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〜はじめに〜
Sena❄️
Sena❄️
Sena❄️
Sena❄️
Sena❄️
Sena❄️
Sena❄️
Sena❄️
Sena❄️
〜目次〜
蒼
結菜
一話 転校生
二話 放課後の屋上
三話 「また明日ね」
四話 秘密の病室
五話 夏祭りの約束
六話 君のいない教室
七話 届かなかったメッセージ
八話 好きって言えなかった
九話 秋の病室
十話 嘘つき
十一話 最後の文化祭
十二話 雪の日の告白
十三話 消えていく記憶
十四話 君が忘れても
最終話 春、桜の下で
春って、嫌いだった
新しいクラス。新しい人間関係。 「今年こそ頑張ろう」っていう空気
そういうのが苦手だった
だから高校二年になった初日も、俺 ーー神崎蒼は窓際の一番後ろの席で、 ただぼんやり、桜を眺めていた
教室は朝からうるさい
mod
mod
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そんな声が飛び交う中、俺はイヤホンを耳に押し込んだ
誰かと関わるのは面倒だ
どうせ仲良くなっても、卒業したら終わる
浅い関係を広げるくらいなら、一人の方が楽だった
担任
担任の声が教室に響く
担任
その瞬間、クラスがざわついた
女子達は小声で騒ぎはじめ、男子達は急に前を向く
こういう反応を見るたび、人間って単純だなと思う
担任
ガラっと扉が開いた
そこに立っていたのは一人の女の子だった
長めの透き通るような黄緑色の髪に、少し大きめの制服
でも一番印象に残ったのは ーー笑顔だった
春の日差しのように、柔らかく笑う子だった
結菜
透き通った声
男子が一瞬で静かになった
担任が空いている席を指さす
担任
……最悪だ
クラス中の視線がこっちに向く
蒼
俺は小さくため息を吐いた
結菜はぺこっと頭を下げて、俺の隣に座った
近くで見ると、思ったより華奢だった
風が吹けば、消えてしまいそうなくらい
結菜
小さな声でそう言われる
蒼
愛想なく返すと、普通ならそこで会話は終わる
でも彼女は、少しだけ笑った
結菜
蒼
結菜
蒼
結菜
そう言って笑う
……人見知りには見えなかった
昼休みになると、結菜の周りにはすぐ人が集まった
mod
mod
mod
質問攻め
結菜は困ったように笑いながら、一つずつ答えていた
でも
ふと視線を向けると、彼女の笑顔が無理してるように見えた
疲れてる、みたいな
俺は気にしないように弁当を開いた
その時だった
ガタンッ。
突然、結菜が机に手をついた
mod
顔色が真っ白だった
クラスがざわつく
mod
mod
結菜は慌てたように笑った
結菜
でも、その声は明らかに震えていた
担任が慌てて駆け寄る
担任
蒼
クラス中の視線が俺に刺さる
なんで俺?
でも断る雰囲気じゃなかった
蒼
俺が聞くと、結菜は小さく頷いた
廊下をゆっくり歩く
彼女の足取りは不安定だった
結菜
蒼
結菜
蒼
少し冷たく言ったつもりだった
なのに
結菜はクスッと笑った
結菜
蒼
結菜
意味がわからなかった
俺は別に優しくなんかない
ただ頼まれたからやっただけだ
保健室へ着くと、先生が結菜をベッドへ寝かせた
結菜
蒼
結菜
呼び止められる
振り返ると、結菜はベッドの上で笑って いた
結菜
蒼
結菜
蒼
即答した
けど彼女は諦めなかった
結菜
蒼
結菜
その顔が、少し寂しそうに見えた
断ればよかった
でも
蒼
気づけば、そう答えていた
結菜はぱっと顔を明るくした
結菜
その笑顔に少しだけ胸がざわついた
放課後
夕焼けに染まる校舎を、俺達は並んで歩いていた
蒼
蒼
結菜
結菜
蒼
結菜
結菜はよく笑った
でも時々、笑顔がふっと消える瞬間が あった
まるで
何かに怯えてるみたいに
中庭を通った時、結菜が突然立ち止まった
蒼
彼女は空を見上げていた
夕焼けの中、桜の花びらが舞っている
結菜
蒼
結菜
少しだけ間を置いて、彼女は続けた
結菜
蒼
その言葉の意味を聞き返そうとした瞬間
彼女はすぐ笑った
結菜
……変なやつ
そう思った
なのに、その言葉だけが妙に耳に残った
あと何回見れるかな
その時の俺は、まだ知らなかった
彼女が本当に"残された時間"を生きているなんて
そして
その笑顔を失うのが、こんなに怖くなる なんて
一話 転校生(終わり)
#初心者