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ボスキと主様

第34話 - 第34話休暇はリゾートビーチで第8章

2024年09月17日

#悪魔執事と黒い猫

#ボスキ・アリーナス

aimer(エメ)

ベリアン

主様。本日はお酒は嗜まれますか？

主

うん。せっかくだから。シャンパン飲もっかな。

ベリアン

かしこまりました。すぐにご準備致します。

ムー

主様!美味しそうなお料理が沢山並んでいますよ!

主

そうだね。ムー。

ベリアン

ムーちゃん、はしたないですよ。

ムー

す、すみません!

主

ふふっ。

ベリアン

主様？

主

ううん。こんなに楽しいはずなのに...明日は屋敷に帰るんだよね…そうしたら…。

と暗い顔になる主にベリアンは思う。

ベリアン

(今朝のことを思い出してしまわれたのですね…。私があのようなことをお聞きしなければ…。それなら…。)

ベリアン

ムーちゃん。少しこちらでお待ちいただけますか？今回、このパーティを主催されている貴族様に主様とご挨拶に伺いますので。

ムー

は、はい!わかりました。お待ちしています!行ってらっしゃいませ。主様。

主

う、うん。

ベリアン

では、参りましょう。主様。

ベリアン

主様。こちらへお越しください。

そうして、ベリアンは、パーティ会場の外のテラスに主を招く。主は、ベリアンに招かれるまま、そこに足を踏み入れた。そこには誰もおらず、ベリアンと主の2人だけだった。

主

うん…。

ベリアン

上をごらんください。

主

え？

ベリアンに言われ、主は空を見る。満点の星と天の川がそこには広がっていた。

主

きれい……。

ベリアン

ええ。私もそう思います。

主

うん。まさか、私にこの空を見せに？

ベリアン

はい。私のせいで、主様は今日、十分に楽しまれていませんでしたよね？

主

それは……。

ベリアン

申し訳ありません。私は、主様を苦しめてしまいましたね。そんなお顔までさせてしまって…。でも、そんなお辛そうなお顔を主様がしてしまうくらいなら、私は真実を追求致しません。何も言わなくて良いのです。

主

ベリアン…？私は…ちゃんと…ベリアンに…。

主は、そこで気づく。自分の言葉が震えており、自分が泣きそうになるほど辛いのだと。

ベリアン

主様……。

そんな今にも泣きそうになる主の右腕を掴み自身に引き寄せ、主を強く抱きしめるベリアン。

主

ベリアン？

ベリアン

主様、いえ、〇〇さん。
私は、貴女をお慕い申し上げております。ずっと…。だからこそ、聞いてしまったのです。2階のみなさんと主様が主や執事以上の関係で親しくしているのではないかと勘ぐり…嫉妬してしまったのです。こんな情けない私をお許しください…。

主を抱きしめるベリアンの声は震えていた。

主

ベリアン。私…ごめんなさい…。ぐすっ…本当は、ベリアンに聞かれて…怖かったの…うっ…うっ…みんなともう…会わせてもらえなくなるんじゃないかって…怖くて怖くて堪らなかったの…ぐすっぐすっ…。

ベリアンの温かく鍛えられた胸の中で泣き、震える主をいっそう強く抱きしめ、ベリアンも静かに涙を流しながら告げる。

ベリアン

本当に…申し訳ありません。〇〇さんを苦しめてしまいましたね。安心してください。私は、そのようなことは、致しません…。いいましたでしょう？私も〇〇さんをお慕い申し上げているのです。ただ、この気持ちは報われなくとも構いません。だから、主様…。ただ、私にいつものように笑ってさえくれれば…それで良いのです…。

そして、ゆっくり主から腕の力を抜き、主を見てベリアンは主の目元の涙を指でぬぐうと静かに涙を流した状態で苦しそうに、それでも主に微笑んでみせた。

主

ベリアン…なんで…ぐすっ…泣いてるの…？

ベリアン

…………。諦めきれない気持ちを諦めようと……しているからでしょうね……。

と切なそうな苦しそうな声で告げた。

主

ベリアン…。私…!

ベリアン

いいのです。それでも、〇〇さんが笑ってくれるのなら…。私の気持ちなど気にせずとも…。

主

(ベリアンは覚悟を決めて私に話してくれたんだ…。それなのに…私、自分のことばかり……。なんて最低な人間なんだろう……。2階のみんなごめん。私、こんなに私を想ってくれる人を愛さずにはいられないよ………。許して…。)

そうすると、主は、ベリアンに背伸びをして口付けをする。

ちゅっ

ベリアン

〇〇さん？!何を…/////

主

私もベリアンが好きになっちゃった...。だけど、私にはボスキ、フェネス、アモン、ハウレスの4人の彼氏がいる。それでも良いのなら………。私は、ベリアンの気持ちに応えられる…。ベリアンはどうしたい？

ベリアン

〇〇さん…私は………それでも構いません。〇〇さんを愛せるのなら、愛していただけるのであれば…!

そういい、パーティ会場はすぐそばだというのに、2人は熱いキスを交わす。

ちゅっちゅっちゅっレロ

主

んっ...///ふぇっりっ…はぁん!///

ベリアン

……//////

そして、唇を離す2人は互いを見つめいう。

ベリアン

愛しています。〇〇さん。

主

私も愛してる。ベリアン。

そして、2人は笑い合うと、涙を拭い、テラスを後にし、パーティ会場へと戻る。

ベリアン

主様。一応、ムーちゃんに貴族様に挨拶をというお話をした手前、挨拶をしにいかなくては、後で辻褄が合わなくなってしまいますので、今からよろしいでしょうか？

主

うん。行こう。

2人は気持ちが満たされた状態で、貴族様のところへ向かう途中、ロノと合流した。

ロノ

あ、こちらにいらしたのですね。主様、ベリアンさん。探しましたよ～。ムーに聞いたら、貴族様にあいさつに行ったと言われたので、貴族様の方に行ったのですが、いらっしゃらなかったもので…。

ベリアン

すみません。主様が人酔いをしてしまいましたので、先にテラスで新鮮な空気を吸って落ち着いて頂いておりました。これから向かいますので、ロノくんは、ムーちゃんと一緒にお待ちください。

ロノ

そうだったんですね。わかりました。
主様はもう、お身体は大丈夫ですか？具合悪いようならすぐに仰ってくださいね。

主

う、うん///大丈夫。ありがとう。

主

(ベリアンに告白されてキスしてたなんてとても言えない!!///)

ベリアン

では、参りましょう。主様。

主

う、うん///

そして、2人が貴族の元へ向かうその後ろでロノは2人を見送りながら、1人呟く。

ロノ

さっきの…テラスでキスしてた2人って…。まさかな。違う貴族とその婦人だったに決まってるよな。こんな人いるしな。

そして、ロノはムーのところへ向かった。

ベリアン

この度は、貴族様の警護を承れただけでなく、私共の主様までパーティへお招き頂き、感謝いたします。貴族様。

主

あ、ありがとうございます!

グロバナー家と友好関係のある貴族

そんなに堅苦しいあいさつはいらない。
それより、楽しんで頂けているか？悪魔執事の主よ。

主

は、はい!

グロバナー家と友好関係のある貴族

それは、何よりだ。時に、悪魔執事の主に問おう。君は、人見知りが激しいとのことだが、私と話をするのも怖いかね？

主

えっ、あ、えっと。

バスティン

主様は、貴族様を怖がっている訳では無い。緊張しているだけだ。だから、それ以上は何も問わないでやってほしい。

グロバナー家と友好関係のある貴族

そうか。主様に聞いたのだがな。そうか。バスティンに言われては仕方ないな。うむ。わかった。これ以上、問うのはやめよう。ここには、君たちを知らない者も多いが、知る者も一定数いる故、不愉快な思いをさせてしまうかもしれないが、なるべく、私もフォローはしてそういった者との席からは離している故、ゆっくり楽しまれよ。悪魔執事の主よ。

主

お気遣い下さりありがとうございます。

と微笑む表情を見た貴族は

グロバナー家と友好関係のある貴族

ほぅ。笑った顔はなんとも可愛らしい。美しい女性だとは思っていたが、そのような表情もされるのだな。

主

///////

ボスキ

？！

フェネス

？！

アモン

？！

ベリアン

？！

ハウレス

き、貴族様。あちらのご婦人が貴族様を見ていらっしゃいますが...。

バスティン

あぁ。ずっと見て待っているようだ。

グロバナー家と友好関係のある貴族

なに？！それを早く言わないか！では、悪魔執事の主よ。私は失礼するが、ゆったり過ごされよ。

そういうと婦人の元へ貴族は向かった。その後ろをバスティンが着いていく。

アモン

いや、ビックリしたっす!

フェネス

うん。確かに主様は綺麗だけど…////

ボスキ

貴族様でも、俺たちの主様には指1本触れさせねぇ…。

ハウレス

あぁ。主様がダンスをされた後からずっと主様はまだかまだかって話してたからな...。口説こうとしたんだろうが、そうはさせない。

主

えーと。みんな？////

ベリアン

皆さんの言う通り、主様のことは、私たちが悪い虫からお守り致しますので、どうぞ。ご安心してお過ごしください。

主

あ、ありがとう/////

ボスキ

(ん？〇〇のベリアンさんを見る目がさっきと違うような…気のせいか？)

フェネス

(あれ？なんか、〇〇さん、ベリアンさんを見る目がいつもと違うような気がするけど、気のせいかな？)

アモン

(？〇〇さん、ベリアンさんとなんかあったんすか？妙にいつもより、距離感が近いような…気のせいっすかね…。)

ハウレス

(はぁ…。貴族様に見染められなくて良かった…。さすがに、それは、どうしようも出来ないしな...。だから、こんな女に飢えた男ばかりがいるパーティに〇〇さんを来させたくないんだ!/////)

ハウレス以外のみんなは、ベリアンと主様の関係を疑うのであった。

そして、ムーとロノの元に戻ってきた主は、パーティを楽しむ。

ロノ

主様。こっちのパスタもおいしいですよ。どうぞ。召し上がってください。

主

ありがとう。

ムー

主様。こっちのお魚と野菜が一緒のもおいしいですよ。

ロノ

それは、カルパッチョだな。ってムー!
玉ねぎは食べてないだろうな？！

ムー

魚だけ食べてました！ちょっとピリッとしたお味がクセになります!

ロノ

あとでお腹壊してもしらないぞ？

ムー

大丈夫です!

ベリアン

主様。こちらのシャンパンをどうぞ。それともワインの方がよろしかったですか？

主

ううん。ちょうどシャンパン飲みたい。って思ってたからありがとう。

といい、ベリアンからグラスを受け取ろうとして主はベリアンの指に触れてしまい、

主

あ!////ごめん////

といいびっくりして、後ろに手を引っ込めると

ベリアン

主様!危ない!

主

え？

ドンッ

悪魔執事とその主を知る貴族

っ!大丈夫ですか？って、お前たちは、悪魔執事とその主じゃないか…。

ベリアン

申し訳ございません!お怪我はございませんか？！

と慌て、主を庇うように前へ出るベリアン。

悪魔執事とその主を知る貴族

怪我もなにも、服が穢れてしまったではないか？!どうしてくれる？！

ベリアン

主様は……穢らわしくなどありません！東の大地の貴族様にぶつかってしまった比例はお詫び致します。ですが、私たちの主様への愚弄はお許しいたしかねます!

主

(いつものベリアンなら冷静に対処するのに...。今日のベリアンなんか違う…。)

悪魔執事とその主を知る貴族

なんだと？！私に楯突くつもりか？！貴様？！

というと、手をベリアンにあげようとする東の大地の貴族に主は止めにかかる。

主

お許しください！ベリアンの比例は私が至らない主だからです!ですから、お許しください！

東の大地の貴族の腕に手を当て、制す主を

ベリアン

主様…!

悪魔執事とその主を知る貴族

え～い!穢らわしい!私に触るな!

というと腕を払い、主を突き飛ばす東の大地の貴族。その勢いで主は床へと転んでしまう。

ドンッ

ベチッ

主

いっ!………

ベリアン

主様!!

ムー

主様!!

とベリアンとムーはすぐに主にかけよる。

ロノ

おまえ～!!

とロノまで東の大地の貴族に喧嘩をふっかけかけたその時、グロバナー家と友好関係にある貴族が現れる。

グロバナー家と友好関係のある貴族

これはこれは、東の大地の貴族様。いかがなされた？

悪魔執事とその主を知る貴族

貴族様!!いえ、こちらの者共が私にぶつかってきて、私の服を汚したのでな。比例を詫びさせていたところだ。

ロノ

ぶつかったのは本当ですが、比例を詫びたのに対し、オレたちの主様に手を上げたのは、この東の大地の貴族です!

悪魔執事とその主を知る貴族

なにを～？！また、私を愚弄するか？！

グロバナー家と友好関係のある貴族

2人とも口をつぐむがいい。誰の前にいると思っている？

悪魔執事とその主を知る貴族

はっ、はい。失礼致しました。
……………。

ロノ

……………。

その言葉に、2人が黙ると貴族は東の大地の貴族の服を見て、ベリアンやロノ、主を見た後いう。

グロバナー家と友好関係のある貴族

汚れているようには見られないがな。それに、私のパーティで怪我人など出されて…東の大地の貴族様は、よほど私と友好の関係を断ちたいようにお見受けされるが？

悪魔執事とその主を知る貴族

い、いえ決してそのようなことは…。

グロバナー家と友好関係のある貴族

もう、良い。下がれ。二度と私の前に現れるな!

悪魔執事とその主を知る貴族

!!!

怖がるようにそそくさと立ち去る東の大地の貴族を後に

グロバナー家と友好関係のある貴族

悪魔執事とその主も今すぐ、このパーティ会場から出ていくように。

バスティン

貴族様。それは…。

グロバナー家と友好関係のある貴族

言うな。

それは、貴族様が精一杯、この場で出来る主への気遣いだと理解したベリアンは

ベリアン

かしこまりました。御無礼を働いてしまい、誠に申し訳ございませんでした。すぐに、立ち去りますので、どうか、今回だけはお許しください。

と頭を下げると

グロバナー家と友好関係のある貴族

うむ。では、今回のみ目を瞑るが、次はないと思え。

そういい、バスティンとメイドと共に去っていく。

ムー

なんだか、嫌な感じですね。みなさんから聞いていた方とは大分違うように見えました。

ベリアン

ムーちゃん。違うのですよ…。

ムー

え？

ロノ

それより、主様、大丈夫ですか？！

主

…………っ。

痛がる表情をする主をベリアンはお姫様抱っこすると

主

ベ…ベリアン…っ？！////

ベリアン

足を捻ってしまわれたのでしょう？私のせいで主様にお怪我をさせてしまい申し訳ありません。すぐに医務室へ行きますから。そのまま、じっとしていてくださいね。

主

…うん////

ロノ

オレとムーも出なくちゃならないからな。一緒に行きますよ。主様。

ベリアン

いえ、大人数で行くことはありません。ロノくんは1階の執事が泊まっている部屋で待機していてください。また、ムーちゃんは、このことを他の執事に知らせに行ってください。ただし、私が主様を見ていますので、貴族様の護衛と警備は、そのまま継続されるようお伝えください。それが終わりましたら、ムーちゃんも主様がお泊まりされているお部屋で待機するようにお願いいたします。2人にも迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。

ロノ

いえ、オレは迷惑だなんて思っていません!主様を悪く言われて、こんな怪我までさせられて黙ってることの方が無理なのはオレも同じですから。ベリアンさんが間違っていたとは、オレは思っていません。

ムー

はい。僕も同じです!

ベリアン

2人共…。では、よろしくお願いしますね。ロノくん。ムーちゃん。

ロノ

わかりました。1階の執事が泊まっている部屋で待機します。

ムー

僕もわかりました!行ってきます!

そして、2人がいなくなると、ベリアンは主に

ベリアン

お待たせしてしまい申し訳ありません。行きましょう。

主

うん…////

医務室に着くとベリアンは主を医務室のベッドサイドに座らせ、主が捻った左の足首を手当てする。

主

いたっ……!

ベリアン

申し訳ありません!痛かったですか？！主様!

主

っん、ちょっとだけだから…はぁ…大丈夫。

と痛みをがまんする主にベリアンは申し訳なさそうに言う。

ベリアン

かなり腫れていますね…。もっと、優しくしたいのですが、きちんと手当てしないと後遺症が残ってもいけませんから…。少しだけ、我慢してくださいね。

と申し訳なさそうに手当てをするベリアンに

主

うん。痛いけど…我慢できるから…はぁ…。それにっ!つぅ～。
元はと言えば…はぁ…私のせいだから、みんなに迷惑かけてごめんっ!

痛みに耐えながら主はそう言い、ベリアンはそれに答える。

ベリアン

いえ、私がいつものように冷静に対処していれば主様にこのようなお怪我をさせることはありませんでした。
しかし、私が愛した〇〇さんをあのように言われて、気持ちが抑えられなくなってしまいました...。私は執事としても彼氏としても失格ですね…。

主

そんなことない!!私を必死に庇おうとしてくれたじゃない!!嬉しかったよ。私…////

ベリアン

〇〇さん…。

主

ベリアン…。

自然と2人は互いの顔を近づけ唇を重ね合う。

ちゅっちゅっちゅっレロ

主

んっ...///はぁむぅん…////

ベリアン

手当て終わりました…はぁ…はぁ…////

主

うん…ありがとう…はぁ…はぁ…////

2人はお互いの欲情を感じ取り、そのままベッドへ倒れ込む。主を下にベリアンが上に…。

グロバナー家と友好関係のある貴族

バスティン。怒っているか？私を。

バスティン

いや。ただ、主様やベリアンさん、ロノは悪くない。

グロバナー家と友好関係のある貴族

あぁ。そうだな。だが、威厳を保ちつつ、あの者たちにあの場から離れさせ、あの美しい主の治療をさせるには、あぁするしかなかったのだ。許せ。

バスティン

………そうか。そのために、わざとあぁ言ったのか。なら、俺は何も言わない。

グロバナー家と友好関係のある貴族

後は、大した怪我でないと良いが…。少し左の足首が腫れているように見うけられたからな…。未婚の女性の生足を見るなど許されることじゃないが…。心配だ。後で、私にこっそり、彼女の様子を知らせてくれ。

バスティン

なぜ、こっそりなんだ？

グロバナー家と友好関係のある貴族

言ったであろう？大々的に私はお前たちを庇うことも受け入れているように見せることも出来ないのだ。

バスティン

あぁ。わかった。こっそり知らせる。

グロバナー家と友好関係のある貴族

そうしてくれ。

こうして、貴族とバスティンは話し終わると、再び貴族は別の貴族と談笑をしに行き、その後ろをバスティンとメイドがついて周った。

一方、貴族の警護ならび、会場の警備側に周っていた2階の執事はムーから事情を聞いて気が気でなかった。

ボスキ

ちっ。なんで俺がいないときに…!!あいつらは、主様のそばで何してやがった？！

と感情的になるボスキに

ハウレス

落ち着け。ボスキ。主様を心配する気持ちは俺も同じだ。すぐに様子を見に行きたいところだが…。今は貴族様の警護と警備が優先だ。それに、主様にはベリアンさんがついている。問題ない。

ボスキ

ちっ。そのベリアンさんのせいで、主様が怪我をしたんだろうが!!

フェネス

落ち着いてよ!ボスキ!
俺だって心配で今すぐにでも主様のところに駆けつけたいけど、俺たちには、俺たちの役目があるだろう？

アモン

そうっす。俺だって、主様を怪我させた奴なんて殺してやりたいほど許せないっすし、主様のところへすぐ駆けつけたいっすけど、気持ちをギリギリで抑えてるんすから!

ボスキ

はぁ...はぁ…はぁ…。わりぃ。カッとしちまった。そうだな。今はこっちに集中しないとな。

ハウレス

あぁ。後でみんなで主様の様子を見に行こう。

フェネス

そうだね。

アモン

そうっすね。後で頑張った主様をいっぱい褒めてあげたいっす。きっと怖かったはずっすから。

ボスキ

あぁ。俺も主様を慰めてやらねぇとな...。男にそんなことされて怖くねぇわけがねぇ。

フェネス

うん。主様のあの綺麗な白い足を怪我させるほどなんて…痛くて怖くて…仕方なかったはずだから…。いっぱい甘やかして頭を撫でてあげたいよ。

こうして、みんなは後で主の様子を見に行くということで、話は丸く収まった。

次回へ続く

ボスキと主様

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第34話 - 第34話休暇はリゾートビーチで第8章

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