その後
私は淡々と依頼をこなし
レコードもだいぶ上がった
………はず
2、3ヶ月くらいたった日の朝
ある人が訪ねてきた
ピーンポーン
このみ
このみ
仁
このみ
仁
このみ
どうやら仕事を紹介したから
事情や過去を教えろとのことだ
それを聞いて私は
このみ
このみ
と、とても失礼なことを考えていた
このみ
そう言ってガチャとドアを開ける
このみ
仁
このみ
このみ
このみ
仁
このみ
このみ
仁
このみ
このみ
このみ
仁
仁くんも気がついて入るようだが
追求してこなかった
このみ
仁
仁
このみ
このみ
バタン
そう音を立ててドアを閉める
このみ
なぜかため息が出た
私はなにに疲れているんだろう
私はなにに怯えているんだろう
私はなにを…………………
忘れてしまっているのだろう
ある日
このみ
このみ
私は依頼で
学校に行くことになってしまった
私は学校が嫌いだ
この真面目すぎる性格のせいで
何度もからかわれた
十人いて十人に好かれようとは
思っていない
けど、十人いて十人に嫌われるんだ
だから私は学校も先生も
クラスメイトも
自分でさえも大嫌い
私に愛すことなんてできない
私は一度だけ人に
好かれたことがあった
けどその人のことは私は苦手だった
いや、苦手を通り越して嫌いだった
私のことをからかってくる人
だったから
もし、この人が
私をからかってくる人でなくても
私は誰かを愛せないから
苦手とか嫌いと答えただろう
好きってなんだろう………
いつもそう考えていた
そして、学校に行くことになった
輝知学園に行くことになったが
どこに行ってもどうせ一緒
また、みんなに嫌われるだけ
正直、とっても行きたくない
でもこれはネストからの頼み
ネストから頼まれた潜入調査だ
お金をもらわないと生活できない
だから、行く以外選択肢はない
潜入してなにをするかという話だが
この学校に元ネストを名乗る教員が
いるらしい
その教員を言葉でボコボコに
してこいとのことだった
その教員にバレると面倒なので
普通の転校生を装って
つまり、ネストだということを
隠して
潜入しないといけない
当然、仕事をするにも
バレてはいけないのである
めんどくさい以外ないだろう
この依頼は本当にいやだ
でも、探偵で高校年齢なのは
私しかいないのである
そもそも私は高校年齢でもない
15の中学三年生だ
そう抗議したら…………………
ネスト
と言われてしまい、受けてしまった
しょうがなく受けた
そもそも、私のライクロウは
名前以外何も公開していない
その名前ですら偽名だから
実質プロフィールを
一つも公開していないハウスである
だからバレはしないだろう
でも、私が潜入するのは
なぜか高校2年生
16・17歳のクラスだ
ほんとおかしいと思う
私はまだ15歳なのに………
ただ、受けた依頼を
放棄するわけにもいかず
学校に行く準備をするのだった
このみ
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