昔、
とても寒い冬の日に、
婆(ばあ)が川に洗濯に行くと、
川辺から泣き声が聞こえた。
まだ幼い赤ん坊で、
捨てられてしまったのか、薄い毛布にくるまれたまま置いてあった。
婆はその赤ん坊を持ち帰ると、
爺(じい)と自分たちの赤ん坊にすると決め、
「冬藻(ふゆも)」と名付け、大切に育てた。
冬藻はすくすくと美しく育ち、
16歳となった。
爺と婆は大切な一人娘だからと、
どこへもださずに、家で機織りをさせていた。
ある日、爺と婆が野良(のら)へ行く時、
爺と婆
爺と婆
爺と婆
爺と婆
と、念を押していった。
冬藻が1人で機織りをしていると、
急に風が強く吹いてきた。
そうして、戸を叩く音が聞こえた。
化け物
冬藻
化け物
冬藻
冬藻
化け物
冬藻
しつこく言ってくるので、冬藻は少しだけ戸を開けてやった。
すると、
隙間から、爪をかけてガラッと戸を開け、
家の中に入ってきた。
それは大きく、見るからに屈強で、
鋭い目付きに角の生えた、
化け物だった。
初めて見る化け物に固まりはしたが、
その化け物が自分を食う気配はなく、
落ち着いて話し出した。
冬藻
化け物
化け物
化け物
冬藻
冬藻
冬藻
化け物
冬藻
冬藻
冬藻
冬藻
化け物
化け物
化け物
化け物
化け物
化け物
冬藻
冬藻
化け物
冬藻
化け物
化け物
そう言って、化け物は冬藻をつれだした。
冬藻
冬藻
化け物
冬藻
冬藻
化け物
化け物
冬藻
冬藻
冬藻
冬藻
冬藻
冬藻
化け物
冬藻
冬藻
化け物
化け物
化け物
化け物
冬藻
冬藻
冬藻は少しだけ顔を緩め、
少しだけ安心したように目を閉じた。
次回に続きます。 これからの展開にご期待ください😊
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