
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
そういうと、亮平さんは、 私を、中に入れてくれた。 すると……
阿部亮平
桜井凪沙
部屋に呼びに来ようとしてくれてたんだ。 早く、インターホン鳴らせば良かった…
桜井凪沙
阿部亮平
迷った時はインターホン鳴らしていいからね。 そう言われると安心する。
桜井凪沙
2人は、リビングへ向かった。
阿部亮平
桜井凪沙
テーブルに並べられた、お寿司。 見るからに、高そうなお寿司。 さすが芸能人……と思い知らされる。
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
自分も知らない、自分を見られた気持ちななり、恥ずかしくなる。
阿部亮平
この状況を楽しんでる、亮平さんがいる。 私が、恥ずかしがっているところをいじって楽しもうとしている。
桜井凪沙
阿部亮平
そう言われた瞬間、私の頭に、亮平さんの手のひらが、ポンッと優しく触れた。 頭が真っ白になる。 頭に手が触れたこととか、かわいいと言われたこと。 その事で頭がいっぱいになる… 友達だから、こういうことも簡単に出来るのかな……
高級なお寿司を食べているのに、全く味に集中できない。 「かわいい」と「頭を触られたこと」 この二つがずっと私の頭の中でモヤモヤしている。 すると、亮平さんが…
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
たしかに言われてみればそうかも。 休みの日も仕事の日も、ずっと髪は結んでる。
でも……これは… 咄嗟に嘘をついた。
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
えっ… なんで? 私が嘘ついてるのバレてるの?
桜井凪沙
阿部亮平
阿部亮平
そんなことまでわかってるんだ…… もう逃げれなさそうだね…
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
あぁ……完全に空気悪くしちゃったな…… すると…
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
そう言われ、 凪沙が、震える手で髪のゴムを外そうとしていると…… 亮平はそれを見て…
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
桜井凪沙
阿部亮平
手が震えてるとこ見られてた…… いつも、ゴム外そうとすると手が震える……
桜井凪沙
でも、初めて会った時からずっとそうだった。
阿部亮平
桜井凪沙
私のことを絶対否定しない人
いつも通りの日常が続いていた。 亮平さんとの日常は平和で、出来る事ならこのままの生活を続けたい。 けど、苦しさだけが増していくばかり。 そんなことを考えながら、会社の休憩室でご飯を食べていると…… ガチャ
橘(後輩)
橘ちゃんが、後ろから声をかけてきた。
桜井凪沙
橘(後輩)
橘ちゃんが向いてる方に視線を向けると…… そこにいたのは……
桜井凪沙
佐久間大介
佐久間さんだった。 えっ?今日は仕事一緒じゃないよね? そして、佐久間さんの後ろから顔を出してる人がいる。
ラウール
ラウールさんが、軽くお辞儀しながら挨拶をする。
桜井凪沙
頭が真っ白になる。
橘(後輩)
佐久間大介
橘(後輩)
そう言って、橘ちゃんはその場を離れた。
桜井凪沙
佐久間大介
桜井凪沙
佐久間大介
いや、どんな感じよ。 全くわからない…… ラウールさんも少し気まづそうっていうか…居ずらそう…… すると…
佐久間大介
あぁ……何となく分かっていたけど やっぱその話だよね。
亮平さんの話ですよね……
桜井凪沙
佐久間大介
と簡単に納得してくれる佐久間さん。
桜井凪沙
このために会社にきたと思わない。 何かあるんだろうなぁ…
佐久間大介
えっ…まさかのないパターン? すると…
ラウール
佐久間大介
ラウール
ラウールさんが話す内容は当たり前だけど、 私はその場にいなかったから分からない話。
佐久間大介
佐久間大介
桜井凪沙
あっ……そうだった!
佐久間大介
桜井凪沙
佐久間大介
桜井凪沙
「私には関係ない」と言おうと思ったけど口に出せなかった。 だって、助けてくれたのは佐久間さんと深澤さん、みなさんだったし、 間係ないなんて言えない。
佐久間さんの隣にいる、ラウールさんに視線を向けた。 ポツンと置いてけぼりになっているラウールさん。
佐久間大介
と佐久間さんが、前に私たちが話していた内容をラウールさんに話している。 話している時、ラウールさんの表情を見たが、佐久間さんの話を聞いて事情を理解しているような表情だった。 むしろ、何も知らない、私の方が置いてけぼりになっている。
なんて話せばいいのか分からない。 亮平さんは、いつ私を認識したのか。
ラウール
佐久間大介
ラウールさんも、私とこの会社で会う前から、私のこと知っていたはず。
桜井凪沙
心の中で思っていたことがつい、ポロっと口に出てしまった
佐久間大介
背中を押してくれる佐久間さん。 優しい…… 素直にそう思ってしまった。 だって、今日だってわざわざ様子見に来てくれたんでしょ? それじゃもう……
桜井凪沙
佐久間大介
今まで、聞くチャンスは何回もあった。 初めて会った時も、会社でSnowManのみなさんに会った時も、話を濁され正直何も分からなかった。 これ以上、踏みこまない方がいいのかと思っていたから、聞くのが怖かった。 でも、今だったら聞ける気がする。 亮平さんとの関係は、前より深くなっているはず。
ラウール
佐久間大介
桜井凪沙
手を振ってくれる佐久間さんと、また軽くお辞儀している、ラウールさん。
桜井凪沙
そう言うと、佐久間さんとラウールさんは目を合わせた後、私の方を見て、ニコッと笑ってくれた。 そして、背中を向け、エレベーターに向かって歩いて行く2人。 その背中を見て… 頑張ってみますと心の中で呟いた。