好かれたい
俺には愛なんてもらえなかった
それに加えて、周りとは違う物を持っていて
差別された
だから、幸せな奴全てが憎かった
羨ましかった
だから、俺は周りに人がいて自分を認められている
あいつが
羨ましい
だから、俺はあいつになろうとした
それなのに
全員があいつじゃないと否定し、返してと叫ぶ
うるさい
だから、少しの心の泥濘を見逃さなかった
少しずつ、少しずつ、心の隙間を広げて
全てを真っ暗にしたはずなのに
俺の幸せを返せ
俺はマスターになればいいと思えたのに
俺という存在を
天魔波旬 幽鬼を