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12時に動く貴方に祝福を  一話―温もり―

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12時に動く貴方に祝福を 一話―温もり―

1 - 12時に動く貴方に祝福を 一話―温もり―

2020年08月03日

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これはとあるシスターが銅像に恋してしまった話です。

1972年4月22日 オーストラリアで可愛いらしい女の子が産まれました。

その子の将来の夢は…

ニコラス

私、シスターになる!

まぁ!貴方ならきっと立派なシスターになれるわ!

あぁ、制服姿が楽しみだ!

両親は立派なニコラスの心がけを 微笑ましく見ていました。

しかし、事件が起きました…

あなた!もう辞めて!

うるせぇ!黙ってろ!

いや!

ニコラス

母上!!

父はアルコールに手を染め、 母とニコラスは毎日、暴力を振られていました。

ニコラス

父上!もう辞めてください!

黙ってろ!!

ニコラス!駄目よ!

ニコラス

母上!!

ニコラス!家を出て遠くに逃げて!

ニコラス

でも!母上が…

早く!!

ニコラス

…分かりました。
必ず来てくださいね!

スタスタッ…

この野郎!

きゃあ!!!

グサッ…

うっ…

父は自分の妻を殺してしまいました。 父はそれで精神が不安定になり、 自分の喉を刺して自殺をしました。

ニコラスは…

ニコラス

寒い…です…母上…。

寒い…寒い…。

ニコラス

誰でも…いいから…助けて。

ゴーン…ゴーン…

街に12時の鐘の音が響く。

銅像

おや?お嬢ちゃん大丈夫かい?

ニコラス

…!銅像…が…

銅像

どうも、僕はここの広間の銅像だ。

銅像

12時の鐘がなると動けるんだ。

ニコラス

銅像

ほら、お父さんとお母さんの所へお戻り。

ニコラス

いや…無理なの…。

銅像

なぜだい?

ニコラス

父上と母上はいま夫婦をしているの…。

銅像

おや、そうなのかい…。
可哀想に…

銅像

でも、お家に戻っていきな。
今は夜中の12時だからね。

銅像

お母さん達も心配していると思うんだ。

ニコラス

母上…が?

銅像

あぁ!

ニコラス

銅像さん!ありがとう…行ってみるよ!

銅像

いいえ、こちらこそ!気を付けてね。

銅像は頭を撫でて台に登り、また置物へ戻った。

あ…銅像だから…冷たいなぁ…と私は思った。

ニコラス

ただい…ま…

ニコラス

!?

ニコラス

父上!?

ニコラス

母上!?

ニコラス

返事をしてください!

ニコラス

父上!

ニコラス

母上ー!!!

その後、両親は火葬され、 ニコラス…一人になった。

ニコラス

銅像さん…

銅像

ニコラス

やっぱり、夢だったのかもしれない…。

ニコラス

とにかく私も両親のもとに行かなきゃ…。

首を縄に通す。

ニコラス

あれ…体がとても冷たいな…

ニコラス

あれ…?

銅像

こら、自殺は
してはいけないよ。

ニコラス

ニコラス

離してください…!
私も両親のもとに行かなきゃ!

銅像

それでも駄目なんだ。

ニコラス

どうして!早く!離して!

銅像

お嬢ちゃん、人間というのはね
両親が死んでも両親の分まで
ちゃんと生きるんだよ。
それが、人間というものさ…。

ニコラス

銅像

だからね、お嬢ちゃん。
一生懸命、生きるんだよ?

ニコラス

…ごめ…なさい…。

銅像

もう、大丈夫だ。
元気を出して、お家へ帰ろう。

銅像は私を抱きしめた。

この時の銅像はとても暖かく感じた…

数年後…彼女は立派なシスターになった。

ニコラス

よいしょっと、ふう!
これでよし!

クリスティーナ

ニコラスさーん!こっちも手伝ってー!
届かないの〜!

ニコラス

はーい!

ニコラス

…全く、相変わらず、背が小さいわね…。

クリスティーナ

ニコラスさんが大きいだけですー!

ニコラス

ふふっ、はいはい…

2話へ続く…

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