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佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
お風呂を出ると、 体がふわふわと軽くなった気がした。 火照った頬に、ホテルの廊下の空気が心地いい。
五月 柊(さつき しゅう)
髪をタオルで拭きながら、 のぼせないようにゆっくり歩いていたつもりだったけど、 頭の中はなんとなくぼんやりしていた。
佐藤 律(さとう りつ)
後ろから佐藤くんの声がした。 少し濡れた髪をタオルで雑にこすりながら、 彼は僕の少し後ろを歩いていた。
五月 柊(さつき しゅう)
そう言いながら階段の前まで来て―― たぶん、少しだけ足がもつれた。
五月 柊(さつき しゅう)
階段の一段目に足をかけた瞬間、バランスが崩れた。 ちょっとした油断――そのはずなのに、思った以上に体が傾いた。
佐藤 律(さとう りつ)
次の瞬間、 後ろから腕が伸びてきて、 僕の肩と腰をしっかり支えてくれた。
佐藤 律(さとう りつ)
体がふっと止まって、気づけば佐藤くんの胸の中にいた。
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
目が合いそうになり、思わず逸らす。
でも、彼の手がまだ僕の腰にあることに気づいて、 変に意識してしまった。
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
五月 柊(さつき しゅう)
腕から彼の手が離れても、 そこに残ったぬくもりだけは、なかなか消えなかった。
五月 柊(さつき しゅう)
佐藤 律(さとう りつ)
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
さっきのこともあり、会話がぶつっと止まる。
五月 柊(さつき しゅう)
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
佐藤 律(さとう りつ)
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
佐藤 律(さとう りつ)
高橋 昂(たかはし こう)
鈴木 詩音(すずき しおん)
2人の静かな雰囲気から一気ににぎやかになる。
佐藤 律(さとう りつ)
佐藤 律(さとう りつ)
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
五月 柊(さつき しゅう)
高橋 昂(たかはし こう)
鈴木 詩音(すずき しおん)
五月 柊(さつき しゅう)
鈴木 詩音(すずき しおん)
鈴木 詩音(すずき しおん)
佐藤 律(さとう りつ)
高橋 昂(たかはし こう)
五月 柊(さつき しゅう)
高橋 昂(たかはし こう)
高橋 昂(たかはし こう)
佐藤 律(さとう りつ)
鈴木 詩音(すずき しおん)
部屋の中には、ふかふかのダブルベッドが2台。 当然、ベッドの数は足りているけど、1人1台ではない。
鈴木 詩音(すずき しおん)
佐藤 律(さとう りつ)
佐藤 律(さとう りつ)
鈴木 詩音(すずき しおん)
高橋 昂(たかはし こう)
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
思わず振り返ると、 律は少しタオルで髪をくしゃくしゃ拭きながら、軽い感じでこっちを見ていた。
高橋 昂(たかはし こう)
高橋 昂(たかはし こう)
案外あっさりと決まった。 そりゃ友達と寝るだけだし。 いやそれでもはや過ぎない?
12:00AM
律は気にしてないふうに、 「枕こっち使っていいよー」とか、 「布団ちゃんと分けような」とか、軽く声をかけてくる。
僕も「うん」とか「ありがと」って返すけど、 心はずっと少し落ち着かなくて。
“寝るだけ”なのに―― それだけなのに、 今日一日で感じた距離が、 今になってぐっと近くなった気がした。
高橋 昂(たかはし こう)
高橋 昂(たかはし こう)
鈴木 詩音(すずき しおん)
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
部屋がすっと暗くなった。 詩音と昴の寝息が早々に聞こえ始める。あの2人、寝つき早すぎだろ……。
五月 柊(さつき しゅう)
不意に、ぼそっと声が聞こえた。
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
律の声は、さっきより少し低くて、 眠る前の、落ち着いた響きだった。
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
佐藤 律(さとう りつ)
佐藤 律(さとう りつ)
佐藤 律(さとう りつ)
"一緒の布団で寝たり” ── この言葉に一瞬息が詰まりそうになる。
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
五月 柊(さつき しゅう)
普段よりずっと近くにいて、 一緒に笑ったり、ふざけたり、 ――そして今、こうして同じベッドにいる。
五月 柊(さつき しゅう)
佐藤 律(さとう りつ)
佐藤 律(さとう りつ)
律の笑い声が小さくこもる。
暗くて顔は見えないのに、 不思議と表情がわかる気がして、僕もつられて少し笑った。
五月 柊(さつき しゅう)
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
五月 柊(さつき しゅう)
五月 柊(さつき しゅう)
隣から、小さな寝返りの音がする。 たぶん、律がこっちを向いた。
佐藤 律(さとう りつ)
五月 柊(さつき しゅう)
笑ってるのか、真顔なのか、 暗闇ではわからない。
でも、胸の奥がまた、 じんわりとあたたかくなった。