この作品はいかがでしたか?
401
この作品はいかがでしたか?
401
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
かるび
かるび
あまみ
かるび
かるび
あまみ
かるび
あまみ
宮 侑
あまみ
先程よりも少し崩れた髪、汗をうかべた宮さんを見上げた。
宮 侑
あまみ
宮 侑
ははっと笑いながらそう言う宮さんに、じゃあ50点と返すと、いきなり厳しいな!と突っ込まれる。
宮 侑
宮 侑
あまみ
し声色を変えてそう言った宮さんに、なんの事だか分からなくて聞き返す。
あまみ
宮 侑
そう大きな声を出した彼にびっくりしながらもその事かと頭の中で納得した。
さっきのが本気だった事に驚きつつも、今日この後の予定を思い浮かべて、頭の中で言葉を選んだ。
あまみ
今日は本当に、たまたまご飯に行く予定が入ってしまっている。
なんか嘘くさく思われそうだなあと思いながらも、ちらっと彼を見上げると、案の定不貞腐れた顔が目に入る。
あまみ
あまみ
私のその提案に、尖っていた彼の口が緩んだのを見て少し安心した。
宮さんが出してくれた候補日のスケジュールを頭に思い浮かへる。ピタッと予定が合ったのが、今から2日後。
宮 侑
宮 侑
あまみ
あまみ
宮 侑
あまみ
宮さんとの会話では、他の人相手にだったら言わない一言を付け足したりしてしまう。
それは多分、彼が私の言葉に丁度いい温度感で返してくれるからで、話していて楽で楽しいテンポ感だからだと思う。
宮 侑
宮 侑
あまみ
そう言って私の頭を掠めた宮さんの手に心臓がびくっと揺れる。
彼の一挙手一投足に振り回されている私の事なんて気にもとめず、歩き出した宮さんの背中をじっと見つめてしまっていた。
あまみ
宮 侑
宮 侑
今日は、約束していた宮さんとのご飯の日。
指定されたのはカジュアルなイタリアンで、女の子同士、カップルなどで賑わうとても雰囲気のいいお店だった。
こんなところを知ってるなんて、さすが宮有、なんて思っていた。
通されたのは、窓際のカウンター席。
向かい合わないから、顔をじっと見ることも見られることもないしそこはいいんやけど……、
いかんせん距離が近い。肩がギリギリ触れないくらいの近さで、今までにないシチュエーションに少し緊張してしまっていた。
待ち合わせをして、飲み始めてからだいたい1時間。
緊張も相まっていつもよりもお酒が進んでいた時、ひょんなことからあの日の話になって、
私の先約が日向くんだった事が話の流れでバレてしまったのが冒頭、数分前の事。
別に悪いことしてるわけじゃないから、バレたって言い方がまずおかしいんやけど……、
この人の顔を見るとそう表現するのが正解のように思えてくる。
あまみ
あまみ
2杯目のカクテルを飲み干して、そう宮さんに意気揚々と伝えると、哀れんだような目と大きなため息が返ってくる。
あまみ
宮 侑
あまみ
じっと宮さんを見つめると、同じように目線をこちらに向けられる。 その目に熱が籠っているように感じるのは、一気に飲み干したカクテルのせいだと思いたい。
宮 侑
頬杖をついて、こちらを覗き込むように見てくる宮さんから少し視線をずらすと、 伸びてきた手か頬にかかった私の髪を耳にかけた。
離れていかない、少し冷たいその手の温度はすごく心地いいのに、それに反して私の顔はどんどん熱を持っていく。
宮 侑
宮 侑
あまみ
離れていった宮さんの手に心を撫で下ろす隙もなく飛んできた言 葉。 手を、出される…。今の話の流れで行くと、日向くんに私がってことになるけど、
あまみ
あまみ
なんてったって、相手はあの日向くんだ。
貧相な私の語彙力じゃ何も思い浮かばないけど、”あの”日向くんだ。それだけで十分な理由になると思う。
宮 侑
あまみ
あまみ
宮 侑
あまみ
少しだけ釘を刺すようなつもりで言ったのに、そんな私の攻撃は当然のように彼にはきかない。 そうこう言ってる間にも、机の上に置いていた手に彼の指が触れた。
Next