ごんま
ごんま
ごんま
ごんま
ごんま
ごんま
数日後 いつも通り病院によって 家に帰ってくると
一通の手紙が置かれていた
影山飛雄
母からのもので その内容は
お父さんとお母さんは 離婚する もう家には帰らない 引き出しの中にお金が入ってるから 父さんが帰ってくるまでは それで生活しろ
というものだった
影山飛雄
頭の中で、「離婚」という 文字がぐるぐる回る
影山飛雄
最近寝不足気味で 頭が回らない 必死に考える
でも、馬鹿な俺でもわかった
あ、捨てられたんだ
って
...まぁ、納得する
母さんは陽飛が大好き 逆に言えば、俺のことは嫌っている しかし陽飛の命は残り僅か なくなってしまったら、俺を育てるだけ こんな俺を育てるぐらいなら 新しい人生を歩みたいのだろう
それもそうだ
陽飛は小学生ながら かなり優秀であり スポーツ、芸術、勉強、と 色んな事に長けている 明るく素直で元気 一緒にいるだけで元気が貰えるような弟
それに比べて俺は 頭は悪い、コミュ障で愛想が悪く、目つきも悪い スポーツはできるが、 バレー以外は正直あまり得意では無い
思えば 幼い頃、母さんと陽飛が遊んでるのは何度も見たが、俺が遊んだ記憶は1つもない
母さんと病院でたまたまあっても、交わす言葉はいつもなかった
心做しか、睨まれてるようにも見えた
影山飛雄
影山飛雄
これからの生活を考える
洗濯や掃除は俺担当だったからいいものの 飯をどうするか... あ、コンビニ弁当でいっか
影山飛雄
手紙の最後に書いてある 「さよなら」の文字を愛おしそうに撫でる
影山飛雄
影山飛雄
静かにそう言いながら 俺は涙を流した
中学生には 重すぎる現実だった
影山飛雄
どうやら俺は泣いたまま寝てしまったようだ
小鳥の声で目覚める
時計の針は7時をすぎてる
影山飛雄
しかし昨日のこともあり、 寝不足が続いて体がとてつもなく重い
影山飛雄
大会も近いため、出来れば休みたくなかった
が、この状態でいくのもあれだろう
影山飛雄
そう、ここ最近食欲もない
運動部にとって 筋肉をつけるためにも 食事はとてつもなく大事だが
我慢して食べても戻してしまう
影山飛雄
影山飛雄
立ったその時 クラっとしたのは気のせいだろうか
影山飛雄
体育館 放課後
金田一勇太郎
練習終わり、ふと金田一に声をかけられた 影山は今日も相変わらず早く帰った
国見英
金田一勇太郎
国見英
あぁ、きずいてる
金田一勇太郎
金田一勇太郎
国見英
知ってる
金田一勇太郎
国見英
金田一勇太郎
金田一勇太郎
金田一勇太郎
国見英
1番わかってる
3年間、いつも一緒だった 苦しい時もどんな時でも 支え合っていた、チームメイト
それなのに、影山の異様な程の姿の変化に、きずかないわけが無い
もの凄く、心配だ
国見英
金田一勇太郎
国見英
国見英
金田一勇太郎
国見英
金田一勇太郎
国見英
及川徹
俺は現在 病院に向かっている
なぜならさっき脚を挫いた感覚があったからだ
けど、バレーやりたかったし 隠してたら
岩ちゃんにきずかれて 部活の参加を認められず 半ば強引で病院に向かっているところである
及川徹
まぁ、このことを言ったら 軽く殺されそうだし 黙っておこう
及川徹
病院
影山飛雄
俺は病院内にある自販機の横のソファーで、うたた寝をしていた
影山飛雄
その時、目の前に1人の女性が歩いた
影山飛雄
母
母だった 陽飛のお見舞いに来ていたようだ
目があった 無視するのだろうと思っていたら 近寄ってきてくれた
母
影山飛雄
母さんと真正面で会話するなんて、いつぶりだろう
正直、気まずい 沈黙が続く
母
すると、母がため息をついて口を開き 鋭い目つきで一言こう言った
母
と
影山飛雄
影山飛雄
飛雄が病気になればいい
母
別に睨んでない
影山飛雄
母
影山飛雄
影山は心の奥から絶望した
いくら嫌われてきたとはいえ ここまでとは思っていなかった
直接言われると、思った以上に 心に深く刺さる
母
影山飛雄
母
影山飛雄
嫌だ、これでお別れは、
影山飛雄
母
母
影山飛雄
こんな母親だとしても 伝えたいことが一つだけあった
影山飛雄
母さんが用意してくれてた飯 それだけが俺の毎日の 癒しでもあり、 唯一母親の温かさを感じれた
しかし、聞こえてきた返事は 予想外の言葉だった
母
影山飛雄
母
そう言って母... 女性は行ってしまった
影山飛雄
俺は呆然としていた
影山飛雄
影山飛雄
涙は出てこなかった
悲しみも自然と消え ただ呆然としてた
どこか納得してて 思ったより落ち着いてた
影山飛雄
ボソリと呟いた
誰かがその言葉を聞いてることもしらずに
ごんま
ごんま
ごんま
ごんま
ごんばい!
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